☆さとう がはく 6さい☆

彼女が来たのは6月の上旬のことです。

聞けば保育園に行くよりママについて行きたい!とのことでお母様と一緒に電車に乗って

我アロハカイロ&フットパラダイスにやって来てくれました。

 

お母様がカイロとリフレのセットコースで約2時間の間、隣で終始にこやかに、でもマシンガントークでいっぱい色んな事を話していってくれました。

 

さて、以前の私はどちらかというと小さな子供が苦手です。

子供もそんな雰囲気を察知するのか、慣れ親しんではくれません。

最近はお子様連れのご来院も徐々に増え、私が慣れたからか子供の

「このおじさん、誰?」

というような警戒気味の雰囲気も減ったように思います。

 

今回、お母さんと一緒に付き添いで来てくれた女の子は、そんな私の緊張感を微塵も感じさせづに、人見知りすることなく

「ゆうはね、この服がかっこよくてすきなの~」

と、話しかけてくれるのです。(良かった~)

 

さて、話はがらりと変わって、我治療院の室内の雰囲気について

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入り口に面した壁はこんな感じ。

意識的に南国風にしてあります。

 

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反対側はこんな感じ。

施術関連の本やマニュアル等が張ってあって、少し殺風景かな。

 

で、先程の女の子が自分の持ってきた絵本や漫画が何が好きか、という自己紹介が済むと

やおらお絵かきに熱中しだします。

「ここはハワイのお店だから、ハワイを描いてあげるね。」

「その隣はホテルを描こう。」

などとどんどん話が膨らんでいって、描いてくれた力作がこれ。

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この絵も彼女が、ハワイ風に絵が出来上がったからと

「ここが空いてるから、貼ってあげるね。」

と、自ら貼ってくれたのです。(笑)

 

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ちゃんと椰子の木と海、魚、ビーチが描かれている。

で、2時間の間彼女はひたすらマシンガントークでしゃべり続けたそうです。

(そうです、というのは私は次の予約のために外出する用事があったからなのですが)

 

そうそう、この絵は今でも貼ってあります。

これを見た別の患者さんがにこやかにこの絵を眺めているのを見て、もう少し貼っておこうかということになりました。

 

さて、施術も終わり、帰るときに妻が

「これからお昼ご飯食べるの?何が好き?」

彼女は

「肉~」

妻は

「お肉では何が好きなの?」 (ハンバーグなどの答えを予想していたそうですが)

彼女は

「かわ~」

「かわ?」

お母様

「この子焼き鳥の皮が大好物なんですよ。」

 

しぶいっ!

6歳で焼き鳥の皮が好きなんて!

タレと塩なら・・・塩なんだろうか?

 

また、遊びに来てね。

 


☆有朋自遠方来 不亦楽☆

[読み下し文] 朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。
[現代語訳] 友人が(珍しくも)遠方から訪ねてきてくれるのは、こんなうれしいことはない。
「論語」の有名な一節です。

さて、数十km、数百km離れた土地に引越しをしたことがありますか?
あるなら何回引越しをしましたか?

私は一人暮らしをしていた大阪市城東区から東京都荒川区へ引越し。
荒川区から文京区へ引越しした時は両方の土地は数kmしか離れていないので、ほぼ同じ生活圏(20~30分ですぐ行き来できるという意味で)
文京区から数十km離れた鎌倉へと引越しして今に至っています。

それぞれ5~6年住んだ土地で、色んな人々や会社、お店と出会いがあり、その当時では繋がりがあったものです。
東京に用事があって行った時、大阪に出向く機会があった時、
『あそこに立ち寄りたいな。』
という所は案外少ないものです。

さて、今回のゴールデンウィークには随分遠方からここ鎌倉のアロハカイロ&フットパラダイスにご来院してくれる方がありました。
その女性は☆チンツウザイガテバナセナイ☆で冒頭にとのやり取りが出てくるのですが、当時鎌倉にお住まいで初診は2003年7月。
頭痛が主訴でした。
その後2009年3月まで毎月ご来院頂いていまして、その3月に
「ご報告があるんです。来月実家のある金沢に帰ることになりました。そちらに本社がある会社に転職します。どうもお世話になりました。」
とご報告いただいたき、鎌倉を後にされたのです。

その後、1年に1度のペースでこちらに立ち寄って頂いていたのですが、ついこの前のGWにまたご来院頂いたのです。
その当日金沢から出張で東京で仕事をし、その日わざわざ鎌倉にホテルを取って、仕事が終わり次第夕方鎌倉に来てくれたのです。
そしてまた翌日東京に仕事で向かったそうです。
その方のことばがまた嬉しい。
「金沢にも治療院は一杯あるんですが、先生のところのようなのはなかなか無くって。」

おかげさまで10年以上こういう仕事をやっていると、かつて定期的に通って来てくれた方がご都合で遠方にお引越しをされても訪ねて来てくれる、という嬉しいケースが多々あります。

☆おかげさまで10周年☆でも書いたのですが、10周年の2012年11月1日に来てくれた方は40歳代の女性の初診は由比ガ浜で開業して半年後の2003年6月。
戸塚からHPを見て来てくれて、以来年に5~6回のペースで来てくれていたのですが、2007年に10月にご主人のお仕事の都合で広島県の福山市に家を建てて住む事に。
その後も、この女性のご実家が埼玉県ということで、ご実家に帰省されたときにわざわざ日高市から鎌倉まで来てくれた事もあるのです。
彼女曰く
「福山にも治療院はいっぱいあるのですが、なかなかよそに行く気がしなくて」
その彼女が10周年の11月1日に福山から来てくれました。
その日の7時44分の新幹線に乗って3時間半をかけて。

また、☆チンツウザイガテバナセナイその2☆に出てくる会社経営の方は2004年7月に鎌倉を離れ海外に移住し、シンガポールやロンドンに在住のときに鎌倉に立ち寄ってくれたのです。
(もうその方は実家や親戚がいるわけでなく鎌倉には縁もゆかりもないのですが)

では、一番遠方はどこからか?
☆アディオス!セニョーラその1その2その3その4☆に登場する女性がニューメキシコから突然ひょっこりと来てくれたのが、最長距離かな。
コンコン!とノックする音がして、ドアへ目をやるとメキシコに移住したはずの彼女が立っていたのには驚きました!
彼女のご実家は伊豆。
メキシコから成田経由で伊豆に帰る途中、鎌倉に立ち寄り
「時間が空いていれば診てもらえませんか?」
これも嬉しかったな~

で、タイトルの論語の一節―有朋自遠方来 不亦楽―
朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。
友人(→かつて定期的に通ってきてくれた患者さん)が遠方から訪ねてきてくれるのは、こんなうれしいことはない。

ちょっと自慢が入ってますか?
ちなみに、東京に用事があって行った時、『あそこに立ち寄りたいな。』という所は案外少ないものです。
と書きましたが、私が東京で「お久しぶりです!」と立ち寄るのは、この手技業界に入るきっかけを頂いたカイロプラクティックの先生のところなのです。
カイロプラクティックというのは人の身体と手が触れ合う分、ある人にとっては深い記憶に残るのかもしれません。


☆A hui hou (ア フイ ホウ)その1☆

 最近記憶力が日に日に悪くなっていくような気がします。(飲みすぎかな?)
いい話を読んだので出典が何だったのか思い出そうとしているのですが、雑誌だったのか、本なのか、新聞か思い出せず・・・
 
その話のあらすじはこうでした。
ある50代の男性の話です。
その人は会社への通勤は自宅からバスを使い電車で長時間かかるという生活を長らく続けていました。
ところが、何かのきっかけでバス通勤を止め、駅まで徒歩で通うようになります。

 それから、初めて今まで目にも留めていなかった地元地域の人々が見えてきます。
通学途上の小学生と知り合いになったり、決まった時間に通り過ぎる交番の警官と挨拶をするようになったりと。

 そういう生活が何年か過ぎ、その男性が定年退職の日が近づいてきたある日、その男性は毎日同じ時間に通り過ぎていたのに、急にそれがなくなれば交番の警官が自分のことを心配しないかなと、思ったそうです。
そして、意を決し警官に
「自分は○月○日付けで定年退職するのでもうこちらを通ることも少なくなりますが、毎朝、挨拶をして頂きありがとうございました。」
と、挨拶をしたのです。

 やがて、定年退職日に挨拶をして交番を通り過ぎようとした時に、その警官から呼び止められてねぎらいの言葉とともにささやかなプレゼントをもらったそうです。

 この話を読んだとき、いい話だな~としきりに感心したと同時に今までの自分はどうだったかな、と振り返りもしたのです。

 例えば、以前会社勤めをしていた時大阪から東京に転勤の際の29歳の頃の自分はどうだったかな、と思うのです。
辞令から転勤日まで約2週間。
引継ぎと取引先への挨拶で精一杯。
でも、よく行ってた定食屋のオバちゃんやクリーニング店のおっちゃんには挨拶は出来たな~等など。

 さて、アロハカイロ&フットパラダイスはここ鎌倉の六地蔵にオープンしてもうすぐ8年となります。
定期的にご来院されていた方から事情が出来てお休みしますね、というご連絡を頂いたり、
このたび遠くに引越しするようになりました、というご報告をしてくれるありがたい方々もいるのです。
今回はそのうちの3名の方の話を。

 まずお1人目は当時72歳の女性の患者さんです。
ある日その方から電話がありました。
(その方は2003年夏から2,3週間に1回のペースでご来院頂いていたのですが、電話のあった日より前2ヵ月半ご来院されていませんでした)
聞けば12月に圧迫骨折をして入院していたとのこと。
やっとコルセット装着状態で自宅療養していた時、ポストにアロハカイロ&フットパラダイスのチラシが入っていて連絡しなくちゃと思いお電話を頂いたのです。
「今は痛くてあまり動けないけど、しばらくしたらまた行きますのでよろしくお願いしますね」
 定期的にお越し頂いている方で高齢の方が突然来られなくなると、体調を崩されたりしたのではと少し心配になります。
そういった中で回復の途中で元気な声でお電話を頂けた事は私の中では先程の話に匹敵するような、いやそれ以上に嬉しい出来事でした。電話では時間にしてほんの1,2分のことですが、何ヶ月も何年も嬉しいそしてありがたい記憶として残るものでした。

 2人目は33歳の男性(2005年4月から2006年6月まで月に1回のペースでご来院されていました)
この方はアメリカに本社があるIT系企業にお勤めの方で、今朝アメリカ本社とテレビ電話会議を済ませてきました、等と毎回IT業界の面白い話を聞かせて頂く存在でした。

 この方は日本国内の出張が非常に多かったようです。
なので、鎌倉に憧れて移り住んできたけれど、東京を生活の拠点にした方が身体が楽との事でマンションを買って引越しする事になったと最後の施術の時に報告してくれました。
「短い間でしたがお世話になりました。」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。また、鎌倉に遊びに来ることがあったら、お立ち寄り下さい」
こんな感じでお別れの挨拶をしたのです。

 3人目は以前☆アディオス!セニョーラ☆でご紹介したラテンなノリの今年で33歳になる女性です。
(彼女は2005年3月から2010年2月まで5年間に2ヵ月に1度のペースでご来院されていました)
詳しいい経緯は☆アディオス!セニョーラその1その2その3その4☆をご覧いただきたいのですが、何より嬉しかったのは、明日鎌倉を引き払い、来週メキシコに旅立つという忙しい最終日にもかかわらずご来院頂き、挨拶をしてくれた事なのです。
次回も患者さんとのかかわりについての話は続きます。


☆アロハのギネスその4☆

 前回からの続きでここアロハカイロ&フットパラダイスで多い具体的職種についてです。
1位は「美容師」 19人→長時間労働だし、立ち仕事だし大変でしょう。
2位は「保育士」  9人→1人の子供の面倒だけでも大変なのに、大勢ですから大変でしょう。
3位は「看護師」  8人→病人相手ですから、肉体的疲労もさることながら精神的にも疲れるでしょう。
4位は「セラピスト」7人→あなた他人を癒してる場合じゃないよ、と言うほど疲れてたりするのです。
4位は「デザイナー」7人→服飾、ジュエリー、WEBなど様々です。
6位からは「音楽家」6人 7位「バレーダンサー」5人 8位「作家」3人と続きます。

「---師」「---士」という職業では「公認会計士」「弁護士」「歯科医師」「助産師」・・・「米軍兵士」(これは違うか!)

鎌倉らしい職業としては「発掘調査員」「車夫」(人力車です)・・・「鎌倉市議会議員」(これも違うか)
ユニークな職業としては「茅葺き屋根職人」「パイロット」「スチュワーデス」(今はフライトアテンダントだっけ)

 前回の話で、若い女性の患者さんと話している時、
「あなたと同じ職業の方がすごく多いんですよ」
と言っていた職業が
「美容師」なのです。

 アロハカイロ&フットパラダイスのHPのコラムではよく自分のことを、マニアックで、どうでもいいような些細な事にこだわると自負しています。
日本の就労人口は約6,500万人。
それに対して「美容師」の就労人口は約45万人です。
その割合は0.7%です。
その率をアロハカイロ&フットパラダイスの顧客数に掛け合わせると7.8人。
(わざわざそんな馬鹿な事ことしなくてもいいんですが)
明らかに職業分布率からは高い顧客数です。
なぜ多いのだろう?

 その19人の美容師さんが来院されたきっかけを調べると、紹介がほとんどです。
しかも、美容師さん同士の紹介もあるのですが、個々の美容院に行っているお客さんが
「あそこ良いわよ」
と、美容師さんに紹介してくれているのです。(また、自慢話か!なんて思わないで下さい)

 美容師さんと接してみて思うのですが、彼女たちの地域の情報量はすさまじい!
それはそうでしょう。
マンツーマンで1時間から長い時は4時間、5時間も相対しているのですから。
しかも、お客は女性だし、おしゃべり大好きだし。
それが、地域密着の専業主婦のおばさまだったりしたら、飲食店の味から、つぶれそうな店の情報、この地域で誰と誰が仲が悪いとか、行政の話まで
何でも知ってたりするのです。

 そういった会話をひとしきりした後で、ドライヤーで髪を乾かしながら、肩をちょこっと揉む。
「あら、○×さん。肩凝ってますね~」
「そう言えば、あなた。この前行って来たんだけど六地蔵のあそこのハワイの整体? 良いわよ~ 一度行ってみたら」
こんな感じなんだと思います。
たぶん。


☆アロハのギネスその3☆

 アロハカイロ&フットパラダイスでは初診時に予診表という物があり、ご来院の方全員にご記入頂いています。
例外は一切ありません。たとえ1週間ほど日本に滞在していて、たまたま鎌倉観光のついでに立ち寄ったような外国の方にも記入頂いているのです。
その項目は
氏名、住所、電話番号、職業欄、ここを何で知ったか、症状に対する医学的処置の有無、健康状態に対する50個の質問、等です。

 さて、職業欄を設けているのは何もその方が、例えば、大手家電メーカーの営業課長さんなんだ~という事を知りたいわけではないのです。
施術者としての私は、1日の大半を過ごす職場でどのような身体の使い方をしているのかを知りたいのです。

 しかし、職業欄にはほとんどの方が「会社員」と書かれます。
そこで、詳しく差しさわりの無い範囲で仕事の内容を聞いていきます。
そうすると、その方が「会社員」ではあるけれど、「ラジオ番組の製作会社のスタッフ」だったりすることが分かります。
さてその方の主訴が左肩のひどい肩こりだとすると、利き手の問題をさらに聞いていきます。
答えは右利き。

 では、左手か肩に何か重いものを持たないか疑問がわきます。
答えはコンパクトな音響機材を左肩にかけて街でインタビューする事が多いとの事。
そういった答えをもらって初めて、機材を抱えている時に酷使されるであろう筋肉に見当をつけてより詳しく調べていけたりするのです。
こちらとしてはこのような意図を持って職業欄を設けているのです。

 さて、ここアロハカイロ&フットパラダイスで鎌倉の六地蔵でオープンして以来、もうすぐ8年になります。
その間1100名を超える方にご来院頂いています。
その中で1番多い職業が「会社員」(これがほとんどです。自分が会社員だった頃はそうとしか書きようが無かったですしね)
その次が「主婦」です。

 ただ、職業欄のその名前を見ただけで、すぐにどのような仕事内容なのか想像がつく職業名を書いてくれる方もいるのです。
「---師」「---士」という職業名がそれです。
ある日、若い女性の患者さんと話している時、
「あなたと同じ職業の方がすごく多いんですよ」
と説明していたのですが、全予診表を整理する機会にどんな職業が多いのか調べてみる事にしました。
長くなってきたので、続きは次回に。


☆アディオス!セニョーラ その4☆

 この日の会話が終わって彼女が帰った後、私にある疑問が浮かびます。
新婚旅行とはいえ、3ヶ月間とは仕事先もずいぶん理解があるのだな。
 そして、次に彼女が来院した昨年の年末に、ここまで聞いていいものなのか躊躇しながら。

「ご主人は新婚旅行とはいえ、3ヶ月間もよくお仕事を休めましたね」
彼女
「いえ、旦那は派遣切りにあっちゃたんです~ それで時間が出来たからお前も仕事やめてついて来いって言われて。それで旅行にいったんですよ」

「・・・・」
凄すぎる。超楽天的だ。

「それで。ご主人は帰国されて、お仕事はどうなんですか?」
彼女
「今、メキシコにいるんです。」

「えっ!?帰ってきて間もないでしょ?」
彼女
「え~、メキシコが気に入ったみたいで。今向こうの飲食店チェーンで働いているんです。」

「で、いつ帰ってくるんですか?」
彼女
「帰ってきません。」

「え~??で、あなたはどうするんですか?」
彼女
「旦那が来たければ来れば?って言ってますので、・・・行かなきゃな~と思っているんです。」

「・・・・」
ラテン、だな。

「いつ行かれるんですか?」
彼女
「ビザが取れ次第、今働いているところを1月末で辞めて、向かいます。」
 それから、年が変わって今年の2月彼女から予約の電話が入ります。
確か1月で仕事を辞めると言っていたけれど、と思いながら近況をお聞きします。
彼女
「明日鎌倉の家を引き払って、実家へ引越しします。そして、来週にはメキシコへ向かいます。」
 これには感激しました。
こういう仕事をやっていると、定期的に何年という期間で患者さんと交流していると、なんともいえない親近感を覚えるのです。
その人たちのうちである日突然来られなくなる方もいるのです。
そういった時はどうしてるのかな~ 元気かな~ などと気になるものです。
また、そうではなくて「いついつ付けで引越しするようになりました。お世話になりました」とちゃんと挨拶してくれる方もいるのです。
これが大変に嬉しいのです。
 彼女の場合、引越しの前日という忙しいであろう日に来てくれて、ちゃんと挨拶をしてくれた。
こういった些細なことが、今後も日々頑張っていこうという心の支えになるのです。
 なんとなく閉塞感があって些細なことにヒステリックになっている世の中で、彼女のように楽天的にスルっと海外で暮らしてしまう。
そこまでの経緯に感嘆させられたり、抱腹絶倒させられたりしてきたのですが、同時に勇気も貰ったような気がします。
願わくば、メキシコでの彼女達に幸多からんことを。


☆アディオス!セニョーラ その3☆

 前回はパン職人の彼女達が新婚旅行をかねた旅に出発してゆく時の世間の状況がいかにヒステリックであったかという話でした。
出発の当日、成田からメキシコへ旅立つ日本人観光客がいるということで空港でフジテレビの取材を受けたそうです。
私にもそのとき話していたのですが、彼女達はメキシコに行くのが目的ではなく、メキシコ経由でペルーに行きたかったそうなんです。
それをテレビ取材にも話したそうです。

 さて、ここから私も彼女達のキャラに感嘆させられる話が連発するのです。

「なぜ、メキシコ経由でペルーなんですか?便が不便そうですし、時期が時期ですしね」
彼女
「旦那が昔、アメリカに滞在してたんですが、ビザの期限が切れてるのを忘れちゃってて。ビザを改ざんしたんですけど、それがバレちゃって捕まって強制送還されたそうなんです」

「なるほど。1度強制送還されたらアメリカは2度とビザを発給しないでしょうね」

すごい!私もこのブログで書いたように1ヶ月以上バックパッカーでアメリカを放浪したけれども、パスポートと帰りの航空券は命の次に大切にしてたぐらいなのに。
ビザの期限を忘れるとは。しかも、改ざんするとは。たぶん、6の数字を8に書き加える程度のことなんだろうけど。

 さて、彼女達がメキシコに着いてその後ペルーに乗り換えようとすると・・・・
ペルー政府からメキシコからの飛行機の乗り入れを拒否される!

「え-!それでどうしたんですか?」
彼女
「しょうがないから、メキシコに入国してしばらく滞在してから、飛行機ががペルーへ飛びそうもないのでバスで行ったんです」

 中学・高校と地理をちゃんと勉強しなかった私は「中南米」の国々が今一つよく分かりません。
世界地図を見ながら彼女達が通ったであろうルート上の国を挙げると。
メキシコ→グアマテラ→ホンジュラス→ニカラグア→コスタリカ→パナマ→コロンビア→ベネズエラ→ブラジル→ペルー!!

優に5,000キロはありそうな道程です。
しかも、ルート上の国々の名前を眺めていると、危険な臭いがぷんぷんしてきませんか?


「中南米というと治安が悪そうですが、怖い思いはしませんでしたか?」
彼女
「夫婦で行動してましたので大丈夫です。でも、バスに乗ってる時間が長くてそれが大変でした」

しかし、彼女は怖いと思わなかったのでしょうが、私の身の上にこういうことが起こったらいやだな~と言うことがあったそうです。

 それは、ベネズエラ→ブラジルの旅行の時です。
ベネズエラで出会った日本人夫婦からこの国の人はモラルの低い人が多いから長居しないほうが良い、と忠告されたそうです。
本人達はそうでもないよね~、と何日間か滞在したそうですが、それからブラジルに入国した後ブラジルの銀行からカード使用に対して指摘があったそうです。
彼女達がブラジルに入国した後にもかかわらず、ベネズエラで彼女達の名義のクレジットカードが使用されていたとのこと。
つまり、ベネズエラでカードの情報がいつの間にか盗まれていたわけです。


「でも、不正使用なら旅行保険でいくらか補填されそうなもんですけど?」
彼女
「そうなんですよね~でも、レシート片っ端から捨てちゃってたんです~」

「・・・・」

 当然、会話しているわけですから私も「そうですか」ぐらいのことは言っていると思うのですが、小心者で石橋を叩いて渡る性格の私としては楽天的で大胆に行動してしまう彼女達に対して感嘆して言葉にならない・・・というぐらいの気持ちが表現上一番近く、
そこで文字としては「・・・・」となります。
こういう表現がさらに連発することになります。(つづく)