鎌倉のソフトなカイロプラクティックで慢性的な疲労を改善しませんか
疲労の原因とそのとり方。アロハカイロではどのように調整するのかをご説明しています。
肉体的疲労についてあなたはどれぐらい当てはまりますか?
- 疲れた感じ、だるい感じある
- 寝ても疲れが取れない
- 少し体を動かしただけで疲れる
- 体に力が入らない
- 筋肉痛がある
- 頭痛、頭重感がある
これは肉体的疲労の特徴です。
あなたはどのぐらい当てはまったでしょうか?
こんなに疲れているのは何が原因なの?
最近の研究では疲労の原因が「乳酸」ではなく「活性酸素」が原因であることが解明されつつあります。
その研究でわかってきた「疲労」のメカニズムとは・・・
身体に対する精神的・肉体的負荷を受けた器官の細胞内で活性酸素が大量発生し、細胞を傷つける。
全身をモニターしてる免疫細胞が活性酸素の害を脳に伝える。
脳は傷ついた細胞に休めと命令する。この命令が「疲労感」の正体。
疲労を取る方法は?
質の良い睡眠(休息)と栄養です。
栄養は別の項に譲るとして、質の良い睡眠をとるために重要なことを2点あげます。
まず1点目が自律神経のバランスが取れていて、夜に副交感神経への優位性が働くことです。
2点目が深い呼吸を取れることです。
自律神経と身体のメカニズム
この図は自律神経と身体の機能を示したものです。
自律神経とは本人の意思とは関係なく(自律して)24時間365日働いている神経です。
どう働くかというと身体を活動的に緊張した状態の身体に持っていくのが「交感神経」
身体を栄養分の消化・吸収・排泄し、リラックスする状態に持っていくのが「副交感神経」です。
このサイトでよく引用する世界的な免疫学者の安保徹先生の表現がわかりやすいので、それで説明すると、肉食動物がエサ取り行動のために攻撃用の身体の状態に持ってゆくのが「交感神経」
肉食動物がエサを取った後、食事をし消化・吸収・排泄の状態に持っていくのが「副交感神経」です。
上の図で交感神経が働くと、
- 瞳孔は拡大
- 血圧は上昇
- 気道は拡張
- 心拍は促進
エサ取り行動のために身体を攻撃型に持っていっているのです。
逆に副交感神経が働くと、
- 唾液分泌促進
- 胃は収縮
- 消化管は蠕動運動促進
- 膀胱は収縮
日中、交感神経が優位に働くことで、身体は活動的・緊張的・覚醒した状態になるのです。
夜間に副交感神経が優位に働くことで、身体はリラックス・休息・睡眠の状態になるのです。
現代人は夜明るい光の下でPCに向かい残業をし、混んだ電車に揺られて帰り、帰宅後もTVから刺激的な映像と音にさらされて過ごしています。
このような生活スタイルが夜になっても、副交感神経が優位の状態になかなかならず質の良い睡眠を取れない原因となっているのです。
自律神経とカイロプラクティック
この図は自律神経と脊髄(脊柱)のチャート図です。
赤が副交感神経で青が交感神経です。
カイロプラクティックの世界でも同じく交感神経と副交感神経のアンバランスが病気の成り立ちに密接に関係があると考えた治療家がいました。
1978年に逝去されるまでに100万人の患者を診たといわれるドクター・クラレンス・ガンステッドというカイロプラクティック界の偉大な巨人です。
アメリカのカイロプラクティックテクニックで2番目に普及している「ガンステッドテクニック」の創始者です。
Dr.ガンステッドによれば、副交感神経の問題は後頭骨~上部頚椎と仙骨・尾骨を
交感神経の問題はその間の上部頚椎~腰椎5番までを調べろ、とアドバイスしています。
私が繰り返し述べていることなのですが、カイロプラクティックは脊柱を整えることで自律神経のバランスを取り、免疫力を引き上げ、その人が本来持っている自然治癒力を取り戻すことが重要な目的なのです。
呼吸のメカニズムとカイロプラクティック
この図は胸郭です。
鎖骨の真ん中にネクタイのようにあるのが胸骨。胸骨と肋骨と胸椎に囲まれている籠のようなものが胸郭となります。
この中に肺や心臓が格納されています。
この胸郭が膨らんだり、しぼんだりして胸式呼吸がされているわけですね。
この図は胸式呼吸の模式図です。
左が吸気(息を吸い込む)。
下部の胸郭(肋骨)が外に広がり、上部の胸郭(胸骨)が前に広がっているのがわかります。
右が呼気(息を吐き出す)。
下部の胸郭(肋骨)が内に収縮し、上部の胸郭(胸骨)が後ろに収縮しているのがわかります。
この胸郭をふいごのように、膨らませたり、縮ませたりしているのは「呼吸筋」です。
この図は呼吸筋の「外肋骨筋」と「内肋骨筋」です。
内側と外側で筋肉の走行が逆になっているのがわかりますよね。
このことにより両肋骨筋が収縮し、肋間が狭くなり、胸郭全体が収縮し、息を吐き出すことができるのです。
この図は肋骨挙筋です。
この肋骨挙筋が収縮することで、肋骨を上に持ち上げます。
そのことにより2つ上の図の左のように胸郭が外に広がり、息を吸い込むことができるのです。
なぜここまで詳しく呼吸のメカニズムを説明するのかというと、この胸郭に柔軟性があり、呼吸筋が固く短縮していないことでより深い呼吸ができるからなのです。
臨床で患者さんを診ていると、
「疲れが取れないんです」
「寝ても疲労が取れず、蓄積する一方で」
などと訴える方はみなさん胸郭の後ろの肩甲間部が硬く、肋間が詰まっています。
そういう方々に向かって私が
「眠りが浅いでしょ?」
と聞くと、ほぼ100%の方がそうだと肯定します。
呼吸と睡眠は正比例の関係にあります。
呼吸が浅いと睡眠も浅い。
呼吸が深いと睡眠も深い。
胸郭の後ろの肩甲間部が硬く、肋間が詰まる原因は?
一番大きな原因が姿勢の問題です。
例えば、デスクワークでの姿勢を思い出してみて下さい。
背中を丸めて腕は内側に捻ってアゴを突き出す姿勢が多いでしょう?
頭の重量はその人の体重の6.6%。
また、肩甲骨部から先の腕の重さも6.6%
私の場合、どちらも4Kgになります。
4Kgの頭が本来の位置より前にあるようになります。
この姿勢では肩を前に巻き込む状態になります。
4Kgの腕をキーボードをたたくために、宙ぶらりんに持ち上げ続ける。
こういう状態が習慣化すると筋肉はどのように変化するでしょう 。
大胸筋などの首や胸に着いてる前側の筋肉は短縮していきます。
肩甲骨は外側に開くようになり、肩甲骨から肋骨の前側に走行している筋肉も短縮します。
それにより、背骨から肩甲骨までの距離が開き、そこを走行している筋肉は常に引っ張られた状態になります。
肩が前になる(猫背)事で頭は前に移動しますこうなると僧帽筋と言う肩の筋肉が後ろから常に4kgもある頭を引っ張っている状態になってしまうのです。
このことにより肩甲間部の筋肉は常に緊張し、その緊張が先ほどの呼吸筋に波及します。
そして、呼吸が浅くなる→眠りが浅くなる→疲労が回復しない→呼吸筋を含む姿勢保持筋の筋力が弱まる→胸郭がどんどん硬くなる→呼吸がより浅くなる、と負のスパイラルに陥ってしまうのです。
疲労感に対してこういう調整をします
呼吸と睡眠は正比例の関係にあるとご説明しました。
疲労を取るためには、質の良い睡眠がとれるよう呼吸が深くできることが重要です。
そのためアロハカイロ&フットパラダイスでは通常の脊柱調整に加えて、肩甲間部の筋肉を緩めることと、肋間を広げて胸郭を柔軟にすることに重点を置いています。
このグラフは大阪府で1219人に実施された疲労回復法とその効果についてです。
青が実施した人の割合。
黄色がそのうち効果があったと答えた人の割合です。
「笑い」や「アニマルセラピー」の割合が高いのですが、これは精神的疲労向きでしょう。
肉体的疲労に関しては実施者が少ないものの「カイロプラクティック」が高評価を得ています。
それと「ヨガ」ご存知の通り呼吸を重要視していますからね。
肝臓にアプローチする場合もあります
肝機能が低下してくると疲労症状として、身体がだるい、倦怠感、脱力感、微熱、過度の眠気、不眠などが出るケースがあります。
カイロプラクティックのテクニックの1つにカイロプラクティック マニピュレーティブ リフレックス テクニック(C.M.R.T)というものがあります。
このテクニックで肝臓の反応を調べてみて、必要があれば「肝臓リリース」を行ったりもしています。