今回はOリングテストの話です。
Oリングテストについて例を入れて簡単に説明すると、まず検査する人と検査される人の2人で行います。
検査される人は右手で人差し指と親指で輪を作ります。
(お金をあらわすサインや、OKサインのあれです。)
これがОリングと呼ばれる所以です。
右手で作られたОリングの人差し指と親指を検査する人が両手でつまみ、開くように(人差し指と親指が離れるように)力を入れます。
検査される人が左手で自分の体質に合わないもの(タバコ、毒性の強い物)に触れてみます。
検査する人が右手のОリングを開こうとすると、身体に良くないのであれば開かないようにこらえても力が入らず開いてしまう。
自分の身体にとって良いものに触れた場合は、検査する人がОリングを開こうとしても力が入り、開かない。
この指の力の入り具合で、身体にとって良いものと悪いものを検査しようというものです。
このテストを私が知ったのは今から15年以上前のことで、まだカイロプラクティックの「カ」の字も知らない素人の頃でした。
事故で入院していた病院で、患者仲間から暇つぶしに教えてもらったのが初めてでした。
上で説明したようにして身体の悪くない個所に触っていると全然指は開かないのに、骨折した所に触れると一生懸命頑張っても指が離れてしまう・・・単純な性格の私はえらく感動したものでした。
その後、カイロプラクティックの治療を受けたとき再びこのテストと出会いました。
カイロプラクティックでの利用の仕方は、ズレている骨があるとすると、そこに触れるとОリングが開く。
ズレを戻す方向に力を加えてテストするとОリングは閉じたままとなる。これは身体にとって良い方向への力なのでそちらへ力を加えてズレを直す、というものです。
このカイロプラクティックの治療でかなり症状が良くなった私は、このテストについて先生に根掘り葉掘り聞き全く医療系の知識が無いにもかかわらず、専門書を買って読んだのです。
その書名は「バイ・ディジタルOリングテストの実習」大村 恵昭 著
今にして思えば、基礎医学の知識が無いのに無謀なチャレンジであったのですが、人体(生物)が持っている自己防衛的なセンサーが働くのでこのテストが可能だということが本を読んでなんとなくわかりました。
後で分かった事ですが、カイロプラクティックを学んでいくとOリングテストにも源流があってカイロプラクティックのAK(アプライド・キネシオロジー)からヒントを得ていた事やそのAKが同じくカイロプラクティックのSOTから別れて出てきたとの事です。(アロハカイロではSOTやAKを主要に使っています。)
Оリングテストに素直に驚き、身体の不思議なセンサーに興味を持ちつづけていた所、カイロプラクティックに出会いそれを志してみると、実は最初に驚いたOリングテストの源流がカイロプラクティックにあった訳です。
次回以降はОリングテストを使った検査法や面白い話、それを使いつづけた執念の患者さんの話です。