年の瀬も押し迫り今年を振り返る時期となりました。
今回は私が最近感じていることを少々。
あることを感じさせられるようになったきっかけは最近定期的にご来院頂くようになった3人の女性の言葉です。
1人目は7月より港南区から来られている50代の女性です。
この方は首から右の肩甲骨あたりに痛みがあって全身疲労がひどい状態でした。
7日~10日のペースでご来院され調整を進めていきました。
その折お聞きしたせりふが
「最近、体調が良くなってやっとスーパーで1.5リットルのペットボトルを買えるようになりました。」
つまり、全身疲労がひどく今までそんな重いものを買って持って帰れなかった、ということです。
2人目は9月より鎌倉の材木座からご来院されている60代の女性です。
この方の主訴は五十肩と腰の冷え感。
腕の可動範囲は手を体の前にまっすぐ伸ばした角度を0度とし、天空を指差すように上に挙げた角度を90度とすると
40度ぐらいまでしか挙げられない。それに、帯を結ぶように手を背中に回す事も出来ない状態でした。
この方はそれからきっちり2週間おきというペースを守ってご来院され、調整を進めました。
そのときにおっしゃって頂いたせりふが
「ここへ来る度にどんどん体が良い方へ向かってゆく。」
腰の冷え感についてはこちらからその後いかがですか、と聞くまで忘れていた(冷えを自覚していなかったということ)との事です。
3人目は11月より逗子市からご来院されている30代の女性です。
この方は肩こりとひどい頭痛、それに足の冷え感が主な症状です。
以前から東京や逗子でカイロプラクティックを受けていたそうなのですが、ご縁があってここアロハカイロ&フットパラダイスに7日~10日のペースでご来院され調整を進めていきました。
2回目にご来院頂いた時に聞いたせりふが
「3日間も頭痛が無いなんて!素晴らしい。」
聞けば、どうやら他で施術を受けてもすぐに頭痛が戻ってきていて、3日間も頭痛が無い状態は無かったとのことです。
その後、回数を進めるうちに
「12日間も体調がよく、さわやかにすごせました。」
さて、このお三方は今でも同じペースでご来院いただいているのですが、3人の方の経過についての説明は自慢話をしたいのではありません。
冒頭で私が触れたあることを感じるようになったとは何か、ということをご説明したいからなのです。
ここ鎌倉の六地蔵でオープンして7年とちょっと。
今まで私は自分が何を売っているのか、という疑問に対しては「カイロプラクティック」という「技術」を売っている。
その対価として施術料を患者さんから頂いていると思っていたのです。
もちろん、それもありです。
が、しかし、自発的にご自分のペースで定期的にご予約を入れて頂き、
(アロハカイロ&フットパラダイスでは予約についてこちらから強要したり、強く勧めたりする事は一切していません)
しかも、こういう風に体調が良くなりました、とご報告を入れてくれる方々を見るにつけ、自分が売っているのは
「カイロプラクティック」という「技術」だけではなさそうだな、と感じるようになったのです。
では、何を売っているのか。
当のご本人もお気づきでないかもしれませんが、「体験」を売っているんだな、というのが最近の実感です。
「体験」とは何かといわれると、これだ!とは言えないのですが、
例えば、五十肩の方がもう何ヵ月も腕が挙がらない状態で、洗濯物を干すのが辛かった。
それがある時、なんとか干せる角度まで腕が挙がってる!というような「体験」
先程も出た話で、いつも疲れていてスーパーで1.5リットルのペットボトルを買って帰るのもおっくうだったのに、今では買って帰ろうと思えるほど元気になっている自分を発見した「体験」
髪を後ろで普通に結ぶと頭痛が起きてしょうがなかったのが、普通に結んでもなんとも無かった自分になってる「体験」
さあ、ここまで読み進めて頂いてご自分の体調を思い浮かべてみてください。
いつも気になっている体調不良の症状がありますか?頭痛とか、腰痛とか、めまいなどなど。
今の自分に○○が無かったなら(あるいは気にならないぐらい軽かったら)どうだろう?
実際、臨床の場で体調が改善してゆく患者さんを見ていると、何らかの変化が現れます。
服装が明るい色になったり、積極的に外に出れるようになったり、人間関係が良くなったり(対人関係というのも案外体調に左右されるのです)
そういう好循環をみていると、やはり「体験」も売っているんではないかと最近思うのです。
そういう意味で来年はこの「体験」というキーワードをもう少し深く掘り下げていこうかと思ってます。
さて、これで今年のブログ記事は終わりです。
HPのコラムの頃からブログに移行してもお付き合い頂いている方もいらっしゃることと思います。
本年もツラツラと色々書き散らしたブログにお付き合い頂きましてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。