☆引越しバタバタ顚末記その2☆

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 話は前回から続きます。
会社を退職するにあたって、1997年の10月に1ヵ月ほど物件探しをしていたある日のこと。
妻が
「すっごいレトロだけど住み易そうな物件見つけた。」
と報告してきたのです。
場所は文京区大塚。
鉄筋コンクリート4階建てのこんな感じのアパートです。

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 間取りは3Kで、家賃は共益費込みで9万円。礼金1ヵ月。敷金はなぜか2ヵ月分ではなく20万円。
そして築年数は・・・・なんと昭和32年!!
西暦では1957年なので入居時には築40年という物件です。

 さて、昭和32年というとどんな時代かと言うと、
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の時代設定が東京タワーが建設中の昭和33年で、その1年前という事になります。
(ずいぶん昔だ)

このアパートの台所のシンクにはたしか「帝都住宅営団」という金属製のラベルが貼られていたように記憶しているのです。
それを見たときは-帝都?第2次世界大戦前の表現みたいだな-と思ったものです。

 後で調べてみると、帝都という表現が無いただの「住宅営団」は戦時下に存在し、かの有名な「同潤会アパート」が前身でもあるようです。
そう考えれば、文京区の丸の内線茗荷谷駅の近くに同潤会アパートの大塚女子アパートがあったりして、当時はモダンな建物でそこの住めるのが憧れのような存在だったのかもしれません。

 さて、そのアパートでカイロプラクティックの専門学校に3年間通う生活を送るわけなのです。
専門学校にも、池袋にも程近く、閑静な住宅街の中にあり、昔ながらの商店街も残ってる良い場所で生活を送る事ができました。

 やがて、専門学校を卒業し、かねてからの願望だった鎌倉に住む、というめどもついた時期に賃貸住宅を解約・引渡しをする日が近づいた2001年4月のある日。
治療院で患者さんの待合用に置いてあった雑誌に以下の様な特集が組まれていました。

~引越し時のトラブル!こんなケースにご用心~

最近悪徳不動産屋と賃貸住宅退去時にトラブルが増えている。
手口はこうだ。
退去時に敷金を大幅に上回る修繕費を請求し、何度かの交渉の末、敷金全額分の修繕費を支払わされる。
この特集を呼んだ時は-そんな事もあるものなのか-ぐらいの印象でした。

 また、別の日に身内の人と食事をした機会があったのですが、私達が引越しが間近と聞くと
「敷金を大幅に上回る修繕費を請求して、そこから何度か修繕費を値下げして、敷金を少し上回るような見積もりを出して、こっちの善意で敷金ちょうどに負けておきましょう、という悪徳な手口をする不動産屋がいるから気をつけてね。」
この身内の彼は「宅地建物取引主任者」と「行政書士」の資格を持つ、その方面には明るい人なのです。

念入りに2人で掃除をし、あとは鍵を引き渡すだけという状態で約束の日の5月25日に待っている時撮った何枚かの写真がこれ。

apartment002.jpg

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不動産会社の担当の人がやってきて、無言でデジカメで室内をバシャバシャ撮りだすのです。

apartment004.jpg


「あ、そこは冬になると壁に結露が出来て、カビがどうしても生える所なんです。」
等と説明しても一切無視。
無言で撮影を続け、担当者は
「あとは書面にてご連絡いたします」

で、退去日から敷金の取り扱いについて何度かの催促をこちらからして(契約書上は退去日から1ヵ月以内に返還する事になってます)、
やっと2ヵ月後に届いた修繕見積もりがこういう内容で・・・・

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
          御 見 積 書
                      平成13年5月28日
○○号室様
                東京都知事許可(般09)第○×○×
                      有限会社 ○×工務店
合計金額 四拾弐萬4千百八拾六円也
以下に内訳
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

さぁ、あなたならどうします?

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