アロハカイロ&フットパラダイスの2003年のコラムです。

コラム2003年

国立国語研究所に設置された委員会が安易に使われている外来語を日本語に言い換えようと提言をした中に「インフォームドコンセント」という言葉があります。
その意味は「医療を受ける立場の人に事前の説明をし、患者さんが同意した上で医療を進めていく」程の意味です。この訳しにくい言葉は私の記憶では90年代に入り新聞で散見されるようになったと思います。文脈としてよく使われたのはがん治療に関して本人に告知した上で治療を進めるべきか否か、というテーマに関してだったと思います。当時は昭和56年にがんが死因のトップに躍り出て以降がん治療に注目が集まってきたこととつながりが深いのかもしれません。
その言葉が冒頭にあるように納得診療へ言い換えようと提言されています。やっとこの外来語に慣れてきたのに、と言う思いも少しばかりあります。

このインフォームドコンセントについてアロハカイロでは昔から心掛けている事なんですが、意外とよそで詳しい説明を受けたことが無かった患者さんに喜ばれることが多いようです。
「○○さん、こちら側に体重をかけることが多いでしょう?だから、ここの筋肉が緊張して身体がこういう風に捻じれているんですよ。だから、この捻じれを取っていきますね。」・・・という具合です。
これは誰から教わったという訳ではなく、過去にお世話になった治療院の師匠や先輩の説明の仕方を盗み取ったり、昔は自分が患者だったのでこういう風に説明してくれたほうが良いのになというのを加えたりして出来上がってきた習慣です。
臨床経験ン十年の先生の中には患者さんとほとんど話さず、稲妻のような高速矯正を2~3箇所実施して10分で終わりという方もいます。しかも、それで難病・奇病が良くなるとうわさが広がり全国各地から患者さんが集まるという達人の域の先生方が多くいらっしゃいます。
私はそんな域にはまだまだ到底届かないので、一生懸命説明をし理解をしてもらえるように心がけています。
技術以外にも患者さんの身体に届けられるものは数多くあると思いますので・・・[裕]

治療院によっては環境面で色々なことを考えています。
室温、湿度、照明、そして音。
環境面にこだわるのは、よりリラックスできる環境ほど副交感神経が優位になり、治療効果が期待できるからでしょう。だから、ヒーリング系の音楽をかける治療院が多いのだと思います。
以前、私は何ヶ所か治療院でお世話になったのですが、最も厳しいところでは咳払いさえも叱られたものです。そこまでいかなくとも概ね治療院では大声や私語は慎むもの、という暗黙のルールがあります。

これはある治療院での経験なのですが、何人かの患者さんがいる時に手すきだった女性スタッフ(B型の典型のような人なんですが)がなんといきなり院内に響くような大きさで鼻唄を歌い出したのです。
ちょっとした雑音にも気を使う他のスタッフは参ったな~という表情です。しかし皆笑っているのです。
思えば鼻唄は誰かに聞かせるものではありません。
その人が気分が乗っていてつい洩れてしまうものです。
それが聴こえる周囲には気分の良さが自然と伝わってきます。
なるほど鼻唄は周囲を和ませる効果があるんだな、とそのとき思ったものです。

さて、あなたは鼻唄を何日前に歌ったでしょう?
この話を家でしたところ、私はその日の前日にしていたようです。
その日は新年会でベロベロに酔っ払っていたので私自身は覚えていないのですが・・・
鼻唄を口ずさめるような乗っている日を少しでも増やしたいと思っているのですが、いかがでしょうか?[裕]

味噌、漬物、佃煮etc・・・食材を加工することで少しでも長い期間食べられるように工夫された保存食です。先人の知恵と経験によって編み出されたものです。
近年の合成保存料や添加物より身体に優しい保存方法だとは思いませんか?

もし身体に賞味期限という言葉を強引に当てはめるとすればどうでしょう?
やはり同様に先人の知恵と経験に編み出された方法で安全に工夫したいものです。
食事療法、漢方、東洋医学etc・・・カイロプラクティックやリフレクソロジーもその範疇に入ります。
手しか使いません。
手を使って体表の反射点に刺激を与えて自己の治癒力を高めてゆく・・・
カイロプラクティックは100年ほど前にアメリカで「手」と「技」というギリシャ語を組み合わせた命名された造語です。しかし、背骨に対する「整骨」という技はヒポクラテスの時代や古くはピラミッド時代に記録が遡れるそうです。
それだけ昔から人々に求められていた技術だったのかもしれません。

さて、この世で一番大切なものは何ですか?
お金?地位?名誉?---そうではなくてほとんどの人が自分の身体でしょう?
身体の賞味期限はあまりに長く、緩やかに落ちてゆくために忘れがちでしょうが、考えてみませんか?ゆっくりと。[裕]

前回は身体の賞味期限を伸ばそうという話でした。
その手段として必ずしも自然の療法でなければならないという訳ではありません。
今回は私の母が手術をして賞味期限を伸ばしたという話です。

私の母は若い頃から心臓に持病がありました。
どういう病気かというと、心臓には自動的に拍動を続けるためにペースメーカー細胞があるのですが、先天的にその細胞に異常があり、ふとした拍子にペースメーカーが乱れ早鐘のように拍動のリズムが速くなり発作が止まらない状態になってしまうのです。
大きな発作が起きたのは母が30歳半ばの頃です。
まだ10歳そこそこの私は明け方5時に父に起こされました。
発作を起こした母をこれから病院へ運ぶとのこと。寝室に行って母に呼びかけても意識不明で返事は無く、顔は土色で触ると人の身体ではないほど冷たく、このまま帰らぬ人となったらどうしようと大変怖かったのを覚えています。
その後、何度か入退院を繰り返します。耳や子宮の手術はしたのですが、心臓に対する有効な治療はなされないままでした。
それから20年頻繁に発作を起こし、いつ発作が起こるかわからない身体の状態というのはかなりきつかったことと思います。

そんな母が50歳半ばの時に手術を決意します。
手術前の同意書には成功率は80~90%と記載されています。高いものの100%ではありません。しかも、場所は心臓です。
決断に踏み切った理由はその頃の2~3年前からはまりだした海外旅行!
元気な時に手術にトライして上手くいけば、残った余生で好きな海外旅行をもっと楽しみたい・・・
結果、手術は成功で以降は嬉々として毎年海外旅行に行くようになりました。

ただ身体の賞味期限を伸ばすのではなく、その先に何をしたいのか--が大切なようです。
日々の臨床の場でみていると、元気になったらあれをしたいという目標設定は男性より女性のほうが上手なようです。
厚生労働省発表の2001年度平均寿命によると 男性 78.07歳  女性 84.93歳
こういうところにもその差が現れるのかもしれません。[裕]

アロハカイロ&フットパラダイス企画のミニセミナー第一弾が終了しました。ご参加いただいた皆様、寒い中足を運んでいただきましてありがとうございました。少人数でとても楽しいひと時を送ることが出来ました。
このちいさなオフィスで、セミナーというよりも相談会とかカウンセリングに近い形で出来たことは、とても良かったと思います。

実は私、何回もホテルや学校、その他公共施設やカルチャースクールなどで講座をしてきましたが、毎回お話をいただいたり企画をしているときは非常にヤル気満々!あれもこれも・・・と考えてハリキッテいるのですが、非常に緊張するタチなんです。1週間前位になると人前で話をすることを考えただけで緊張で吐き気がする程です。
会場に向かうときは、何で引き受けてしまったのだろうと後悔しながら立っているのもやっと・・・といった感じなのですが、まわりの方には全然分からないらしく、始まる前も終わってからも「堂々としていてホント向いているね」「落ち着いていて安心するよね」などと言われます。確かに始まって10分もすれば少しはその場に慣れてくるのですが、終わった後、自分で何をどうしたのか覚えていないこともあります。ただ、これ程緊張してイヤだと思っていても、毎回セミナー終了後には、次回はこんなことをやってみよう!とか新たな企画を考えたりしてしまうのが不思議です。ちょっとスポーツの試合の時に似た感じでしょうか?学生のとき以来、スポーツでそういった経験は無いですが、同じような毎日を過ごしている中、たまにはこういった緊張感は必要なのかもしれませんね。
というわけで、また今後もミニセミナーを企画してまいります。こんなことが知りたい!やってみたい!ということがあれば、ドンドンお知らせください。[素]

このサイトの名前はアロハカイロ&フットパラダイスです。
そして商号ももちろんアロハカイロ&フットパラダイスです。すみません長くて(笑)
何をいまさら!という方もいらっしゃるでしょうが、六地蔵にオープンしてから商号についての由来を聞かれることが増えました。で、今回はその話です。
この商号アロハカイロ&フットパラダイスは開業をするずっと前から、資金も無く、場所も決まっていない学生時代に早々に決めていたものです。
名前を付けるにあたってぼんやりとですが2つの考えがありました。
1つはその店名を聞いた瞬間にリラックスできるようなもの。
1つは高橋カイロプラクティック***や鎌倉カイロ***のような個人名や地名を冠にしたものではないこと、です。
長い間どうしたものかと考えていたのですが、ある出来事の後、ふとアロハカイロというフレーズが浮かんできました。

ある出来事とはハワイで実施された解剖実習に望む初日のハワイ市内観光でのことです。
そのバス(実習参加は50人近くなので貸し切りバスなのです)のガイドの女性は日本からハワイに移住して30年以上という人でハワイの風習について色々教えてくれました。
その中で誰もが知っている「アロハ」という言葉についての説明が強く印象に残ったのです。
よく知られている意味が「ようこそ」や「こんにちは」です。
それ以外にも「ありがとう」「さようなら」「おはよう」「こんばんは」という意味もあるそうです。
出逢った時だけでなく、感謝する時、再会を誓って別れる時にも使われる言葉です。
南国の美しい言葉なんだな~という感想を抱いていてハワイから帰って来てしばらくした頃、ふと浮かんだのが先ほどのアロハカイロというフレーズです。これが浮ぶと後は自動的にフットパラダイスも浮んできました。
この南国の美しい言葉を使って聞いた瞬間にリラックスできる、と言う願いを込めようと思い立ったのです。
この店名にしようと思うんだと身内に言うと、爆笑した後、
「語呂が-いろはかるた-みたいでいぃんじゃない!」
語呂がいい、というのは自分にとって嬉しい反応でした。それだけ記憶に貼り付きやすいのですから。

そして、もうひとつ願いがあります。
略称というのがありますよね。マクドナルドは「マック」(関西ではマクドですが・・)スターバックスカフェは「スタバ」と略されて呼ばれるアレです。
「あ~この前アロハに行ってきてさ~」
等といつの日にかある家族の中で、またあるコミュニティの中だけでは「アロハ」と言えばアロハシャツではなく、あそこの治療院と通じるような会話が増えてくれれば、という願いなのです。[裕]

今年の冬は非常に寒い日が多いですね。天候も変わりやすく体調を崩されている方が多いのも頷けます。寒くて乾燥して体調崩して・・・すると女性は特に気になるのがお肌の状態。顔はモチロンですが、それは美容の専門家にお任せして、足の専門家として今回はひび割れたカカトの対処方法についてお話したいと思います。

この季節、フットケアにお越しになる方の中で一番の悩みは、カカトがひび割れて痛いとか、ストッキングにひっかかって気になるということです。その度合いは様々なのですが、中には気の毒な程(あきらかに流血の痕がみられるホド)かわいそうなカカトをしていらっしゃる方もいます。そういった方のお一人に「クリーム塗っても塗っても追いつかなくて、歩くと裂けて血が出て痛くて困っていたんです。そうしたら妹が接着アロハ(?)を買ってきてくれて、これを裂けたカカトのひび割れに塗ってくっ付けたら?と言ったんで、使ってみたらヒビが裂けなくていいんですよ!」というお話を聞きました。この話の中に出てくる「接着アロハ」は恐らくアロンア○ファではないかと思うのですが、どちらにしてもそういった対処方法は初めて聞いた話で、ビックリして笑ってしまいました。まあ、そうなる前にケアをしていただくのが大切なワケで・・・。

ご自宅でケアをされる方法としては、まず、割れ始めたもしくはカサついたカカトに直接クリームを塗ったくるのではなく、その古くなった角質を削って取り除くこと。削るのはカミソリなどの刃物ではなく、おすすめは柄がついた紙ヤスリタイプのもの。初めての人にも使いやすくて良いと思います。自分の足の裏はどんなに身体の軟らかい人でも斜めからしか見えないので見えにくく、目の粗い金属のものや刃物はかえってキズをつけてしまうことが多々あるからです。
そして、濡れたヤスリに濡れた足だと、こすってもこすってもどのくらい削れたか分からず、削りすぎてしまってかえって反動で角質を増やすことになるので、紙ヤスリは濡らさず、足はお風呂を出る頃の柔らかい皮膚から水滴だけ軽く拭きとってこするのがベストです。一定方向にこすって、往復させないコト!これ大事です。そして数回こすって、ひどい場合でも無理に全部とってしまおうとしないで、最後にぬるま湯でサッと流して上がります。クリームは足が湿っている間にスグに塗ってください。クリームは普段お使いののハンドクリームで十分。これでずいぶん違うはずです。
是非、試してください。[素]

自分で言うのも変ですが、私はヤセの大食いです。この私を麺類で満足させるには・・・大盛りのパスタ?蕎麦2人前?いえ、ここの「きしめん」です。鎌倉駅から逗子方向へ徒歩7,8分。大町四ツ角にある『百苑』!木造の赴きあるたたずまい。

兎に角コシが違います!冬は温かいきしめん。春、秋は、ざるきしめん。そして夏は氷きしめん。温かいもの冷たいものでは麺の太さが変えてあるそうです。どれを頼んでも、運ばれてきた時には「これだけ?」といった感じがするかもしれませんが、コシがあるので食べ終わった頃には大満足。麺類を頂いたとは思えない腹持ちの良さ。モチロンお味の方も、うどん圏(?)で生まれ育った関西出身の方々にも二重丸をいただいています。ということもあって、人が遊びに来ると必ずと言っていいほど、このお店に連れて行きます。一度遊びに来た友人も、ここのきしめん食べたさに再度遊びに来てくれるほどです。私のおススメはきざみとろろきしめん。温かいのも冷たいのもイケマス!最後のそばつゆならぬ「きしめんつゆ?」もしっかり頂きましょう。・・・ちなみに百苑さんから宣伝の依頼を受けたわけではありませんので念のため。[素]

QC手法とは利益が1兆円を超えた大手車メーカーでも採用されていた品質管理を高めて行こうという手法です。
具体的にはある生産過程で品質上の欠陥品が出るならば、なぜそれが出るのか、どうすれば少なく出来るかをサークル活動の中で検討し新しい方法を考え、生産過程を改善してゆく・・・などの活動が挙げられます。

もう少し詳しく説明すると、
テーマの選定-問題点・課題を決める。ex)欠陥品を少なくしよう
現状把握と目標設定-課題に対しての調査と改善目標。
       ex)1万個に3個の割合で欠陥品が出る→1万個に1個の割合に減らそう!
要因の解析-欠陥品が出ると考えられる原因の解明
対策の検討と実施-解明された原因に対し現実的に着手できそうな対策を採用し行う
効果の測定-対策を打ってどれぐらい効果があったのか
再発の防止-一過性ではなく永続的に改善された状態を保つ
等がオーソドックスな流れのようです。

また、このようにして確立された手法はPDCAサイクルという管理サイクルで運営されます。
PDCAサイクルとはP計画(Plan)D実施(Do)C確認(Check)A処置(Action)の略です。
この手法は製造業で品質管理(クォリティ・コントロール)をするために使い勝手の良い手法なのですが、不思議なことに私が以前いた外資系の金融会社で製造業でないにもかかわらず、活発にこのQCサークル活動が行われていたのです。
なぜこの話をするかというと、今現在の手技療法を使っている自分の思考過程にも意外と役に立っているな~という感想があるからです。

話を繰り返します。
テーマの選定-問題点・課題を決める。ex)腰が痛い。
現状把握と目標設定-課題に対しての調査と改善目標。
             ex)中腰で身体を捻ると痛みが増す。→まず、これを減らそう!
要因の解析-捻って痛みが出ると考えられる原因の筋肉・関節を詳しく触診する。
対策の検討と実施-筋肉・関節の調整。
効果の測定-調整後、同じ姿勢をしてどれぐらい痛みが減ったか→効果があったのか
再発の防止-一過性ではなく永続的に改善された状態を保つ

PDCAサイクルとしてはP計画-痛みを発生させた根本原因(姿勢等)の改善計画 D実施-自宅でのストレッチ等セルフケア C確認-次回来院時の姿勢・可動域のチェック A処置-別の箇所の調整 となります。
ここで断っておきたいのは人の身体は機械などとは比べようもないほど複雑なので上記のように単純化は出来ない-ということです。
機械のようにねじを1本締めたら改善効果が簡単に永続的に続く、というものではないのです。
だがしかし、確実に改善効果を上げてゆく方法があります。
それが上のD実施の部分をしっかりやって頂く事です。
私たちは身体をみて、「こういう歪みがありますよ。だからこうしてゆきましょう。」という指摘とアドバイス、それから若干の調整で身体を良い状態に持ってゆくお手伝いをすることは出来ます。ただもっと高い希望としては2人3脚でPDCAサイクルを何度も回し、より高いレベルでの健康を得られるようにお手伝いできれば、と思うのです。[裕]

アロハカイロでは新規の方はほとんどがお電話での予約連絡頂いています。
その折、お名前、連絡先とカイロのコース希望であれば手短に症状を聞くようにしています。
ある男性から連絡が入った時のことです。
症状を聞くと、「姿勢が悪いことが気になって・・」ということでした。
そして予約の当日ドアを開けて入ってこられたのは、背中が90度近くまで曲がったかなり年配の男性でした。
軽いめまいを感じつつ、カルテに記入して頂きながら-どうしよう?!-とあせっていたところ、その男性は

「症状として当てはまる項目は無くてね~いたって健康なんで。ただ、姿勢が良くなればと思ってね~フォッ、フォッ、フォッ」

ここでなぜ私が当惑したかというと、『アロハカイロの流れ』をご覧になって頂けたらわかると思うのですが、
うつ伏せの時間がかなりあり、背中が90度に曲がっているので大丈夫かな?という不安があったからです。

少し専門的に表現すると、亀背変形と言います。
なんとか何枚も布を巻いた状態にして胸のクッションにして、うつ伏せが可能になりカイロを始めることが出来ました。
ストレッチを多用し幾分姿勢の改善が出来たので一安心です。
カイロが終わり、施術前の姿勢の写真と施術後の姿勢の写真を比較しながら説明している折に、ふと年齢の話になり、
何歳か聞くと、なんと90歳!!!
70歳後半ぐらいかと思っていただけに、椅子から転げ落ちそうになった後、思わず合掌してしまいました。

聞けば今でもダンスと手品の趣味があるとか。
しかも、お気に入りの歌手がKinki-kid'sの堂本光一だそうで・・・
もしかしたら、こう言われるんじゃないかと思ったりもします。
「いや~ここを知ったのも、インターネットで知りましてね。フォッ、フォッ、フォッ」
いつまでも気が若いのが長寿の秘訣のようです。[裕]

アロハカイロは六地蔵交差点の湘南しんきんATMの真上にあります。大通りを挟んで向い側にその店はあります。
店の名は『かまくら ふじい』。ちょうど同じ頃OPENしたこともあり、以前行ったことがあるのですが、それがまた美味いんです。
コースのシステムは昼夜ともにおまかせで、昼は1200円。夜は2500円で5品。料理は綺麗な器に盛付けられ、一品ずつ出てきます。そのどれもが美味しいのです。
その料理を楽しんでいる時に話の流れは各々の修行時代のことへ。ふじいさんの師匠(親方?)はかなり前衛的な考えを持っている方だったそうで、コースのメニューがあっても日によって作り出す料理が違ったとのこと。気温湿度は日々違うのだから日によって濃い味薄い味があってもいいんじゃないのか?いざ料理を出す数十分前に急に変更!なんていうコトもあったそうです。また、休みの時は料理の本は一切見るな!写真(絵)のついた本を見て感性を磨くよう常に言っていたそうです。
納得!その考えを受け継いでさらに発展させて、目で見て良し、食して良しの料理をこれからも出してくれるでしょう。いつ行っても飽きさせない料理人。自分と同い年であることもあり、親しみを感じるイチオシのお店です。[裕]

政治的にも経済的にも良いニュースが無く、天候も不安定で気は滅入るし身体の調子もイマイチ・・・。
えっ?絶不調ですか?この時期はどうしても気分が乗らなくてだるーい感じがして、自律神経が失調しやすくなり肉体的にも精神的にも不安定になりがちです。不眠、頭痛、頭重感、肩こり、むくみ、疲労感、腰痛、動悸、めまい、食欲不振・・・etc。こういった症状を不定愁訴といいます。病院へ行ってもどこも悪くないと言われる方がほとんどです。

いろいろな意味で周りの環境が変わりやすいこの時期、いたしかたないのかもしれませんが少しでもラクになるために。
まず、精神的なリラックスと自律神経を調整する効果のあるローマンカモミールもしくは野生ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)をお風呂に4滴ほど入れて入浴してみてください。女性は特にホルモンバランスが崩れやすい時期なので、入浴後、マカデミアナッツオイルやスィートアーモンドオイル無ければ化粧用オイリーブオイル(10ml)にラベンダーオイルを2滴ほど入れて、足や肩、腕をマッサージすると血行が良くなり楽になります。頭痛の場合はペパーミントオイルを1滴だけ額に塗ってお休みください。(目に入らないように注意)気分が落ち込むときはベルガモットやマンダリンを熱湯に数滴たらして芳香浴。気分が明るくなります。ラベンダーやペパーミント、ベルガモット等のエッセンシャルオイルは一般的なものなので、手に入りやすく値段も手ごろです。

ご家族と住んでいらっしゃる方はご夫婦、親子でマッサージしあうのも良いのではないでしょうか?
普段話をする機会が少ない方、話をしなければならないことがあるのに出来ないでいる方・・・
リラックスしているときがチャンスです。きっと良い方向に話が進みますよ。ちなみに我が家は、コレで旅行のOKをもらいました!あっ!でも欲を丸出しにしたらダメですよ。何気なくですよ・・・なにげなく・・・。
楽しい未来はスグそこに!![素]

11月1日のリニューアルオープンからもうすぐ半年となります。
そこで、11/1以降ご来院頂いた方々の構成比を調べてみることにしました。
男女比は80%が女性
年齢比は10歳代2%、20歳代23%、30歳代38%、40歳代11%、50歳代15%、60歳以上11%
鎌倉市内在住の方が74%
という結果でした。

今このデータをご覧になっている方はどう思われるでしょうか?
年齢層については年配の方がほとんどだと思っている方も多いのではないでしょうか?
意外と20~30歳代の女性が多いのです。
私が臨床でみていても、自分の身体に対するケアの意識は断然女性のほうが高いようです。
(カイロプラクティック編『具体例』も更新しましたので、そちらもあわせてご覧ください。)
このデータをとっている際に、アロハカイロ&フットパラダイスの様々なギネスを調べることが出来ました。

差し支えない範囲でご紹介すると、
最高齢は前回掲載の90歳。
もっとも遠方からのご来院は名古屋市名東区か愛知県の日進市のどちらか。(すいません、名古屋近辺の地理に詳しくないもので・・・)
鎌倉でやりだしてから、年間で最多の来院回数の人は40回。(盆と正月を除いてほぼ毎週です。しかも、西東京市から!)
腕の立つ評判の治療院では北は北海道から南は九州まで、というすごいところもあります。
評判はまだまだですが、地元重視でこれからも頑張っていこうと思っています。[裕]

鎌倉うまいもの自慢はすっかり定着したようですが(?)、今回はちょっと足をのばして逗子のお花屋さん+カフェを紹介したいと思います。

本当は内緒にしたいこのお店の名前はNIRAIKANAI(ニライカナイ)。
ここアロハカイロ&フットパラダイスが六地蔵にOPENした時に、芦名に住んでいる知り合いが、このお店からとってもセンスが良くステキなお花を贈ってくれたので気にはなっていたのですが、初めて足を運んだのは昨年末。その芦名の知人が、NIRAIKANAIのギャラリーで手作りの作品を展示する・・・というので見に行ったのです。え?花屋でギャラリー?
そんなとこあったっけ?と思いながら出掛けていきました。逗子から歩いて7分。静かな住宅地に突然ありました、ありました。
古い平屋木造の日本家屋に妙にマッチした広~いデッキのある花屋。ヤハリ、ただの花屋じゃありませんでした。
たくさんの鉢植えが並んだデッキを横目にすすむと、昔懐かしいガラガラと音のする引き戸の入り口。入るといきなり、和紙で出来たランプやポストカード、アクセサリーや陶器など、様々なアーティストの作品がこれまたセンス良く並んでいます。その奥にカウンターと小さいテーブルセットがいくつかあり、どうもここでお茶が飲めるらしい・・・というのがすぐにわかります。(コーヒーもイケるんだな。それが・・・)上を見上げれば立派な梁。実はこのお店、数年前まで地元でお化け屋敷といわれていたボロ家をオーナーの芳賀さんとその友人で5ヶ月もかけて改装(という言葉では済まないかも)して作り上げたそうです。その際に、天井はぶち抜いて、床は端と端で10cmも高さが違っていたそうで床板も直したのだとか。兎に角、シロウト技では無い!スゴサです。それから合計3度ほどお邪魔していますが、まだ行けなくて残念なのが、月一回土曜日に行われているライブ。ジャズあり、アフリカンあり、何でもありのライブ。
一度は見に行きたいです。話はまだまだしたいのですが、続きはご自分で行って確かめてご主人に聞いてください。

場所はJR逗子駅からなぎさ通りを進んで5分。池田通りを渡ってすぐ左手にある浜屋ガラス脇を入って道なりに行けばわかります。火曜定休。営業11:00~20:00。但し、芳賀さんお一人で切り盛りしているため、市場へ行く水曜か金曜は道が込んだりするとオープンが遅くなることもあるそうです。あと、配達もなさっているので、その時間はクローズかもしれません。そんな感じもお気に入りです。[素]

今回はある患者さんから頂いたうれしい言葉についてです。
その患者さんは昨年8月にギックリ腰の状態でお越し頂いたのですが、2~3回の施術でかなり症状が緩和して以降、月に1回のペースでご来院頂いてます。
お仕事はあるプロジェクトの期間中は身体をかなり酷使し、そのプロジェクトが終わればデスクワークの期間が交互に来るという内容だそうです。
プロジェクトの期間中によく腰痛が出るとの事で、症状がひどくなる前に予防的な意味合いで定期的に通って頂いていました。

ある日のこと、その患者さんからまだ2週間しか経っていないのに予約の電話が入ったことがありました。
前回からの期間が短いことからスタッフ2人で、どうしたんだろう急にまた腰痛が出たのかな~と心配していたところへその患者さんがにこやかにご来院です。
私「どうしたんですか?今回まだ2週間しか経ってませんけど、体調が悪くなりましたか?」
患者さん「いや、全然。体調は悪くは無いんですけど、やっとプロジェクトが今日終わりましてね。とりあえずアロハに行かなきゃ、と思って・・・」
この言葉を聞いたときはとてもうれしかったです。
アロハと言えばアロハシャツでもなく、ハワイの挨拶でもなく、アロハカイロを指している表現。
その前に『とりあえず』という副詞。
【取り敢えず】といえば、1.とるべきものもとらずに。すぐに。2.まず。一応。
私は自分の一生を振り返り【取り敢えず】という言葉の次には『ビール』しか言ったことが無かったので、これはうれしかったです。

最近少しずつですが街を歩けば、「あ、アロハの先生!」等と声もかけて頂ける様になってきました。
学生の頃はただひたすら治療の本を読み、技術の練習を研鑽すればいいんだ、などと思いがちだったのですが、患者さんからこういった言葉を頂くことで、やりがいも感じ、それが自分の成長にもつながる・・などと思っている今日この頃です。[裕]

アロハカイロ&フットパラダイスは実は夫婦でやってます。
で、夫婦の誕生日とは偶然にも同じ日です。(生まれた年は違いますが・・)しかも、血液型も同じ。
結婚する際に、どうせなら誕生日に結婚したら毎年記念日は1回で済むからその日が良いか~、なんてノリでン年前に誕生日に結婚をしました。
それからはW誕生日&結婚記念日が我が家の1大イベントです。
そこで毎年ささやかながら外食をしているのですが、先日の誕生日に前から行きたいと思っていたお店に行って来ました。
お店の名前は『ボデゴン』
スペイン料理のお店です。
六本木で30年やっていた、というキャッチフレーズに偽りは無く、出てくる料理全てが美味しいのです。
オリーブオイルの使い方、ガーリックの味加減etc
お勧めはイカ墨のパエリア。真っ黒のご飯がジュウジュウ云いながら出てきたときはびっくりなのですが、食べると絶品!です。
この鎌倉美味いもの自慢シリーズはそのお店に断り無しに勝手に載せさせて頂いているのですが、あまりの美味しさにその場でHPで紹介して良いかお店の方に聞いてしまったほどです。
誕生日の夕食の選択は大正解だったと満足のいく1日でした。

連絡先 TEL0467-61-2936
ランチタイム  11:30~14:00
ディナータイム 17:30~22:00
水曜定休
[裕]

先日2泊3日で沖縄に行ってきました。
メインイベントはマングローブの森とヤンバルの森の訪問です。
当日は2つの幸運に恵まれました。1つは天候がその日だけ良かった事。
もう1つはガイドの方がとても親切で、色々な事に詳しい人だったことです。
ヤンバルの森では未開発の林道をトレッキングし、さまざまな植物の説明を受け、標高290メートルの山の山頂へと登りました。
そこから見渡した風景は絶景!
琉球諸島最後の秘境と言われる森を眺め、ほんとにここは沖縄か!と思わせられました。
そこの山頂では『ノグチゲラ』という国の特別天然記念物の鳥(キツツキの仲間)のドラミングという木を突付く音も聞くことが出来ました。
この鳥自体は有名なヤンバルクイナよりもはるかに数が少なく(100羽ほどしかいない)、ドラミングを1回でも聞けるのはかなり幸運だそうです。
それを私たちは10回近く聞くことが出来ました。

ツアーも時間が進むにつれガイドの方(克ちゃんといいます。52歳の人ですが・・・)と仲良くなり、帰り道で時間を延長してまである場所に連れて行ってくれました。その場所は名護市にあるメインストリート。
海沿いの道路から入ってメインストリートの正面入り口にその木はあります。
名前は『ヒンブンガジマル』
CMで♪この木なんの木、気になる木~♪のあの木に似たような木です。
幹の直径は2メートル以上あり、大きな傘のように枝を広げ、枝の途中からも空中に根をぶら下げるように降ろしています。
私は昔からご神木といわれる木や、樹齢ン百年という木を見たり、触れたりするのが大好きなのですが、この木は今まで見た木の中でトップ3に入るんではないかと思います。
そして、ついいつもの癖で木に触れることに。(職業柄触れて判断するという癖がついてしまいましたので、木に対しても触診をすることに・・)
その木は大きく規則的に揺れていました。揺れていますよとガイドの克ちゃんに言うと、彼も私にまねて木に触れることに。その動きが感じられることに驚いていたようです。(多分、風による揺れでしょう)

オカルトめいたように受け取って欲しくはないのですが、大きな木に触れると何か良いエネルギーのようなものをもらえる気がします。
実際、沖縄から帰ってきてからは私の体調も良く、また治療の効果も良いような気がしています。
これからは鎌倉でお気に入りの木を見つけて、定期的に触れに行こうかと思っています。
もし、私が若宮大路あたりで夜にだま~って木に触れていたとしても、そういういきさつがありますので、変な奴だ!なんて思わないで下さい。[裕]

私はもともとストッキングは好きではなく、どうしても履かなければならない時(年に1,2回)しか履きません。
最近のものはサポート力が強いので、確かに足が引き締まって細く見えるかもしれませんが・・・。股のところがモソモソしたり、汗をかいたらかゆみを感じたり、足のゆび先がムレる感じがするのがどうもダメなんです。むか~し会社員だった頃、毎日ストッキングを履いていたなんて信じられない位です。今は、健康のために履き始めた5本指ソックスにゾッコンで、一年中履いています。汗を吸ってくれてさわやかですし、外反母趾の防止にも役立ちます。
また、ゆび先までしっかり力が入るのでフンバリが利き、血液循環が良くなって冷えません。でも、このすばらしい5本指ソックスを履きたくても仕事の関係等でどうしてもストッキングを履かなければならない方に朗報。足の動きに合わせて圧が変えてある・・・というストッキングが販売されたそうです。(ブランド名わからなくてゴメンナサイ)
しかも、そのストッキングには「履き方」があるらしいので、ご参考まで。
①まず椅子に座る②ゆびを回しながらストッキングを履き始める③かかとを外に回しながらかかとまで履く④膝下まで履いたところでストップ。ふくらはぎのところに手を入れてねじれのない様整える。⑤膝を回しながら膝入れ⑥椅子から立ち上がって股関節を回しながら腿まで履く。
サポート力のあるストッキング、ねじれて履いていると見かけもカッコ悪いし、履いている本人も不快ですよね。この履き方をすれば、少しはラクになるかもしれない・・・と思いました。但し、こまめにトイレでゆび先のストッキングをひっぱって空気を入れて関節を動かすことを忘れずに!そして、いつもよりストッキングを丁寧に履く分、早起きしましょうね。ストッキング生活の皆さんガンバレ![素]

厚生労働省かなにかの広報記事にでも出てそうななんとも大げさなタイトルなんですが、今回はそういう中央や大きな組織とは対極にある職場をどう思うかについての話です。
このことについて思い至ったきっかけは前々回のコラムにあるガイドの方の習慣にあります。
そのガイドの方はトレッキングコースツアーでヤンバルの森に入る時、合掌し軽く一礼の後森へと分け入ります。
森から出るときも同様に、振り返り一礼しその場を後にします。
彼によれば宗教心でも信仰心でもなく、20年近く森のガイドの仕事をしているうちに自然とそういう習慣がついたとの事です。
そのとき私が思ったのは、職場を愛するというのは良い事だな~という事です。
ガイドの方に言わせればそこは職場ではなくて大切に残された自然の場をほんの少しの間立ち寄らさせてもらっているだけ、と言うことになるかもしれません。
が、しかし、そのときの私には、超一流のスポーツ選手が試合場に入る瞬間に礼をして入り、礼をして立ち去る・・・あの時の様なイメージを持ったのです。

さて、職場というと何を思い浮かべるでしょうか?
会社員として働く多くの方は、働く場所の空間よりもそこで同時期に働く複数の人々のコミュニティをイメージするほうが多いんではないでしょうか?(空間より人々の顔を思い浮かべる)
今回私が言っている職場とは、空間そのものやそこにある物を指しています。
具体的にはアロハカイロではベッドであったり、器具や机や部屋そのものです。
以前は1日のスタートはそれらの掃除で始まっていました。部屋の中だけでなく外の廊下、外階段、交差点の歩道等の掃除もです。
ですが、今は治療院の部屋に入る時に一礼して入るのを1日のスタートとしています。
そうすることで、部屋の中のものを大切に扱い、それがひいては1回1回の自分の治療を大切にすることに繋がるのではないか--などと最近思っているのです。[裕]

よくカイロの調整をお受けいただいた後で、自宅でできる健康法は何が良いでしょうか?と患者さんから聞かれます。
誰でも簡単に出来てお金がかからないものとしてアドバイスするのが姿勢に気をつけること、歩行、水を飲むこと、そして呼吸法です。
今回はその呼吸の話です。

以前、全国から難病の患者さんが来院される高名なカイロプラクティックの先生のセミナーで私が質問をしたことがあります。
その質問とは、
私たちカイロプラクターは開業すると基本的にはずっと一人でやっていくケースが多い。
そして、健康を扱っていく仕事であるにもかかわらず、自分で自分に対してカイロプラクティックの調整を施せない。
では、体調を維持していくうえの自己調整法で何が一番良いでしょうか?というものです。
その先生が私の質問に間髪を入れず答えて頂いたのが、呼吸法でした。
確かに多くの名治療家が記した本には呼吸について触れられていることが多いのです。

そこで、呼吸法で重要なポイントを挙げてみると、
横隔膜を大きく動かす腹式呼吸であること。
肋間を広げ胸郭を大きくする胸式呼吸であること。
息を吸ったとき、吐いたときにほんの短い間呼吸を止めること。等です。
以上のようなポイントを押さえて最初のうちは日に10回を3セットぐらい出来れば十分だと思います。
アンドルー・ワイルによれば浅い呼吸は代謝を低下させ、治癒系の効率を下げるとのこと。
逆に深い呼吸は循環器系、脳神経系の働きを高め、自律神経の働きを整え、内臓機能も向上させます。
誰でも手軽に出来て、副作用の心配もありません。まずはお試しあれ。[裕]

嗅覚は視覚や聴覚と違って理性で判断するより、直感に働いて行動を起こさせるという特徴があります。例えば焦げ臭い匂いをかいだとき、考える前にその場所の特定を急ぎますし、嫌な匂いを嗅いだらとっさに鼻を押さえるなど、本能的に行動をします。また、匂いとそれによって起こる感情は記憶と深く結びついているそうで人によって快・不快な匂いは異なります。人は概ね森林の香りを嗅ぐとリラックスし、動物的な香りを嗅ぐと興奮するという実験結果もあるということで匂いに関する必要な情報が古代から遺伝子に組み込まれていると考えられます。

そんな難しいことは抜きにして、アロハカイロ&フットパラダイスでは常に治療院内の匂いには気をつけています。
出来るだけお越しいただいた方々に快適に、リラックスしていただくようにアロマの香りを焚いています。一般的には野生ラベンダーを使っているのですが、その人の体調や気分、天候に合わせて変えたりもしています。治療院にお入りいただいた瞬間に「いい香り~」と言っていただけた時には、こちらもホッとします。
リフレクソロジーの時はフットバスに数滴入れるエッセンシャルオイルは、こういった香りを・・・とご指定いただいても結構です。自分の好きな香りを嗅ぐと、よりリラックスできるからです。
これから暑くなって匂いが気になる季節。デオドラント効果のあるエッセンシャルオイルはサイプレス。
制汗作用もあり、フットバスや入浴時の上がり湯に数滴たらすとスッキリすると思います。
より快適に過ごすために香りの工夫、心がけてみてください。[素]

ある女性の患者さんの首をみた時、“この首の状態なら頭痛はあるでしょう”と納得させられたことがあります。
カルテを見るとやはり頭痛に丸印がついてます。
患者さんに聞くと、月経の前後には必ず頭痛があるとのこと。
そして彼女が言ったセリフが

「鎮痛剤が手放せないんです。」

そこで今回は鎮痛剤の話です。
以前このコラムで鎮痛剤について取り上げましたが、(2002.04.13 コラム2002)今回はもう少し詳しく・・・がんばってお付き合い下さい。

まず一般的に解熱鎮痛薬を服用する時に起こっている“痛み”とは身体の中で起きている反応の結果と考えましょう。
ではなぜ痛みが起きるのか?
まず体の組織が外傷や感染などによって傷害を受けると、細胞膜が破壊され、膜を作っている構成成分のリン脂質がアラキドン酸を遊離させます。このアラキドン酸がカスケード(階段状の分れ滝という意味)と言われる反応系を起こし、次々と合成物を生成します。例えば遊離アラキドン酸→シクロオキシゲナーゼ→プロスタグランジン→トロンボキサンという具合にです。

この過程でできる合成物が傷害を受けた場所に炎症を起こし、結果、痛みも発生するのですが、アスピリンに代表される消炎鎮痛剤は遊離アラキドン酸→シクロオキシゲナーゼの過程をぶった切ることによってプロスタグランジンの合成を抑制し炎症反応を鎮めようとするものなのです。

生理学を勉強すると、生物の体というものは下手な化学工場のプラント施設なんかとは及びもつかないような精密な仕組みを持っています。もし炎症から引き起こされる一連の反応系が何百万年という進化の過程で得てきた体の防御・治癒の仕組みであるならば、“痛み”というものが不愉快なために途中の過程をぶった切るということは、痛みを治したと言うのではなく一時的に隠した、というのが妥当かもしれません。

少し長いのですが未来免疫学の著者の安保教授の説を引用させていただきます。
肩こり、腰痛などの痛みは血流障害を改善させようとする副交感神経の反射であって治癒反応の1つである。
また、消炎鎮痛剤はプロスタグランジンの合成を抑制し、交感神経刺激反応を誘導する。
その連続使用はあらゆる症状や病態をつくることになる。
頻脈、高血圧、抹消循環不全(手足が冷たい)、顆粒球増多、粘膜破壊、関節や骨の変形、尿量低下、腎障害、不眠、易疲労性(いつも疲れる)食欲不振、便秘、口渇、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中・・・etc

私も絶対服用しない、というわけではありません。仕事に差し障るときには使用します。ただ、こういった説を知って使用するのと知らないで使用するのとは違うと思います。一番望ましいのはこういった“痛み”の起きにくい体質をつくっていく事だと思うのですが、いかがでしょうか?
次回も痛みの話と治り易い人、治りにくい人についてです。[裕]

前回はどうでもいいじゃないか!というぐらい“痛み”が発生する過程と鎮痛剤について触れました。
今回はカイロプラクティックの調整の過程で“痛み”をどう考えるのかと、治り易いタイプの人、治りにくいタイプの人についてです。

“痛み”が発生するというのは身体の中で起きている反応系の結果であって、原因ではなく“痛み”に問題があるのではない、というのが前回の要旨でした。
まだ私が学生だった頃、諸先輩の先生方から注意しなければならない事として、アドバイスを頂いたのが
「痛みはあくまでサインであって、それを指標として追いかけるな」
という事でした。
カイロプラクティックは痛みを100%消すことを目的としてはいません。
何が原因でその痛みが起きているかを探し、その原因を改善することで、その人が持っている自己の治癒力によって症状を改善してゆく、これが目的です。

例えば、腰痛の人がいるとします。
お辞儀をして30°の角度で痛みが出る状態だとします。
痛みの原因が腰骨のズレかもしれませんし、靭帯かもしれませんが、その原因を検査で推理し、調整をした後、お辞儀をして45°や60°の角度で痛みが出る状態になったなら、良しと考えるのです。
調整は痛みを発生させるストレスを取り除く方向に働いたのだから、残りの部分は自己の治癒力に任せていくという感じです。
諸先輩の先生方から注意とは、それをお辞儀していって手のひらが床に着くまで痛みが出ないようにしようと、症状を追いかけるとかえって悪くすることがあるという事なのです。

話を少し変えて治り易いタイプの人、治りにくいタイプの人についてです。
私が臨床でみていると、先程の腰痛の例で言うと、調整後、お辞儀をして45°や60°の角度で痛みが出る状態になって,身体が良い方向に向かっていると直ぐに理解できる人は治りが早いようです。
多分それは自己の治癒力を無意識のうちにも直感的にイメージできるからでしょう。
逆に痛みの出ない角度が広がっているにもかかわらず、まだ痛みがあると感じる人は治りにくいようです。
出来る事であれば“痛み”というものを不愉快なものとして、取り除くことに一生懸命になるよりも身体が発している何らかのサインと捉え、気長にでもその痛みの出る根本原因を改善してゆくように取り組みたいものです。

そしてアロハカイロにご来院いただいているある会社経営の方の話を少々。
この方はタイプに分けると治り易い人なのですが、仕事柄多忙でどうしてもアスピリンを多用する時期もあったとの事です。
頭痛をいつも抱えて会社経営上の判断をその都度していかなければならない・・・気持ちの余裕も少なくなり、どうしようと焦る。

ここアロハカイロで調整をお受け頂いた後は自宅まで20分近い距離を歩いて帰られるそうです。
その折には痛みも和らぎ、リラックスした状態で仕事のことを考えると、何でこんな簡単な解決法が今まで浮かばなかったのだろう!、とか仕事上のグッドアイデアが浮かんだりすることがあるそうです。なので、その方にとってはここで調整を受けることは必要経費だ、と嬉しい事をおっしゃて頂いてます。
(すみません、ちょっとアロハカイロの自慢が入ってます)

“痛み”についての解釈1つみても各人の一面が浮き彫りになったりして興味深いものです。
出来うる事なら“痛み”を上手く捉えてそれをリラックス状態にまで持ってゆく術を見つけて、グッドアイデアがポンポン出てくるような心身状態を![裕]

春先になるとここアロハカイロ&フットパラダイスでも鼻をグズグズ、クシャンとされる方が増えてきます。
毎週どなたかがそういう状態で話題は花粉症に、ということが多いので今回はアレルギーについての話です。

今や5人に1人が花粉症といわれ国民病といってもおかしくない状況ですが、その原因は一説にはハウスダストだとかアスファルトの粉塵だとか言われているようです。
その説よりも私見なのですが“超”がつくほどの清潔志向が根本的な原因ではないかと前から思っているのです。
花粉はずっと昔から飛んでいるわけですし、アスファルト粉塵も25年ほど前の交通状況は今とすでに変わらないわけですから、説得力は薄いな~と。
で、ここ10年程のうちに日本人の全てに共通する環境の大きな変化というと・・・朝シャン、抗菌、除菌、デオドラント等の清潔志向、こいつがどうも怪しいんではないかと思えるのです。
私なんかよりずっと前からこういった説を提唱されている偉い先生がいらっしゃいます。
寄生虫博士で有名な藤田紘一郎先生です。
その著書『清潔はビョーキだ』では、私たちの身体の免疫担当細胞には寄生虫や、細菌やウィルスに対応する細胞がいる。私たちの身の回りからそういった微生物を排除すると、今まで対応する必要の無かった、花粉やハウスダストに対応をするようになってしまう。このようにしてアレルギー疾患が出現してゆく----とされています。
十分に説得力のある説だと思うのですが、いかがでしょうか?

ここ鎌倉の由比ガ浜海岸の滑り川河口ではビーチブレイクを楽しむサーファーがたくさんいます。(私もその一人なのですが)
その河口付近で流れてくる水の汚いこと、汚いこと!ペットボトルやネギやその他ゴミがわんさかと漂流してきます。そこでいつもザブンと泳いでいるわけです。適度に免疫担当細胞が働かなければいけないのでしょうから、サーファーには花粉症が少ないのでは?と思うのですが、どうでしょうか。

そして花粉症のもう1つの原因と思っているのが、心理的要因です。
西欧では花粉症のことを「バラ風邪」と表現する国もあるそうですが、何かの実験でその患者さん達にバラの写真を見せたところ、とたんにグズグズとなる人が多かったとか。
そういえば、テレビの天気予報で花粉情報の画面が真っ赤で「非常に多い」という警報だったりすると、そのとたんにグズグズとなったりしませんか?
それに加えて、アレルギー検査で結果を知ってしまったら、スギ陽性ウンヌンと・・・あぁ私はやっぱりスギを持っているんだ~等と花粉症への信念を強化してしまう・・
まだ、花粉症になり初めで軽症なら、自分は断じて花粉症ではない!と気合いを入れて念じてみて下さい(笑)
私はこの方法で初期の花粉症から脱出した人を何人か知っています。
今回の話の結論は適度に不潔に、そして気合い入れて、という冗談のような話になりますが、意外とイケてるんじゃないかと思っています。[裕]

夜光虫というものをご存知でしょうか?
夏に大量発生すると夜の海を光らせる微生物です。
どのように光るかというと表現するのが難しいのですが、真っ暗な水面に波が立ちそれが崩れるとしぶきがいっせいに蛍の光のように光り出します。
しぶきは水面から下へ巻き込むように入ってゆきますから、光も同時に海底に巻き込まれてゆくように奥行きを見せてから光が海底奥底へと消えてゆく・・という感じです。
初めてこれを見た人はその幻想的な光景に1時間でも2時間でも、見入ってしまうようです。
私は子供の頃から浜辺のすぐそばに建つ家で育ったものですから、何度も夜光る海を見たことはあったので見慣れてはいたのですが、それでも感動的な風景に出会えたことがありました。

今から20年近く前のある日、友達と夜に波乗りに行ったときにたまたま、その夜光虫が大量発生した海に入ることになりました。
サーフボードの上に腹這いになりクロールのように両手で交互に水を掻き、沖へと進んでゆくのですが、その一掻き一掻きの時に掻いた水のところが光るのです。やがて、沖に出ると自分の周りは波立って出来た光と、手で掻いて出来た光に包まれるようになります。
想像してみて下さい、とても幻想的な光景なんです。
今では夜の海に入るのは怖いのですが、その当時たまたまそういう光景に出会えてとてもよかったと思います。
たぶん一生忘れられない幻想的な光景です。
夜光るほどに大量発生した夜光虫のいる水質は良くないのかもしれません。
前回のコラムでサーファーがいかにも汚い海で泳いでいるように誤解されたかもしれませんが、一生忘れられない幻想的な光景を体験できたりするのです。
今回は念のためサーファーの名誉のために。[裕]

この7月から住まいのある材木座で当番制で回ってくる自治会の組長(ちょっと聞こえが・・・)になりました。
実際のシゴトといえば、年一回自治会費を各世帯から集金する。回覧板を一番最初に回す。毎月第一日曜30分間、近所と材木座海岸のビーチクリーンをする。など、それほど大変なことはなさそうなのでホッとしています。鎌倉に越してきて2年ちょっとの新参者にとっては、地域の皆さんとお知り合いになる良い機会だと思っています。(ちなみに、鎌倉の旧市街では10年住んでいても「新しく越してきた人」扱いになるらしい) そして、もう1つ鎌倉のクリーンセンター&リサイクルセンターの見学会に参加する。今年はちょうど組長の任務を受け継いだ7月1日にその見学会が催行されました。参加人数総勢16名。朝からマイクロバスに乗って鎌倉市内のあっちこっちのセンターを見学して回ります。ガイドは市の職員さん(好青年・・・は余計か)。

最初に向かったのは、燃えるゴミの焼却をしている名越クリーンセンター。鎌倉ではビニール袋、銀紙、革、ゴムまでが燃えるゴミ。ダイオキシンなどの問題は大丈夫なんだろうか?と以前から気にはなっていました。実は昨年の12月に非常に精度の良いろ過集塵機に取って代わったそうで、定められた基準値(5ナノグラムに対し0.04ナノグラム)を大幅にクリア出来ているそうです。焼却炉は24時間20日間燃え続けその後3日前後清掃されるといった具合で稼働しているのですが、それでも処理が追いつかず、他地域に税金を払って処理を依頼しているそうです。そういったこともあって、今年の秋からは試験的にプラスチック(プラと書かれたもの)も別途資源回収していくのだとか。例えば、味噌のパックとか納豆のパックとかまで。(でも汚れているとリサイクル出来ないのでキチンと洗って出さなければならない。んんん)話は戻って、焼却後の灰ですが、これも今では業者に持ち込んで固められ、リサイクルされているそうです。スゴイ! 

次は資源回収されたものを分別する坂ノ下の処理場へ。
こちらは非常に原始的な作業。集められた、蛍光灯とかスプレー缶、電池などなど、作業員の手作業でより分けられていきます。屋外での作業なので、真夏や風の強い冬はたまったものではないでしょう。中には生ゴミまで混ざっていることもあるそうで悪臭も漂う中での作業は非常に大変です。これを見たら、ちゃんと分別しなければ!と思い知らされます。 その後苗田のリサイクルセンター(これは外観がガラス張りの立派な建物でスバラシイ)そして植木剪定材を堆肥にする処理場を見学しましたが、いずれも民間の業者が入ってそれぞれのプロの手が入り、余すことなく資源をリサイクルしていることを確認しました。どこも危険が伴い大変な作業ですが、私が想像した以上に若い人達がキビキビと慣れた手つきで仕事をしていました。

この見学会に参加することによって普段からゴミに分別、ゴミを出さないことの大切さが身にしみました。ゴミが散乱しているところでは心も荒むし、空気や水の汚れているところでは、ならなくてもいい病気にもなります。さらにはゴミが処理しきれず他に回されれば自分たちの税金が使われるのですから日々働いている人にとっては、たまったものではありませんよね。ホント、この見学は大人はモチロン、小さい頃から参加するべきだと思いました。そうすれば生活するうえでの最低のモラルというものが身につく(といったら大袈裟?)かもしれません。[素]

前回、自治会の組長になったお話はしましたが、今回は月一回のクリーンDayのお話です。神奈川県では毎月第1日曜をクリーンDayとしているそうで、材木座の自治会もその日の午前中に自治会エリアとビーチを清掃しています。先日初めてクリーンDayに参加したのですが、結構ゴミが多くて驚きました。エリア的に国道134号と若宮大路に隣接しているので、そういった大通りでは車内から投げ捨てられたと思えるようなゴミが路肩に大量に落ちているのです。空き缶やお菓子の袋、ポイ捨てタバコなどなど。
ひどいのは割れた食器(?)やタイヤのホイールとかまで・・・。そんなもん置いてくな~!!って感じでした。20人ほどで手分けをして30分。大きいゴミ袋がいっぱいになってしまいました。もちろんこれらのゴミは、分別して所定の場所に出すのですが、指定日まではその掃除をした人が保管しているのです。これから海水浴シーズン。材木座のゴミも残念ながら増えてしまいそうです。
ゴミの持ち帰りに協力を!と言っていますがビーチのゴミ箱は溢れんばかり。そして翌日の明け方には恐ろしい数のカラスが食べ物のかすを目当てに集まってくるのです。かなり怖いです。最近は様々なボランティア団体が、ビーチクリーンをしてくれているので、比較的きれいになったとは思いますがやはり、一人一人の心がけは大切です。なんかこうるさい道徳の授業のような内容になってしまいました。
そうそう、今年は鎌倉市海水浴場開設120周年ということで、記念イベントが7月21日(祝)に開催されるそうですし、8月12日(火)は鎌倉最大のイベント、鎌倉花火も開催されます。夕飯前に海の家でライブ聴きながらひっかけるビールも最高!なんかワクワクしちゃいますが、楽しくて酔っ払ってハイになっても、最低限のモラルはわきまえて・・・ね。[素]

私はいわゆる社会人というものになってから、満員電車での通勤という経験は少ないのです。
なぜなら、それがとても嫌いだからです。
学校を卒業して新入社員として通勤を始めたときは、それはそれは過酷な通勤状況でした。
すし詰めなのは当たり前。冬でもガラスは熱気(?)で曇り、前の電車が詰まっているため、車両が斜めに傾いたまま何分も停車なんてことが毎日で後ろから何人にももたれられ、吊り革を持つだけでは耐え切れず、濡れたガラスにもたれて腕立て伏せ状態に・・・やっと降車したときには、もみくちゃにされて汗をかいてスーツはグチャグチャにという毎日でした。
満員電車の中を見渡せば、皆怖い顔をして押し黙ってる。こういう状態を長く続ければ自分も慣れるかもしれないが、怖い顔が張り付いてしまうのではないかと思い、その年の暮れには職場から(高層ビル街だったのですが)徒歩で通えるところに一人暮らしを始めました。
以降、転勤しても住居を決める一番の条件が徒歩通勤か自転車で通える範囲、電車通勤でも最低あの満員電車には乗らないで済む場所というものでした。

さて、今の私の通勤状況(?)はというと、自宅とオフィスの直線距離は700メートル。徒歩10分、自転車で5分という距離です。
夏になってからは、晴れた日は自宅裏すぐの134号線に出て、波打ち際のライフセーバーやビキニの女の子を眺めながら、由比ガ浜海岸沿いを海浜公園まで走り、そこから和田塚駅へ向かい、そこを越えるとすぐに六地蔵の交差点が見えてきます。同じ商店会仲間が誰かしらいるので、手を大きく上げて挨拶。そして2階のオフィスへ。
通勤の時着ている服はもちろんアロハシャツ。こういう日はストレスなんてありません、はい。[裕]

カイロプラクティックの施術をするにあたって、視診というのは重要です。
検査の時の姿勢の歪みを把握することが次の段階の触診に役立つからです。
ただ、検査の時だけ視診をしているわけではないのです。
具体的にはオフィスに入って来た時の歩き方、座るときの軸足はどうか、座った時の膝の位置、体重配分、カルテを書く時の利き手、ベットに寝る時にどう移動するか、寝返りを打つときの回り方、施術前と後の表情etc
右足に荷重をかける人には座るときの足の運び方、座ってからの身体のねじれ方、寝返りを打つときの回り方、等にかなり共通する使い方があるのです。
これは検査時間の短縮にもつながりますし、イレギュラーなケースに出会った時に、なぜそうなっているのかを精査してゆくことが出来ます。

さて、あなたは治療院に行って、初回訪問時に施術者から突き刺すようなあるいは食い入るような視線を浴びて、困惑したことは無いでしょうか?
その施術者は目の前にいる患者さんから見て得られる身体の情報を集めようと必死なのです。
もしあなたが女性で美人であったとしても、そのことに興味を持ってジロジロ見ているわけではないのです。(・・・たぶん)[裕]

化学物質過敏症というものがあります。
これは全人口の約1割はいると推定されている身近な症候なのですが、今回はその話です。

身体には化学物質に対するある程度のキャパシティがあるのですが、体内に少しずつ蓄積されてゆきコップの水が溢れる様に飽和状態を超えると、発症するようになります。いったん発症すると微量でも症状が出たり他の物質にも反応したりするのです。
その原因となる物質がどこからもたらされるかというと、大気汚染、殺虫剤、農薬、薬品、食品添加物、農薬残留の食品、洗剤などで、日常でわれわれの身近にあるものばかりです。

最初の症状としてよく現れるのが、粘膜刺激による目の症状です。
目のかすみ、ちかちかする、視力低下、涙目、眼精疲労等。
自律神経に影響が及ぶと発汗異常、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こり、消化器症状等、また精神症状では不眠、不安、思考力や記憶力の低下などです。
こういった危険性にさらされるのは家事労働で日常的に化学物質に触れる機会の多い女性です。
しかも男性より女性のほうが種族保存のため、危険物質には過敏に反応するのではと、考えている研究者もいるようです。
お金が貯まっていくならまだしも、こういった要らない物質が身体に蓄積してゆくことは極力避けたいものです。
次回はその予防・解毒・排泄方法についてです。[裕]

前回は身体にとって不要な(有害な)物質が蓄積することで、様々な症状が出ることをお話しました。

今回はそれに対する予防・解毒法についてです。
化学物質過敏症を引き起こす原因は大気汚染、殺虫剤、農薬、薬品、食品添加物、農薬残留の食品、洗剤などで、日常でわれわれの身近にあるものでした。まずこれらの物質を身近な生活から遠ざけるのが1番目の予防法になります。
揮発性の物質は呼吸により体内に入ります。洗剤などは皮膚からの吸収もありますので、身体に入る経路を考えた予防法が必要です。揮発性の物質が使われているなら換気を、洗剤を使うなら手袋をマメに使うなどといったことです。
(もっとも自分の抱えている症状が化学物質過敏症なんだと分かっていることのほうが先決ですが・・)

そしていったん体内に入って蓄積された物質の排泄法ですが、発汗と運動が有効なようです。
ぬるめの入浴を長めにしたりすることで、発汗を促すことで血液中の有機化合物を減少させることが出来るのです。
ただ脂肪に蓄積された化学物質は排出されないので運動により脂肪を減少させる必要があるのです。
また、ビタミンA,C,Eや亜鉛、マグネシウム、セレン、モリブデンなどのミネラルを摂ることで分解・排泄を促すことが出来ます。
こういった症候を引き起こす原因物質を見れば、完全に縁を切って暮らすというのは難しいものです。
生活を便利にするのと引き換えに身体に入ってくるリスクとも言えるでしょう。
であるならば、将来の自分の身体を守るためにほんの少しでも意識を持って、より少ないリスク(添加物、化合物の少ない商品を選ぶ)をとってゆく事が重要だと言えそうです。[裕]

よく取材などで、「趣味は何ですか?」と聞かれるのですが、回答に困るんです。以前は「旅行」とか「音楽鑑賞」などと答えていたのですが、最近は仕事の関係で長期の休みとれないので旅行に出掛けていないし(基本的には旅行よりも気ままな旅が好き)、音楽もインターネットラジオやCDでHawaiianをオフィス内で聴く位で趣味ほどではナイのが現状です。
で、その時その時に関心のあること楽しんでいることをお話しています。

今は、夜、由比ガ浜ビーチの海の家で飲んだり、食事をすることを楽しんでいます。本当は早く起きて、「サーフィンの練習」といきたいところですが、なかなか早起きが出来ないのでついつい夜更かしチームに入ってしまいます。今年はタイ人がやっている屋台が集まったようなところがあり、まさに外国のリゾートに来たようです。週末にはライブをやっているところもあり、波の音と音楽の両方を楽しめるなんて最高の贅沢です。先日は海の家で飲食を楽しんだ後、ビーチにほど近い若宮大路にあるANANAというお店で深夜までダーツに興じてしまいました。昔(幼い頃)は私の家にもダーツがあったのですが、きちんとやったのは初めて。お店の女性に投げ方を教わって、いざ!ワンゲーム終わってみたら高得点!マイダーツをゲットしてしまいました。もともと向いているのか、それもとほどほどにアルコールが私の体内に入っていたのが良かったのか?兎に角、夏休みの間のビーチ周辺は期間限定のテーマパークとかサーカスなどと同じようにワクワクします。

さて、問題はそのあと。翌日は仕事があります。連日の暑さと遊び疲れは身体にこたえます。それで、身体と気分を仕事モードに切り替えるのに役立つのがアロマオイルによる芳香浴。
私はバジルとスウィートオレンジ、ローズマリーシネオールをブレンドしてディフューザーで楽しみます。バジルとローズマリーは心身をスッキリさせてヤル気を起こさせます。また、柑橘系は気分を明るくリフレッシュ、消化器系の機能を正常にしてくれます。折角の夏なんだから、楽しむためには身体も心も健康でなくちゃね!さあ、これからもイベント目白押し!頑張るゾ!!(モチロン仕事をですよ。オホホ)[素]

早いもので、もう8月も終わり。今年は天候の変化が激しく、お盆に長袖を重ね着したと思えば、その数日後にはうだるような暑さだったりと、健康な人でも体調を崩してしまったようです。
こちらにお越しいただく方々の中には、高熱を出された方やお腹の調子が悪くなってしまった方、腰痛がひどくなってしまった方、だるさがとれなくて疲労困憊の方など様々な症状が見受けられました。
私たちも例外ではないので、いつも以上に体調管理には気を配りました。
こちらにお越しいただいたことのある方はお判りかと思いますがアロハカイロ&フットパラダイスではビタミン剤や健康食品、いわゆる健康グッズなどの物販は致しておりません。基本的にそういったものに頼らずに自分で出来ることでも十分健康管理は出来るし、また、人それぞれの健康管理の方法があると思うのでそれを自由に取り入れていって欲しいと考えているからでもあります。

では、私たちが実行している身近な健康管理とは?
まず、水を飲むこと、呼吸法、(いずれも以前のコラムをご参照下さい)歩行そして五本指のソックスを履くこと。
あらゆる情報機関、例えばTV、雑誌で「衰えは足から」とか「足は第二の心臓」と言われるようになって随分になりますが、それは全くそのとおりだと思います。人間が二本足で立って歩くようになって、最初は裸足で大地をつかむように身体を支え、足の裏で危険を察知し移動して生活を送っていたわけですから現代人より足の神経や感覚は発達していたと思います。心臓から一番遠い足先。そこまで栄養分を豊富に含んだ血液や神経が通っていたということはその分、脳も活性化され人間は進化し文明を築いてこれたわけです。しかし今私たちの足は靴やストッキングで覆われ、保護されだんだんと感覚も鈍り、血行も阻害されてきています。まあ、今さら裸足で街を歩くとか、足を使って何かしてみようというつもりはないのですがせめて足の趾の感覚を大切にしたいとは考えています。

そこで今愛用しているのが五本指ソックス。(「でた!」とお思いの方もいるのでは)最初は履きにくいし、見た目にもスタイリッシュとは言えないので抵抗があったのですが、今となっては、仕事のとき以外でもソックスを履く時は必ず使用しています。趾の一本一本が分かれているので保温性もあり、知らず知らずに趾を使って地面を蹴って歩いているので足の疲れも感じません。踏ん張りも利くのでバランス感覚も安定します。また、外反母趾予防にもなります。実際、昔、外反母趾だった私も今では全く気にならなくなりました。最近では配色の凝ったものやスニーカーソックスなどデザインも豊富になってきています。こちらにいらっしゃった方で五本指ソックスを履いているとミョーに親近感が生まれるので不思議なものです。素材は綿にほんの少しナイロン等が入ったもの。シルクは保温保湿効果は優れていますが仕事をするときは耐久性にすぐれた綿がお勧めです。少し化学繊維が入っていることで、吸った汗が発散されやすくなり快適です。五本指ソックスの会社の回し者のようにズラズラ書きましたが、それほど惚れ込んでいる(?)ということでしょうか・・・。これから秋にかけて疲れが出てくる時期です。
皆さんの健康法は何ですか?[素]

前々回の『大いに夏を楽しむ』のような話をまた1つ。
とある金曜日の夜にプライベートでも仲良くなり海の家に行って飲んだりしていた女性の患者さんから連絡がありました。
自分の友達も噂の海の家『リトルタイランド』に行ってみたいそうなので、ご一緒しませんかとのお誘いがありました。
翌日夕方、別口で六地蔵界隈の美容室の友達からも海の家に行かないかとのお誘い。
で、合流することに。

その夜は六地蔵界隈の先程の美容室、蜂蜜屋、ブティックのメンバーにそこのお客さんたちを含めてあっという間に総勢12名の集まりになりました。
近くのLARKの海の家ではサルサのイベントがあり、ダンスフロアの状態になっていました。
しょっちゅう顔出ししていた私たちはラッキーにも、もう終わりが近いからとチケットを買わずにも入れてくれ、中で踊ってた芸能人を見ることも出来ました。

『リトルタイランド』の料理は美味しく、酒がグイグイ進み、皆だいぶハイテンションに。
店が終わると波打ち際で遊び出し、どこかのバカが服を着たまま沖に向かって走り出し、そのままダイブ(すいません私のことです)一人がやると、一人また一人とダイブが続き、あとは水面で皆が馬鹿笑いをしながら、グチャグチャの状態です。
私はというと浅瀬に座り込みながら、一昨日深夜3時半までカラオケで騒いでるより楽しいな~などと思いながら、空を見上げるのです。
海面のはるか上、南東の空には6万年ぶりに大接近した火星が大きく赤く輝いています。

こんなバカ騒ぎをしたのは、もしかしたら慣れない香辛料と火星の引力のせいかもと、ヨソのせいにして帰宅したのです。
後日談として、家と洗濯機の中は砂だらけ、干した後の服もやはり砂だらけ。
財布がずぶぬれでお札を干したもの1名、サンダルをなくしたもの1名、携帯電話を壊したもの1名。

合掌。

私はその後日も服のまま海にダイブしたのですから、懲りないバカかもしれません。[裕]

このサイトのコラムでは極力心掛けている事があります。
それはカラ元気であってもいいから前向きな話題を取り上げることです。
そこで今回は2カ月前にある方から聞いたちょっと元気の出る話を。
その方とは何度もお会いしたことがあったのですが、どういう仕事をされているのかは知りませんでした。
ふとしたきっかけで仕事の内容を聞き、証券会社にお勤めだということが分かったのです。
その方は普段物静かで控えめで誠実を絵に描いたような人なのですが、その方が
「高橋さん、これから景気は良くなりますよ!」
と穏やかに、しかし自信たっぷりに微笑むのです。

話を聞くとその方のいる部署は営業の人や窓口の人に対して、市場の動向を分析し、有益な情報を提供するのだそうです。
当時の日経平均株価は9千円台半ばで1万円突破に対しては意見の分かれるところで、消極的な予測が多かったように思います。
彼の話によると、株価の上昇気流にもいくつかの種類があって、今回の上げの力は底堅いものがあるそうです。
その時の底堅さを当時の阪神タイガースの勢いに例えられて、ミョーに納得してしまったんですが・・・

そして、9月末までは年金基金の売り圧力が強いもののそれを越えるとさらに上昇の基調になるだろう、との予測でした。
その通りになると、一般消費者が好況感を実感できるようになるのはこの冬だろうとのこと。
(だから、株を買いませんかと薦められたわけではありません。念のため)
2ヵ月たった現在、1万円台を突破してさらに上昇機運が高まっているように思えます。
同じ商店会仲間内でも「厳しい」という言葉が馴れっこになった感があります。
そこで、敢てカラ元気と言われてもこの冬には景気回復の実感が持てるんではないかと、私もその予測に乗りたいと思います。(タイガースも優勝することですし・・・)[裕]

今年は夏といわれる7,8月が非常に寒く、9月に入ってようやっと一ヶ月遅れで夏が来た!という感じですね。もう敬老の日も過ぎたというのに、太陽の光は正に真夏のよう・・・。若い人でもこの気候で体調を崩しがちなのに、ましてやご高齢の方には非常に厳しい時期といえます。

さて、最近、アロハカイロ&フットパラダイスでは若い人だけでなくご高齢の方々にもリフレクソロジーのご要望が増えてきて大変嬉しく思います。少しでも体調管理に役立てば・・・と思い毎日努力しています。そこで、私が施術をするにあたって非常に大切にしているのが、はじめに行う問診です。若い方にもモチロンですが、ご高齢の方には特に慎重に体調を伺います。日ごろの食事や生活パターン、常用している薬や、通院暦など細かい情報もいただいています。足に関していえば、左右の脚にある動脈の脈拍の強さを比較したり、足の色、感覚麻痺などがないか等確認をします。
脚のシビレや冷え、歩くと太ももやふくらはぎが痛む、また、寝起きに足がしびれるなどの症状がある方には細心の注意を払ってケアをしていきます。こういうケースは加齢による筋肉の衰えや座高神経痛だけではなく、足の動脈が徐々に詰まっていく閉塞性動脈硬化症の可能性もあるからです。動脈の内径が狭いため血液が十分にいかないので酸素不足になり、歩くと痛くなり、休息をとると血液が供給されて痛みがなくなるのです。このときは関節が痛くなることはありません。さらに動脈硬化が進むと安静時にも痛くなり、放置すると壊死を起こすなどとりかえしのつかなくなることも起きかねません。と、ちょっとオドロオドロシイことを述べてしまいましたが、そうならないためにも日ごろから血液循環をよくする運動をすることによって治療と予防に役立ちます。

ご本人の心がけも大切ですが、周りにいるご家族の方々も注意して差し上げていただきたいものです。一番いいのはやはり歩行。
そしてぬるい湯(39~40度)にみぞおちの下までつかる半身浴。あまり長湯をせず1回3~5分くらいにして身体を洗ったり水を飲んだりしながら、何回かに分けた入浴が良いと思います。「老化は足から」・・・いつまでも若く元気であるためにも心臓から遠い足に気を配っていただきたいものです。[素]

これは以前このコラムにご登場頂いた方(☆チンツウザイガテバナセナイその2☆)から聞いた話です。

ある地方都市の観光名所に向かう通りの飲食店の味の比較の話。
名所にほど近いひっきりなしに人が通る店では値段が高いものの味はイマイチで、そこよりも遠いところで人通りの少ないところのほうが安いのに美味しかったそうです。
殿様商売ではなく、常に企業努力をしなければ生き残れない環境は店なり会社なりを鍛えますな、とのこと。
非常に示唆に富むセリフです。
どこからとも無くお客様が来てくれて、昨日も今日も明日も何の不安感も無く稼げていける。
最初に起業したときの情熱や最初にお客様から頂いた売上の感動。そういたものが徐々に薄れ、慢心し、自分達が気づかない内に味やサービスが落ちてゆく・・・
彼によるとそれに引き換え、ここ由比ガ浜大通りの商店街にはこだわりを持ったお店が多いそうです。

『かまくら ふじい』『PaPa Noёl』やわらび餅のお店、蒲鉾店等など。
(確かに人通りはそんなに多くなく、地元の人を対象にして頑張っているお店が多いのです)
そこで彼は自分としてはこの由比ガ浜大通りを由比ガ浜こだわりストリートと呼んでいるのだそうです。
えっ?アロハカイロ&フットパラダイスはどうなんだ?ですか。
殿様商売なんてとてもとても。多くの方に由比ガ浜こだわりストリートの一員としてふさわしいね、と言われるようにチャレンジャーの日々が当分続きそうです。[裕]

ご存知の通り我が家は材木座。ここ由比ガ浜、六地蔵のオフィスまで徒歩10分。自転車だと5分という近さです。ギュウギュウの満員電車に悩まされることも無く、貴重な時間の無駄も無く、職住近接というのは非常に良いものです。
私もずずーっと前はラッシュ時のすし詰め状態の電車に乗って通勤をしていたのですが、職場に着くまでに一仕事を終えたといった感じで、帰りも終電の時間が気になって・・・ということがありました。残業が多い時期は、遠方から通勤している人の中には会社と自宅の往復をするだけのシャトル便生活になってしまったりしていたものでした。そうなると、時間や体力の他に問題なのが「外の世界」からの刺激が減ることです。会社内のことは(必要なこと以外のことも)よ~くわかったりするのですが、それ以外のことが入ってこなくなるのです。結果として、仕事のデキル、感度の良いアンテナを持っていた人でも、話題の少ない、平べったい人間になってしまった・・・なんていうのを見たりしたものでした。本当にデキル人は、その通勤時間も有効に使って自分のアンテナを研ぎ澄ませているのでしょうが、疲れて電車の中で口をあけて寝ているのでは、ちょと寂しいですね。やはり感度の良いアンテナを持つためには、いろんなところに出没して、生の情報を見たり聞いたりして絶えず刺激を受けて「カン」や「眼」を鋭くしておく時間の効率化とゆとりの必要があるようです。それによって、新しい発想・アイディアが浮かびやる気がでるのでなないかと思います。
ちょっと話は変わるのですが、アロハカイロ&フットパラダイスの近くの某店の主はしょっちゅう自転車であちこち徘徊(と言ったら怒られるか?)しています。近隣の人たちは彼のその行為を「パトロール」と言って笑っているのですが、いや、それはムダではないようです。彼の情報力は見事なもので、最近ではこの近辺に何十年も住んでいる人よりも色々なことを知っていたりします。何か分からないことがあれば、「彼に聞いたらわかるんじゃない?」なんていう会話が行きかっています。そうそう、彼のセンスはなかなかなものだという話も出ています。
やはり、自宅と職場の往復ではなくフットワーク軽く、見て聞いて体感してアンテナを研ぎ澄ますというのは色々な意味でプラスに働かせる重要なことかもしれません。[素]

【normal】は普通の、典型的な、という意味で【distortion】は普通の英語では変形という意味ですが、カイロプラクティック業界では歪みを意味します。ノーマルディストーションというのは私の造語です。
今回は臨床で数多くみてきたよくある身体の歪みのパターンについての私の雑感を何回かに分けて。

臨床で数多くの患者さんの身体をみてくると、ある一定のパターンで身体が歪んでいるんではないか、という疑問が浮かんできています。
具体的な例を挙げると、立った姿勢で左足を前に、右足を後ろにして身体を左に捻る動きとその逆(右足を前に、左足を後ろにして身体を右に捻る)では前者のほうがやりやすい人が多い。
このポーズ日常で身に覚えがないでしょうか?
自転車に乗る直前こういうポーズのはずです。他には掃除機をかける時こういうポーズなのではないでしょうか?
サーフィンではこの左前足、右後ろ足のポーズをレギュラースタンスといい、ほとんどの人がこのスタンスです。ちなみにその逆はグーフィースタンスといい数少ないのです。
左足が前で右足が後ろの身体の使い方が多い理由は、荷重足と利き足が多くの人で右足だからではないかと思うのです。
荷重足(体重支持足)を後ろに配置して、荷重足=利き足で第一歩を踏み出すほうが敏捷に動けるから、自然とそのスタンスをとってしまうのではないでしょうか。
サッカーボールを軽く蹴るときの動きを思い浮かべてみると、一旦体重を後ろ足に乗せ利き足を使ってボールを蹴ります。
階段を昇る時、第一歩は利き足から出されることが多いと思います。多くの人では利き足は右ではないでしょうか?

以降、左足が前で右足が後ろのスタンスをレギュラースタンスといい、これが多いものとして話を進めます。
この身体の「クセ」は歪みとしては股関節に影響を大きく及ぼすであろうと考えています。 
左股関節は外捻れに、右股関節は内捻れにという具合にです。
仰向けに寝ている時、自分の足のつま先を見て片側が大きく外捻れをしているな~と気になった人はいないでしょうか?
ところが、イスなりベッドなりに座って、身体を捻った場合、立って捻った時と逆の方が捻りやすいという逆転現象がおきるのです。
それはなぜか?・・・は次回です。[裕]

前回は左前足、右後ろ足のポーズをレギュラースタンスといい、荷重足と利き足が多くの人で右足ということでした。そして、イスなりベッドなりに座って、身体を捻った場合、立って捻った時と逆の方が捻りやすいという逆転現象がおきるのは、なぜか?ということでした。

これは骨盤の捻れの影響が大きいようです。
ふくらはぎから太もも、お尻、腰、背中と荷重足側の筋肉の緊張が強い場合が多いのです。
しかも、骨盤のところではこのサイトのカイロプラクティック編の「姿勢は重要」という項でも触れているのですが、荷重足側の殿筋が緊張を強いられ、右の骨盤を後方・外方に捻るケースが多いようです。
したがって骨盤全体は右捻れを起こします。だから、座って股関節の動きの関与がなくなると、骨盤と背骨の捻れの影響を大きく受けて、上半身は右に捻りやすい、ということが起こってくるのだと思います。
ところが、ところがなのですが、首はまた上半身と逆の方向へ向きやすいのです。
上半身が右に捻りやすいなら、首は左に向きやすい、という具合にです。
恐らく、私の考えでは歩行の動きが関与しているのではないかと思っています。
歩く時の身体の動きを思い出してみて欲しいのですが、上半身を右に捻っている時は、顔は相対的に左に捻っているでしょう?

こういった一連の歪みのパターンを私の造語でノーマルディストーションと呼んでいます。
アロハカイロの初回の検査では立位での姿勢や身体の可動域検査でこの典型的な歪みのパターンを考慮に入れてみていってます。
そのパターンから外れる結果が出てきた時は...ん?要注意!
普通の捻れよりもう1つ複雑な歪みを持っているかも?などと考えたりしているのです。
(検査中私がう~んなどと唸っていてもあんまり気にしないで下さい。実は検査中はこんなことを考えたりしていたのです)
私の臨床経験では8割から9割の人が右利き足で右荷重足のようです。
これは利き手との関連もあるだろうと推測できます。
この利き手利き足ができる仕組みはまた次回。[裕]

今回は利き手、利き足ができる仕組みについてです。
専門用語がどうしても避けられない話なのですが、どうかお許し下さい。
なぜ利き手と利き足ができるかというと、結論から言うと、遺伝により右脳か左脳のどちらかが優位になるからです。
右利きは左脳(言語や計算を司る脳)優位で、左利きは右脳(感性や直感を司る脳)優位ということになります。

ここで乳幼児期の脳の発達過程を少々説明させてください。
生後16週目ぐらいまでの時期は『脊髄』と『延髄』という生命活動に不可欠な(呼吸、循環に関する中枢)原始的な脳がまず発達します。
生後16週→6ヶ月の時期は延髄の上にある『橋』(きょうと読みます)という部分が発達します。この時期は視覚と聴覚が片側だけ発達します。(だからこの時期は音や映像をはっきりとは認識できていないのでしょう)
6ヶ月→1歳の時期は橋の上の『中脳』という姿勢や眼球運動に関与する場所が発達します。この時期がハイハイをする時期にあたり、中脳の発達で両手両足を同時に動かすことができるのです。
1歳→5歳の時期は初期の大脳皮質が発達する時期です。この時期も本来は両側均等に発達する時期なのです。
3歳→8歳の時期は左右の脳の優位性が出来上がってくる時期です。
優位性が出来上がる順番は手→目→足→耳です。
ちなみに、片側だけの優位性は人類特有のものだそうです。
(イヌやネコにはないらしい・・・?)
ということは、2足歩行が関係するのか、生活環境が関係するのか?
乳幼児期の発達に妨害を受けると優位性が変わることから、後者のような気がしますが確かなことは分かりません。

さて、ここからがこのコラムの本題です。
利き手が右ならその人は左脳優位で目も足も耳も同側の右優位のはずです。(実際そういう人が圧倒的に多いのです)
しかし、利き手が右で利き目が左という具合に優位な側が混在する人もいるのです。
ある研究で軍人を対象に調査したところ、この混在型は15%もいたそうです。
そういう人達はそうでない人達に比べて規定の軍事練習を完了するまでにより多くの時間と指導が必要だったそうです。
確かに臨床の場でみていても、この利き手と利き足が左右異なるタイプの人は調整が難しい印象があります。
では、自分の利き目、利き足、利き耳を知る方法は?また、左右の優位性が混在してしまう原因は・・・次回ということでよろしくお願いします。[裕]

前回は乳幼児期の下位の脳から高次の脳へ発達してゆく過程と、利き手などの優位性が左右混在する話でした。
今回はまず利き目などの自己診断法について。

利き目の検査法はまずまっすぐ正面に両手を伸ばして両手の人差し指と親指の先をつけて直径10センチほどの輪を作ります。何メートルか先にある目標物(壁の模様の1点など)を手で作った輪の中心に位置するようにして、徐々に輪を小さくしてゆき、直径2センチほどにします。このとき片目ずつつぶって目標物が輪の中に見える側が利き目となります。(厳密には遠位の利き目と近位の効き目がありますが省略)
利き足はボールを蹴る足や階段に上がるときの踏み出し足となります。
利き耳は時計などの小さな音が出るものを聞き取ろうとするときの側の耳になります。
いかがでしょうか?
利き手が右の方は他も全て右が優位になったでしょうか?混在した方も中にはいらっしゃったことと思います。
この混在は乳幼児期の脳の発達過程で何らかの強制力が働いた可能性もあるのです。

例えば授乳時、乳児の頭がいつも左胸側にある抱き方をしていると乳児はいつも右側の手、目、足が制限されることとなります。またハイハイは中脳の発達時期に欠かせない運動で、この発達が十分に整ってから立ち上がり歩くことができるのです。

「うちの子は歩き出すのがヨソの子より遅い」

などと焦って早くに歩行を強制させられたりすることも原因となり得ます。
離乳食時に一側優位性が出来上がる前に片側での(特に右)スプーンを持たせるような強制も時期尚早だと両側の大脳皮質の機能発達に影響を及ぼします。
このような本人の自発的な脳の機能発達にそぐわない形の強制は利き手などの優位性を混在させる原因となり得るのです。
特に左利きの幼児は強制の憂き目に遭う確率が今でも高そうです。
左利きは右脳優位でスポーツや芸術で天才を輩出する確率が高く、また、脳梁が太くバランス感覚に優れています。

ここでOリングテスト(コラム2002☆Oリングテスト1~3☆をご参照下さい)を使った右脳と左脳の優位性の検査法をご紹介します。
Oリングテストは輪が開けば陽性、閉じたままだと陰性という筋反射を使った検査法です。
Oリングテスト実施直前に簡単な計算問題を出されて輪が開けば左脳が弱くて右脳優位。
Oリングテスト実施直前にハミングをしてもらって輪が開けば右脳が弱くて左脳優位ということになります。
以前いた治療院で雑談の折、このテストの話が出て何人かのスタッフがやって欲しいということになりました。
そこである人の時、何でもいいからハミングを口ずさんでくださいと私が言うと、治療院中に響き渡るほどの大きな声で歌ったのが、軍艦マーチ!
爆笑で検査は出来ませんでした。

さて、本題に戻って私の臨床所見では右手優位、右足優位の使い方によるノーマルディストーションがパターンとして出来つつあります。これに対して、パターンを外れる人には要注意をしています。過去に事故等で怪我をしていたり、大きな病気で手術をしていたり・・・でもこの優位性の混在タイプも多いようなのです。
前回のコラムでも触れている通り、5歳くらいまでは脳の発達過程で両側の機能が発達する時期です。
この時期に無理な強制は極力少なくして欲しいと思うのです。[裕]

スローピングというコトバを聞いた事がありますか?
平坦な道を歩くのがウォーキングというのに対し、スローピングとは坂道や階段(傾斜地)を前向きや後ろ向きに歩く運動のことを言います。傾斜の登り降りは平坦な道を歩くときと違う筋肉を使い、5~10度のゆるやかな坂を歩くだけでも平坦な道を歩くときの2~3倍の運動量になります。このスローピングというエクササイズは数年前に、傾斜地で生活しているヒマラヤの高地民族が長寿であることにヒントを得て考案されたとのこと。ウォーキングよりもバランス感覚や心肺機能のUPにより効果があるといわれています。特に使われる筋肉は、大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリング筋群。気軽にできるゆっくりとしたスピードでも効果が上がるということから中高年の方々の中で静かなブームになっているようです。ただ、階段の登り降りに対してはご高齢の方には付き添いの方がいる時に。また、膝など関節を痛めている方は負担を増やしてしまうこともあるので注意が必要です。
一般のウォーキングには飽き足らない方、より運動量があって気軽に出来るエクササイズをお探しの方にはピッタリ!鎌倉は非常に坂の多い街ですからスローピングに最適なのではないでしょうか。私もたまに材木座や大町の山の上のほうまで歩くのですが、そこから海を見下ろす風景はとても美しく大好きです。特に夕暮れ時は最高!真っ赤な夕日が海に沈んでいくこの季節は特におすすめです。心もカラダもホッと温まる・・・そんなエクササイズはいかがですか?[素]

アロハカイロ&フットパラダイスではカイロをお受け頂いた方と靴をオーダー頂いた方に実験的な試みとして感想ハガキをお渡ししています。
記述欄はハガキ面の70%の面積でを自由記述形式で書いて頂くものです。
アンケートのように該当する欄にチェックをするような形式ではありません。
したがって色んなご感想が寄せられていて、大変参考になるのです。

例えばこういうご意見を頂いた事があります。
「店頭の看板に雑誌の切抜きがありましたが、女性しか載っておらず、女性がやってくれるところと思って入ったのに、カイロは男性だったのでちょっと驚きました・・・」
なるほど!と思い、早速2人で記念撮影をし、その写真に担当を書き込みパウチして看板に張ることにしました。
意外と自分たちでは気づけない事に感想ハガキでご意見を寄せていただいて参考にさせて頂いています。

カイロでお渡ししたハガキの枚数は55枚。
そのうち16枚が何らかのご意見を書いて返して頂いているので、かなり高い率でご返答頂けていると思っています。
そのハガキの中で最近大変印象に残った1枚があります。

その方は主訴は肩こりでご来院頂いたのですが、カルテ記載時の姿勢が大変良く、その時点での私の印象は
『歪みは少なく症状は軽いかもナ~』というものでした。
しかし、可動検査を進めるとおや?という所があり、それがうつ伏せでの触診では見た目より重症だという確信に変わるのです。
その方は胸郭の一部に全く可動性がない状態で、私が思わず言ってしまったセリフが
「これは今まで辛かったでしょう!」
後日、ご返送頂いたハガキではその一言が何より嬉しかった、との感想を頂きました。
振り返れば、私が事故で色んな治療院に行っていたときもそういった言葉は大変嬉しかった記憶があります。
-初心忘るべからず-大切な気持ちを思い出させられます。[裕]

不定愁訴・・・あまり耳になじみないコトバだと思います。
不定とは定まっていないこと、愁訴とは苦しい事を嘆き訴えることをいいます。
医学書的にはのぼせや肩こりなどの自覚症状だけで、その原因となる病気が見つからず、症状が数多くあったり、場所が移動したり、日によって出たり消えたりするものをいいます。

代表的なものとしては更年期障害が挙げられるでしょう。
さて、この更年期障害、最近特に目に付くようになったのですが気のせいでしょうか。
私達の親の年代がそういう時期に該当していたことやこういう業界に携わるようになったことも影響しているのかもしれませんが、それにしても最近増えているように感じられてなりません。
更年期障害は女性ホルモンの減少や閉経に伴ってホルモンや自律神経のバランスが乱れ多彩な症状が出ます。
ホルモン系の乱れが大きいと生理不順、疲れやすい、冷え、関節の痛み等。
自律神経系の乱れが大きいとのぼせ、冷え、動悸、頭痛、肩こり、めまい等です。

さて、最近特に増えたという話題を60歳代の女性の患者さんと話をしていると、彼女の周囲を見ていると更年期障害になるのは専業主婦に多い気がするとの事。
そこで以前このコラムで紹介させていただいた化学物質過敏症(☆お金が貯まるならまだしも・・・☆)も一因になっているケースが意外と多いんじゃないかとも思えるのです。専業主婦は家庭用洗剤を筆頭に化学物質に曝される機会が多いわけですし・・
それともう1つ見落としていけないのが食生活。
血液が酸性の状態(アシドーシス)になるのは過労や細胞の老化したときなのですが、こういったときは老廃物が多く不定愁訴も出やすいのです。
そして、食べる物によって血液は酸性になったりアルカリ性になったりするのです。
血液を酸性に傾ける食べ物は糖分、肉類など。
血液をアルカリ性に保つのは新鮮な野菜、海藻、柑橘類等です。
不定愁訴に現在苦しんでいる方で、もしやこれも原因の一因か、と思い当たる方は今一度身の回りの環境を少しずつ変えてみることを試してはみてはいかがでしょうか?[裕]

毎回更新の度にこのサイトをご覧頂いている方も、今回初めてご覧頂いた方もありがとうございます。ご覧の通り我がサイトにはBBSもなく、アロハカイロ&フットパラダイスのスタッフが勝手に言いたい放題の一方通行方式をとらせいていただいております。
毎回どんな方にご覧頂いているんだろうと思いながらも、好き勝手にやっておかげさまでこの12月で2年になりました。
その間に、何人かの方から質問のメールをいただいているのですが、その内容の大部分が、施術内容についての質問や、身体や靴についての質問となっています。
1つ1つのご質問になるべく分かりやすく、できるだけ迅速にお答えしようと努力しております。また、若干ではありますが、この好き勝手に書いているコラムについても質問をいただきました。とりあげたお店の場所とか連絡先が多いのですが。それは、担当した本人も書いたことをとうに忘れてしまった頃にいただくこともありました。たまに怠けてしまって更新が遅れることもあるのですが、ほぼ一週間から10日ごとに更新しているので、膨大な量になっています。仕事の合間に更新したりしているので、整理も出来ていない状態の中、そのご質問いただいた方はそれだけ遡ってご覧頂いたと言う事ですから、頭が下がります。(もちろん検索サイトでたまたまヒットしたのがその頃のコラムだったりするのかもしれませんが・・・)そういうこともあって、これからも懲りずにこのコラムを続けていきますので、よろしくお願いいたします。
また、先日、たまたまあるところで仕事内容を聞かれて答えましたら、「もしかしてアロハ・・・の方ですか?確かご夫婦でやっていらっしゃる・・・。」と言われ、ビックリ!お互いに初対面なのにとても身近に感じられました。たまたまこのサイトに出くわした方。もしかしたら縁あってどこかお会いするかもしれませんね。
今後ともアロハカイロ&フットパラダイスをよろしくお願いいたします。[素]

今回は記憶に関しての話です。
さて、あなたはこのWebサイトのこのコラムの所にお立ち寄り頂くまでどんな過程で辿り着いたでしょうか?
初めての方や複数回訪問してくれている方で若干の違いがあること思います。

さぁ、インターネットでも見よう→歩いてPCへ近づく→座る→スイッチを入れる→キーボードを叩く→サーチエンジンである「単語」を入力する→「おぉ、あったあった!ん?なんだ~まだ更新されてないじゃない。この頃サボリ気味ねー」etc・・・

この一連の動作にも様々な記憶が介在しています。
PCへ近づいて座るという行為にも部屋の中とPCの位置関係を把握している空間記憶がありますし、歩いて座ると言う行為にも手順記憶(ハイハイから歩けるようになる時に学習した記憶)が関与しています。
このように一連の行為にも様々な記憶を駆使しながらヒトは行動しているのですが、この記憶というものにはいくつもの種類があるのです。
そして、記憶の種類によって保管される場所が違うのです。

ここで記憶の仕組みを簡単に説明すると、ヒトは意識下、無意識下で膨大な情報に接しています。
その意識にのぼる情報のほんの1%程度が感覚性記憶として取り込まれ、さらにその一部が言葉に読みかえられて一時記憶になります。この記憶の寿命は数秒と言われています。
この一時記憶のある部分が二次記憶として残され、残った記憶も常に取捨選択されていきます。
この二次記憶は数分から数年間持続します。この二次記憶の中で繰り返し使われるものが(自分の名前など)ほぼ一生涯記憶できるものとなり、これを三次記憶と言います。

二次記憶と三次記憶を合わせて長期記憶というのですが、この記憶の保管場所の1つに大脳の側頭葉の下にある海馬という場所があります。海馬は記憶のとって一番重要な器官でここが損傷を受けると新しいことは全く記憶できなくなるのです。
側頭葉の新皮質にも先程述べた長期記憶が収められていますし、前頭葉の新皮質では色々な記憶の統合が行われ1つのイメージを浮かべさせるところです。
大脳の被殻は先程出た手順記憶に関与をしています。扁桃体では恐怖などの強い感情の記憶が保存されています。尾状核では本能の記憶が保管されていると言われています。

長々と述べてきましたが、要は記憶の種類によって大脳の保管場所が異なると言うこと。
そして、脳はその保管場所から必要な情報を瞬時に引き出し、統合し、命令を駆使することを常に行っているのです。(奇跡的だ!)
今まではこの記憶の保管場所が脳にあるというのが定説だったのですが、脳以外の場所に記憶の保管場所があるのでは?という異説が出てきました。
それは次回。[裕]

さて今回は前回からの続きで、記憶の保管場所は脳だけではない?!と言う話です。
言いたかった事をもう少し正確に表現すると、記憶を呼び覚ます誘発要因や情動の引き金になる場所が脳以外にもあるのではないかと言う事なのです。
その代表的な例が内臓器で、肝臓です。
肝臓に情動の誘発要因があるのでは、と考えられたきっかけは実は臓器移植なのです。
この臓器移植を受けた(他人から肝臓の臓器提供をしてもらった)患者さんが自分が自分でない感覚を持つそうです。
肝臓は脳内物質セロトニンの元となる材料を作っていますし、性ホルモンの元になるDHEAという物質も分解をしていて、脳内での意識、性欲、睡眠などに大きく影響を及ぼしています。また、記憶に関与する物質も肝臓で合成されているのです。
そういった観点から見ると、脳に収められている情報だけではなく内臓器の情報が情動や記憶に関与していると考えられるかもしれません。

アンドルー・ワイルがその著書の中で師と仰いだオステオパシー医ロバート・フルフォード博士もお腹に情動の中枢があるとしてます。
その場所は太陽神経叢(腹腔神経叢)
腹腔全ての臓器に向けて放射状に伸びていて動きをコントロールしている神経の集まりのような箇所になります。
英語で「ガット・フィーリング」(腹の底からくる感じ)はまさにその太陽神経叢からくるものだ、との事。

さて、ここからは臨床での話となります。
アロハカイロでは初回の時に問診表に健康状態や過去の病歴をご記入頂いています。
問診で過去の怪我に関しては何十年前のことであろうとも執拗にお聞きすることにしています。
でも、それはあくまでも脳に収められていてアウトプットしやすい長期記憶のようです。
臨床の場で調整している時にたまに忘れていたような過去の怪我を思い出していただく場合があります。
例えば、ポジショナル・リリースというテクニックがあるのですが、これはある場所に押すと痛みがあるとします。その痛い場所押しながら、患者さんに痛みが消える姿勢になるまで色んな体勢をとってもらいます。その体勢でじっとしていてもらうのですが、そのときに患者さんが

「そういえば、問診のときには全然思い出さなかったのですが、今この体勢になって思い出したのですけど・・ン年前にまさに今押さえられているところを打撲したんです。その時の体勢が今とっている体勢なんです!!」

などという不思議なこともあるのです。
こういうことに良く出くわすと、記憶とは脳だけにあるものではなく身体のいたるところに収められているのでは?という印象を持ってしまうのです。
さて、あなたはこの話を科学的な根拠のないオカルト話だ、と思うでしょうか?[裕]

一年は本当に早いもので、もう年末。今年も多くの方にアロハカイロ&フットパラダイスをご利用いただき大変感謝しております。ありがとうございました。

今年最後のコラムは、皆様から沢山オーダー頂いております注文靴から、「手製」と「手作り」の違いについて考えることをテーマにさせていただきました。
ここフットパラダイスの注文靴は「手作り」であり「手製」ではありません。
注文靴における「手製」とは基本的に自分で作りたいデザインのものを作って提案し、サイズオーダーを受けるシステムだと私は考えています。
それに対し、「手作り」とは履き手の健康状態やLife Styleに合うよう考慮しながらゼロから手で作っていくことだと思います。
完全なフルオーダーは、そういった意味で「手作り」となります。
「手製」が一方通行に対し、手作りオーダーは履き手と靴の作り手とのコミュニケーションが不可欠。言葉のキャッチボールはお互いの理解のためにとても大切です。

一足の靴が出来上がるまでにシンプルなデザインのものでも全て手作業のため初回は60時間は掛かります。(その工程はHPのオーダーメイドシューズ製作過程をご覧下さい)
その時間は履き手のことを思い浮かべて作業をし、それによってフィット感が違ってくるのですから、コミュニケーションによる情報はとても重要です。そしてそのキャッチボールはときに新しい発見や発想を生み出します。
具体例を挙げれば、先日ご両親から息子さんにクリスマスプレゼントにするということで子供靴をオーダーいただいた時のことです。通常ですと、中敷にはお子さんのお名前と生年月日などを刻印するのですが、とてもお話の面白いご夫婦なので、その中敷がもっとアイディア溢れる楽しいものが出来上がるのではないか・・・と思いたったのです。
やはり、それは間違いではありませんでした!中敷に電気ペンで左はお父さんから。右はお母さんから、息子さんへのステキなメッセージが書かれ、今までで最高の可愛い靴が出来上がりました。その他にストラップ1つでもこうすれば・・・といったお客様からの提案で、より履きやすい靴が出来上がったこともありました。
こういった発見や発想は私にとって大きな財産になります。
来年も、よりステキな靴を仕上げるため皆様とのコミュニケーションを大切にして頑張ってまいりたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。[素]

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