[読み下し文] 朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。
[現代語訳] 友人が(珍しくも)遠方から訪ねてきてくれるのは、こんなうれしいことはない。
「論語」の有名な一節です。
さて、数十km、数百km離れた土地に引越しをしたことがありますか?
あるなら何回引越しをしましたか?
私は一人暮らしをしていた大阪市城東区から東京都荒川区へ引越し。
荒川区から文京区へ引越しした時は両方の土地は数kmしか離れていないので、ほぼ同じ生活圏(20~30分ですぐ行き来できるという意味で)
文京区から数十km離れた鎌倉へと引越しして今に至っています。
それぞれ5~6年住んだ土地で、色んな人々や会社、お店と出会いがあり、その当時では繋がりがあったものです。
東京に用事があって行った時、大阪に出向く機会があった時、
『あそこに立ち寄りたいな。』
という所は案外少ないものです。
さて、今回のゴールデンウィークには随分遠方からここ鎌倉のアロハカイロ&フットパラダイスにご来院してくれる方がありました。
その女性は☆チンツウザイガテバナセナイ☆で冒頭にとのやり取りが出てくるのですが、当時鎌倉にお住まいで初診は2003年7月。
頭痛が主訴でした。
その後2009年3月まで毎月ご来院頂いていまして、その3月に
「ご報告があるんです。来月実家のある金沢に帰ることになりました。そちらに本社がある会社に転職します。どうもお世話になりました。」
とご報告いただいたき、鎌倉を後にされたのです。
その後、1年に1度のペースでこちらに立ち寄って頂いていたのですが、ついこの前のGWにまたご来院頂いたのです。
その当日金沢から出張で東京で仕事をし、その日わざわざ鎌倉にホテルを取って、仕事が終わり次第夕方鎌倉に来てくれたのです。
そしてまた翌日東京に仕事で向かったそうです。
その方のことばがまた嬉しい。
「金沢にも治療院は一杯あるんですが、先生のところのようなのはなかなか無くって。」
おかげさまで10年以上こういう仕事をやっていると、かつて定期的に通って来てくれた方がご都合で遠方にお引越しをされても訪ねて来てくれる、という嬉しいケースが多々あります。
☆おかげさまで10周年☆でも書いたのですが、10周年の2012年11月1日に来てくれた方は40歳代の女性の初診は由比ガ浜で開業して半年後の2003年6月。
戸塚からHPを見て来てくれて、以来年に5~6回のペースで来てくれていたのですが、2007年に10月にご主人のお仕事の都合で広島県の福山市に家を建てて住む事に。
その後も、この女性のご実家が埼玉県ということで、ご実家に帰省されたときにわざわざ日高市から鎌倉まで来てくれた事もあるのです。
彼女曰く
「福山にも治療院はいっぱいあるのですが、なかなかよそに行く気がしなくて」
その彼女が10周年の11月1日に福山から来てくれました。
その日の7時44分の新幹線に乗って3時間半をかけて。
また、☆チンツウザイガテバナセナイその2☆に出てくる会社経営の方は2004年7月に鎌倉を離れ海外に移住し、シンガポールやロンドンに在住のときに鎌倉に立ち寄ってくれたのです。
(もうその方は実家や親戚がいるわけでなく鎌倉には縁もゆかりもないのですが)
では、一番遠方はどこからか?
☆アディオス!セニョーラその1、その2、その3、その4☆に登場する女性がニューメキシコから突然ひょっこりと来てくれたのが、最長距離かな。
コンコン!とノックする音がして、ドアへ目をやるとメキシコに移住したはずの彼女が立っていたのには驚きました!
彼女のご実家は伊豆。
メキシコから成田経由で伊豆に帰る途中、鎌倉に立ち寄り
「時間が空いていれば診てもらえませんか?」
これも嬉しかったな~
で、タイトルの論語の一節―有朋自遠方来 不亦楽―
朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。
友人(→かつて定期的に通ってきてくれた患者さん)が遠方から訪ねてきてくれるのは、こんなうれしいことはない。
ちょっと自慢が入ってますか?
ちなみに、東京に用事があって行った時、『あそこに立ち寄りたいな。』という所は案外少ないものです。
と書きましたが、私が東京で「お久しぶりです!」と立ち寄るのは、この手技業界に入るきっかけを頂いたカイロプラクティックの先生のところなのです。
カイロプラクティックというのは人の身体と手が触れ合う分、ある人にとっては深い記憶に残るのかもしれません。