☆鎌倉散歩その9☆

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 去年の5月のこと、患者さんとテレビのクイズ番組の話をしていました。三国志時代の問題で蜀の諸葛孔明が蜀の国の食糧事情を改善するために栽培を勧めた物は何?というものでした。
答えは「大根」

 私のその話を聞いていた女性の患者さんが教えてくれたのが、「諸葛采」
彼女も90歳を超えるお父様からあれ「諸葛采」だよ、と教えられたそうです。花の咲く時期は桜の咲く頃とほぼ同じで、JR横須賀線では北鎌倉と鎌倉の間の野原に群生しているそうです。その花の形状を聞くとなんとなく心当たりがある。

 それが気になっていたのか、それとも年なのか、最近とみに野に咲く花に目がいく様になりました。

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 これがその「諸葛采」
場所は長谷の大谷戸。大仏のある高徳院のすぐ隣です。
本当は巨福呂坂のそばの円応寺にすごい数の「諸葛采」の群生が見られるのですが、残念ながらそのときはデジカメを持ち合わせていませんでした。

syokatusai2.jpg

 この「諸葛采」は別名で一般名はムラサキハナナ(紫花菜) というものでアブラナ科の植物です。別名でハナダイコン(花大根)という場合もあるようです。原産国は中国でそこでこの花を「諸葛采」と呼んでいたのでしょう。

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さて、この花は白いのですが「諸葛采」に似ていませんか?
これは何の花かというと・・・

syokatusai4.jpg

大根の花。
場所は長谷のトンネルを抜けて常盤に出たところ。
茎の下に大根が少し見えています。
花の形状が似てるから、昔諸葛孔明が推奨した大根の花が「諸葛采」に取り違えられたのだろうか?

syokatusai5.jpg

 春に咲く紫色の花なんてスミレしか知らなかったんですが、(上の画像はタンポポと諸葛采とスミレが写ってます)鎌倉では山の斜面や、道端や、小川の脇などあちこちでこの花を見ることが出来るのです。

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