☆ピンノウチコミスウ☆

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 上にある言葉は以前あるサイト運営会社の担当女性から聞いた言葉でした。
ある地域で色んな業種の情報を俯瞰のように見えて、その店なり会社なりのマークをクリックするとそのお店の情報サイトへ飛んでゆく、そんな感じなのでしょうか?
その担当女性の帰り際に私が
「夜遅くまで大変ですね」
と、声をかければ、帰ってきたセリフが
「いえ、まだまだ、ピンの打ち込み数が少ないものですから」
でした。

 私もこのサイトの概要を15分ばかりかけてこの女性から来ていましたので、すでにある情報サイトとしては「エキテン」のようなものだろう、そして、彼女が言っている「ピン打ち」なる表現がグーグルマップのアルファベットのついた赤い「ピン」のようなものだろうな、とは類推できるのです。

他にもタウン誌の広告打ち合わせで同じような経験がありました。
やはり女性の営業担当の方で
「今回のビケンは良いと思いますよ!」
(ビケン・・・?)
数秒考えて「美容と健康特集」をそのタウン誌の社内用語ではそう略して言っているんだろうな~という感想です。

 さて、話は少し変わります。
以前私が勤めていた保険会社では、7分間話法というものがありました。
人が集中力を持って他人の話を聞いていられる最長の時間が7分間だそうです。
その7分間にAIDMA(アイドマ)の法則に基づいて話法を組み立てる。

AとはAttention→注意喚起させる
Iとはinterest→興味を持たせる
Dとはdesire →それが欲しいと思わせる
Mとはmemory→記憶させる
Aとはaction→購買行動に結びつける

という流れの中に自分なりのストーリーを作って、人前でスピーチをするわけです。
(今でもやっているんだろうか?)
人前と書きましたが人数は何人かというと、3~4人の場合もあるし、数百人のこともあるわけです。

 私が新人のころは営業として早く戦力になってもらわないと困るから、当時の先輩にかなりの猛特訓を受けました。
毎朝、朝礼前に会議室に呼び出され
「おい、高橋。今からやってみろ!」
という感じです。
7分間話法が終わった後は、情け容赦ない指導が入るのです。
「え~、と言うな!」
「話してるとき左右に揺れるな!」
「パンフレットを見せる角度が悪い!」
「契約日説明のとき○月1日(ついたち)を1日(いっぴ)なんて言うな!一般の人にはわからんだろう!」

(いっぴ)という読み方についてはその通りです。
大学を卒業してその会社に入った時は社内の人は皆が1日(ついたち)を1日(いっぴ)と読んでいて、その時初めてそういう読み方があるのを知ったのですから。
ということは、社内的には1日(いっぴ)と表現し、社外の人には1日(ついたち)と頭を切り替えて使い分けをしなければならないわけです。
お客さんの立場になったらこれは分かるのだろうかと、相対化して考える習慣が身につくまでが大変だったかな。

 7分間話法について当時、上司に上手くやる秘訣を聞いたことがあるのですが、それは-専門用語を使わないで、中学生に話しかけるようなつもりで分かりやすく-でした。

 これは今でも教訓としています。
とかく医学系の専門用語はわざと難しくしてるんじゃないかと疑いたくなるような言葉が非常に多いのです。
「本態性○○」「特発性栓球減少性○○病」等など。
腕を「上肢」足を「下肢」と言ったりして、相手に説明してる施術者がいたりします。
こういうことを極力しないように私は心がけているのです。
これが冒頭の「ピンの打ち込み数」や「ビケン」等の顧客には通じないであろう社内用語に私が反応する理由です。

 それと、AIDMA(アイドマ)の法則に基づいて話法を組み立てる、という思考法が習慣になり染み付いています。
過去のコラムもそう。ブログ記事もそうで、タイトルで「あれっ」と思わせて、本筋から少し遠い小ネタから「興味」を引かせて続きを読んでもらい、
話を転回して印象深く「記憶」してもらい・・・・「購買行動」には結びついていないな!?
というオチを持ってきたりする。

まぁ、「お気に入り」に登録してくれて、定期的に見に来てくれてる方が100人ほどいらっしゃるみたいなので、それも「行動」のひとつかな。
次回はその「記憶」してくれたキーワードでこんな記事(コラム)が読まれてるんだ、という話です。

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