妻が久々に丸々1日休みが取れるとの事で、「何か休日のイベントを企画せよ」とのご指令を頂き私がどんな企画でもいいですかと尋ねると「良きに計らえ」との事で横浜をぶらぶらする企画を立てました。
最高気温が34℃を超えたとある1日の休日の出来事です。
まず午前中に向かったのは横浜駅西口近くの映画館「ムービル」
私はロードショウされている洋画は劇場に足を運んで、お金を払って見る事はあるのですが、邦画はたぶん大学生の頃を最後に上映劇場に足を運んだことはありません。
何故ならお金を払うほど価値のある邦画に出会えなかったからです。
今回は珍しく30数年ぶりに自分から足を運んでお金を払って見てみたいなぁ~という映画がありました。
その映画は「カメラを止めるな!」
もう十分に話題になっていますね。
最初は2館上映だったのがSNSでブームとなり、200館を超える映画館で上映されることになり、300万円の製作費で作られた映画が興行収入で300倍になったという作品です。
冒頭37分のワンカットが話題になりましたが、この映画とても面白い!
おススメです。
程よく楽しめた後向かったのが中華街。
善隣門わきには食べ放題の店「横浜大飯店」がありますが、今回はその3軒隣の「中国飯店」に予約を取って立ち寄りました。
これはフカヒレらーめん。
店の入り口に謳ってあるようにフカヒレ料理専門店だけあって、フカヒレの料理が充実しています。
90分の時間制限があって1人2,400円。
普段少食な私たちは15品ぐらい食べたかな。
中華街からバスで向かったのが「三溪園」
三溪園は明治~大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財を成した実業家・原三溪が造りあげた広さ53,000坪の日本庭園です。
私が素晴らしいと感じたのは日本各地から移築された建築物の多さです。
その隣にある「蓮池」
ハスの花は明け方に咲くものなんですが、昼の2時過ぎでも咲いたままのハスが見れました。
これは鶴翔閣正面玄関
三溪が住まいとして建てた建築で上から見ると鶴が羽ばたいているように見えるそうです。
この建物は貸し出し可能だそうで、披露宴やお茶会がよく催されるそうです。
これは「御門」
建築年は江戸時代 宝永5(1708)年ごろ
京都東山の西方寺にあった薬医門だそうです。
東京にもっと大きな薬医門があるそうですがそれは「赤門」との事です。
こういう説明はボランティアガイドの人が懇切丁寧に教えてくれます。
薬医門とは医者の家に建てられた門になるので、武家の門とは違い敷居がないそうです。
また、患者をいつでも受け入れられるよう扉自体が無い門もあったそうです。
この薬医門の構造は前後非対称に造られています。
左が正面、右が裏面で左右に走る梁が左に大きく張り出して作られているのがお分かりでしょうか?
こういう造りにすることで、正面から見るとより大きな門に見える視覚効果を使っているそうです。
こういういことは入園料を払った時にもらえるガイドブックには載っていないので、時間が合えばボランティアガイドの方のご説明を聞くことをお勧めします。
この建物は「臨春閣」
建築年は江戸時代慶安2(1649)年
紀州徳川家初代藩主頼宣が和歌山の紀ノ川沿いに建てた数寄屋風書院造の別荘建築だそうです。
暴れん坊将軍こと8代将軍吉宗も紀州徳川家藩主だったのでここで過ごしたはずとのことです。
ここは何棟かある中の藩主用の建物で、襖絵には狩野派による雁の絵が描かれています。
左奥の部屋が一段高く作られているのがお分かりでしょうか?ここが藩主の部屋でここで謁見をしたそうです。
これは「旧天瑞寺寿塔覆堂」
建築年は桃山時代の天正19(1591)年で豊臣秀吉が大徳寺に母の大政所の長寿祈願のために建てさせた寿塔(生前墓)を納めるための建築だそうです。
扉には天女が描かれていますが、半人半漁像になっています。
これは「聴秋閣」
建築年は江戸時代 元和9(1623)年。
京都 二条城内にあったといわれる、徳川家光・春日局ゆかりの楼閣建築です。
銀閣寺を模したものだろうとの事です。
この周りにはモミジや楓が生えているので秋の紅葉がきれいだそうです。
これは三溪園で一番有名な「旧燈明寺三重塔」
建築年は室町時代で康正3(1457)年
京都 燈明寺にあった建物で関東地方にある木造の塔では最古とのことです。
観月会(十五夜を含む5日間)では夜にライトアップされるそうです。
今回私が一番印象に残ったのがこれ合掌造りの「旧矢篦原家住宅」
建築年は江戸時代後期で飛騨・白川郷にあった建物です。
この建物は唯一内部を見学できます。
これは毎日まきがくべられる囲炉裏。
黒光りした柱が歴史を感じさせます。
ぐるりと急ぎで回って2時間ちょっと。
風が少しあるものの、セミの鳴き声と夏の夕方の暑さでミネラルウォーターは無くなり、汗が出なくなるほど全身汗だくになりました。
次はバスと電車を乗り継ぎ芹が谷の「極楽湯」に