【セグメントマーケティング】とは、対象市場を地理以外の視点で分類(セグメンテーション)し、それぞれのセグメントに対して、あるいは、狙いとするセグメントに対してマーケティング活動を展開していくこと。
と定義されています。
以前のブログ記事☆ピンノウチコミスウ☆で私が勤めていた外資系保険会社ではAIDMAの法則に則った話法のことをご紹介しました。
上のタイトルのセグメントマーケティングも同様によく使い保険商品の販売をしたものです。
20年ほど前の当時のセグメンテーションは至って単純なもので、性別、年齢別に対象を層化し訴求する説明文を替える程度のことでした。
若年の女性には若い女性でも罹りやすい病気の説明。
働き盛りの男性には働きざかりなるゆえに万が一入院したときの経済的負担など等。
会社を辞めて十何年かして、客観的に考えられるようになるとこの業界というのは不安産業なんですね。
不安を煽るために、マーケティングの手法を駆使している。当時の私もその最先端を行ってたのでしょう。
さて、話はがらっと変わって、携帯電話の話。
移動体通信として買ったのは1996年のPHSが最初だったのですが、携帯電話として初めて買ったのは2000年の4月。
今ではこういう表現は通じないのでしょうがストレート型の携帯電話でした。
私としてはこれが使い勝手が良く気に入っていたのですが、治療院のトイレに流してしまいおシャカに。
さて、2003年7月に2代目を買おうとして探したところ、ストレート型が無い!
どれも2つ折れタイプで、しかもカメラがついている。
やむなく、しぶしぶ買ったのがムーバP211isという2つ折れタイプの機種で、アンテナを引っ張り出すやつです。
カメラ云々と書きましたが、私の携帯電話の使い方は至ってシンプルで、かかって来たら、出て、用件を話すだけ。
メールもしないし、ネットも見ないし、ましてや写メールなんてなんだそりゃ?という感じです。
以前CMでダウンタウンの松ちゃんが言っていた
「話せりゃ、ええやん!」
を、地でいってる訳です。
ですから、地元の仲間から
「裕さん、携帯のアドレス教えて」
なんて言われても
「携帯でメールやんないし」
と答えることにしています。
そんな会話を多くの患者さんと話していたら、母親ぐらい歳の離れている方に、
「便利なんだから、携帯のメールぐらい覚えなさいよ」
と、説諭されたりするのです。
また、別の患者さんからは
「そりゃ、先生その使い方はらくらくホンですよ」
と、からかわれたりもするのです。
さて、ご存知の方も多いでしょうが、ムーバという世代の携帯電話は近いうちに廃止となります。
携帯電話の会社から、電話であったり、DMであったりして、
-ム-バはもう終わりますよ。早くフォーマに切り替えてね-
という趣旨の案内が頻繁に来るようになりました。
地デジへの切り替えでテレビの右上に「アナログ」と表示して
-ほら!お前のテレビは古いタイプなんだから、さっさと切り替えろよ-
という無言の圧力と似たようなプレッシャーを感じるのです。
さて、ある日のこと携帯電話の会社からまたDMが
-ムーバをお使いの高橋様へとってもお得なキャンペーンです-
中を開くと、何と「らくらくホン」の案内が!!
携帯会社も私の携帯の使用履歴が分かっているのでしょう。
-この人は話すだけの機能しか使っていない-
まさに、セグメントマーケティングの例です。
やるな、NTT DOCOMO