今回はテレビの話を。
4月25日(日)に「エチカの鏡」という番組がありました。
その日の特集は「姿勢」
常日頃、姿勢の重要さを訴えている私としては興味を持って見る事が出来ました。

中でも面白かったのは矯正運動療法士伊藤さんの骨盤矯正。
2つの体重計に乗り、左右のどちら側に体重がかかっているかを調べ、骨盤の左右の高さを調べて、骨盤を矯正するというものです。

具体的には・・・
番組中モデルの女性(アシスタント何とかって肩書きでしたね)の体重配分と身体の歪みを調べます。
この人は左荷重。→[という事は左短下肢だな]
[  ]内はカイロプラクティック的に考える私の推測と独り言です。
骨盤は右側が上がり、左側が下がっている。→[ほら、やっぱり左PI腸骨右AS腸骨だ]
(PIとはPosterior Inferior 後下方の略で医学用語で方向を示します。ASとはAnterior Superiorで前上方です。)
肩は右側が上がり、左側が下がっている。→[骨盤の傾斜がそのまま上体へ反映されている]
背骨のカーブはCカーブ。→[背中側から見ると右の凸のカーブ。文字としてのCを左右反転させたカーブ]
首は左に曲がり、顔は右に傾いている。→[水平視を保つための補正作用だ]

さて、それでは矯正法はというと・・・
骨盤が高いほう(このケースでは右)の腕を水平に上げ、壁に手をつく。
骨盤の低いほうの骨盤部に手をふれ(このケースでは左)骨盤を壁側にむけ押し込む。→[中殿筋のストレッチだな]

当日の出演者が1人ずつ体重配分を計測されます。
その立ち姿を見て私は、
ロンブー淳→[完全な右荷重だな。しかも身体の右傾斜がきつい]
計測の結果は右に12キログラムほど荷重偏重
茂木健一郎、優香、森久美子、と続いて・・・
優香→[あぁ~優香は良いね。ほぼ左右均等だ]
計測の結果は左に0.5キログラムほどでほぼ中心に荷重
タモリ→[う~ん、まあまあいいんだけど左だな]
計測の結果は左に2キログラムほど

これを横で見ていた妻は
「え~!何で見ただけで分かるの?」
すみません。
立位分析も仕事のうちのひとつなんで・・・

この後、先程の矯正法で出演者を矯正したところ、全員荷重偏重が好転していたのです。
私が【ノーマルディストーション】と名づけている標準的な身体の歪み傾向の考え方からいっても合点がいくアイデアが一杯ありました。
(【ノーマルディストーション】についてはHPのコラム>>>カイロプラクティックとして考えるとをご参照下さい)

また、初診のときに施術後に
「あなたの骨盤はこう歪んでいましたよ。だから身体をねじるのはこちらがやりやすく、立て膝はこちらがやりやすく、・・・」
と、説明しているのですが、番組中にあった「へそ曲がりの理屈」もこれで説明できそうです。

でも、一番興味深かったのは優香が計測結果の好成績に
「整体行ってるからだ~!」
とのコメントがあり、同業者が褒められてるようで嬉しかったかな。