正しい姿勢と猫背姿勢

正しい姿勢と猫背姿勢の比較図
上の図は正しい姿勢と猫背姿勢の比較図です。
正しい姿勢は鉛直線(縦の直線)に対して耳の穴、肩峰(シャツで肩の部分の縫い目がT字で交わる所)、股関節、膝の前、外くるぶしの前を通ります。
この正しい姿勢の人は目、首、肩、腰などにほとんどストレスや痛みを感じません。

猫背姿勢は頭部が前方に位置し、後頭部は巻き込み、骨盤が前傾しています。
また、背骨のS字カーブは弯曲が強まっています。
こういう姿勢で代表的な症状が頭痛、肩こり、頚痛、眼精疲労なのですが、どうしてこういうことが起きるのでしょう?

猫背姿勢とはどうなっているのでしょう?

後弯型姿勢
この姿勢は後弯型(kypholordotic)に分類されます。
[アライメント(骨格の配列)]
頸椎の過伸展(反り)と頭部前方位
肩甲骨外転(外に開く)
腰椎前弯の増強、胸椎の後弯
骨盤の前傾、股関節屈曲、膝関節過伸展
頭部は常に身体の前方にある

[短縮筋]
頚部伸筋群、股関節屈筋群
前鋸筋、大胸筋、小胸筋、僧帽筋下部繊維

多少、専門的な解剖学用語で説明しました。 現状はこういう状態で姿勢が固着してしまっているのですから、姿勢改善のためにはその逆方向に持ってゆくことが目標となります。

短縮筋である頚部伸筋群、股関節屈筋群、前鋸筋、大胸筋、小胸筋、僧帽筋下部繊維をストレッチする。

頚椎の過伸展を取り、肩甲骨を内転方向に持ってくる
腰椎前弯、胸椎の後弯をゆるめる
骨盤の前傾、股関節屈曲をゆるめる
頭部が身体に対して後方に引けるのを邪魔してる関節を探して、調整する 等です

アロハカイロ&フットパラダイスでは、何故こういう姿勢になっているのか、どこをどういう目的で調整しているかをフィードバックしながら進めていきます。

姿勢改善写真

頭部前方位姿勢(猫背姿勢)は色々な症状を起こします

猫背姿勢であることで様々な症状を引き起こす可能性があります 。
あなたに当てはまる症状がありますか?

猫背姿勢のフローチャート

正しい姿勢になると毎日がどんな状態でしょうか

カイロプラクティックという手技の業界に私が身を投じたのが1998年です。
以来、延べ人数ですが数万人の方の身体を触診・調整させて頂きました。
ほとんどの方がご自分の身体になんとかしたいツライ症状があってご来院されるわけですから、みなさんそれなりの歪みをお持ちです。

では、歪みのない正常な姿勢の方は毎日がどのような状態なのでしょうか?

脊柱姿勢指標
この図はPSI(Posture Spinal Index)脊柱姿勢指標と呼ばれるものです。
レントゲンに頼らないで、簡易測定器で脊柱の歪み具合を0~40まで指標化したものです。

0がパーフェクト、1~5が良好、6~10が普通、11~20が貧弱、20以上がより貧弱
PSIが0の完全な姿勢は非常にまれで出現率は0.5%以下です。
PSIが1~5:良好の出現率は5%です。

さて、このPSIでの姿勢良好の人の数がいかに少ないかという話題をあげたのは、私のような仕事の人間にはめったに遭遇(?)する機会がないのです。

ところが、過去に一人だけPSIが1~5:良好のカテゴリーに入るであろう方がご来院されたことがあります。

問診票
この図はアロハカイロ&フットパラダイスに初めてご来院頂いた時にご記入いただく問診票のようなものです。

上記の方はご家族から紹介されて来られた50歳代後半の男性でした。

50項目ある不調な症状に該当するだけ○をつけてください、という欄を長い間じっと眺め

「該当する項目が無いですね」

とおっしゃいました。 実際、その方の身体を詳しく調べてみると、脊柱はまっすぐで歪みがほとんどみられない、左右のバランスも良く、ほんの軽い調整で済みました。

姿勢が良い、歪みが少ないということは、身体のどこにも痛みやストレスを感じず毎日を過ごせる、ということなんですね。

逆に言えば、脊柱を整えるということはいつもある不快な症状を1つずつ減らしてゆくもの、と言えます。

上の問診票をクリックすると拡大画像が見れるようにしてあります。
50項目の質問であなたは何個該当項目があるでしょうか?
ちなみに、ここアロハカイロ&フットパラダイスの平均的な○の数は5~6個といったところです。

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