2012年11月1日にここ鎌倉の由比ガ浜で開業してちょうど10年になります。
なので、由比ガ浜で開業したのは2002年11月1日。
でも、鎌倉で開業したのはその1年前の2001年6月。
自宅と施術のスペースを併設したやり方です。
その間の1年5ヵ月はテナント探しと更なる開業資金をためるために走り回っていた時期でした。
振り返ればここで開業した初日は小雨の降る寒い日でした。
当時の天候を調べれば、早朝は13℃、夜は15℃という気温でしたが、正午にその日の最低気温を記録する11℃しかない寒い日です。
やはり当時の記憶は正確だったようで、それだけその初日に力を注いでいたのかもしれません。
何のコネもツテもなく、夫婦2人で2001年5月にこの地に降り立って、自宅で細々とやっていただけなので
『こんな寒い雨の日に誰か来てくれるんだろうか?』
と、いう不安が非常に大きかったものです。
その不安をよそに自宅でやっていた頃の方が何人か予約を入れてご来院頂きました。
あの感激はた一生忘れないだろうな。
それからざ~--っと10年。
まぁ色んなことがありました。
そんな中で1番自分の財産になっているな、と思うのは本当に様々な方々との出会いです。
例えば11月1日~3日までの間でこんな嬉しいことがあった、というエピソードを少々。
11月1日に来てくれた方は40歳代の女性です。
この方の初診は由比ガ浜で開業して半年後の2003年6月。
戸塚からHPを見て来てくれて、以来年に5~6回のペースで来てくれていたのですが、2007年に10月にご主人のお仕事の都合で広島県の福山市に家を建てて住む事に。
その後も、この女性のご実家が埼玉県ということで、ご実家に帰省されたときにわざわざ日高市から鎌倉まで来てくれた事もあるのです。
彼女曰く
「福山にも治療院はいっぱいあるのですが、なかなかよそに行く気がしなくて」
その彼女が10周年の11月1日に福山から来てくれました。
その日の7時44分の新幹線に乗って3時間半をかけて。
11月2日に来てくれた方も40歳代の女性です。
この方の初診は由比ガ浜で開業して1年後の2003年10月。
行きつけの美容院やご近所の方何人かから評判を聞いてやってきました、とご来院頂きました。
この方の主訴はメニエル(めまいです)で、かなりの重症でした。
めまいが出ると何日かは外出が出来ないほどの状態との事。
この方から頂いた嬉しい言葉は
「アロハカイロさんにお世話になって9年になりますけど、おかげでここに通っていたら副鼻腔炎で耳鼻科へ行くのを除いて他の病院に行かなくてすむようになりました」
「めまい、肩こり、疲労、自律神経の症状といっぱいあってそれまで色んな病院通いをしてたんですよ」
11月3日に来てくれた60歳代の男性は紹介来院で初診の方です。
紹介頂いた方々が30歳代のお母さん→小学校6年生の女の子→60歳代のおばあさん・20歳代のおじさん→60歳代のおじいさん、
(続き柄は小学校6年生の女の子からみてという関係になります)
と3世代一家ぐるみでここアロハカイロ&フットパラダイスに来て頂いているのです。
さて、この60歳代初診の男性の症状はめまい、自律神経失調症と足の冷え。
定期的に通っていたカイロプラクティックの治療院があって、そこに通っているうちは症状の悪化は少なかったそうです。
が、残念なことに7年前にそこの先生がお亡くなりになり閉院してしまって、どこか良い所がないか探しているとの事です。
で、お越し頂いたのが東京の白金から奥様の運転する車に乗って。
先程の3世代一家ぐるみで来て頂いているご家族から
「あそこお勧めだよ。」
と、言われて施術を受けるために鎌倉まで足を運んで頂いたのです。
世の中には良い病院・治療院に巡り会えなくて、さまよっている人がこんなに多くいるんだな~
そんな中で選択肢の一つとして選んでもらえてよかったな~
と、いう実感を得られるのです。
こういう感慨は1日中同じ工業製品を相手にしている仕事よりは深く得られるんじゃないのかな。
振り返ってみると、先程書いたように多くの方と出会い、色んな経験をさせて頂いたというのが財産になっています。
この10年で多くの方々と時には深く、時には浅く縁をもってきたのですが、月並みながら [一期一会] というのは本当に大事なんですね。
これからもがんばろ!