アロハカイロ&フットパラダイスの2002年のコラムです。

コラム2002年

上のタイトルの本が売れているようです。内容を簡単に紹介すると、「雪の結晶は二つとして同じ物はない」という事実から水を氷結させて写真を撮ることを始め、水に様々な情報を与えてから結晶化させるとその情報に応じて結晶が様々な形(表情)をみせることを発見。どのような情報が水にとって良いのか悪いのか研究をはじめる。東京の水道水、スイスの水、やさしい言葉をかけた水、キレイな風景を見せた水、電磁波を与えた水等・・・水が様々な結晶をつくることで我々はメッセージを受け取ることが出来る。という内容です。

>>>著者は物体が固有に持っている波動という情報を測定し治療に役立てる療法をしていたと書いてありましたが、私が以前いた治療院でも波動を測定する機械がありました。物体には固有の波動があるということは臓器や細胞にもそれがあり、また病気にはそれぞれの病気の波動が指紋のようにあるとの事。それを打ち消す波動を体に与えると病気が治るいう理論です。

その是非はともかく、波動を転写する機械を使ってお酒の情報を真水に転写させ、水のほうを(お酒ではなく)飲んでみると、なんと酔っ払う!!あれは驚きでしたね。酒好きの私としてはこの機械と転写元の高級なお酒が1本あればあとは一生お酒は買わずに水で事足りると、よこしまな考えを抱いたのですが、その機械はン百万するそーで残念!本は偏見や先入観を持たずに読めばポジティブなことが大切なんだという事を書いてある面白い内容です。 [裕]


前回ご紹介した本の中で個人的に感銘を受けたことについて。
その著書の中で「人間は生まれてときは体の90%が、成人になると70%が水で、おそらく死ぬときになってやっと50%を切るのでしょう。人間は一生を通じてほとんど水の状態で生きている・・・」というくだりがあります。

生理学を学んだ時や、解剖実習の時に人体を液体で出来た物として捉えるイメージはあったのですが、この本でいまいちど目を見開かされた感じがします。そして、カイロの調整のとき人の体を液体としてイメージしながら行うと、今まで以上に反応が良いのです!これに気づかせてくれただけでもこの本に感謝!です。 [裕]


今回は全く分野の違うパニック障害の話です。
過去に3人(うち2人は知り合い)パニック障害の人を診たことがあるのですが100人に1~3人の割合で見られる多い病気との事でこんな療法もあるという事をご紹介したいと思います。

まず、パニック障害とは突然、不安感とともに動悸、めまい、シビレ、息苦しさなどの発作が起こり、それが繰り返し発症するという病気です。本人はいつまた発作が始まるかもしれないという恐怖心(例:電車の中で発作が出たらどうしよう)があり、やがて乗り物にに乗ることや、外出することが怖くなるという経過をたどる人が多いようです。ただ普段は健康な身体のため本人の苦悩は周囲からは理解が得られにくく一人で悩むケースが多いようです。

現在、行われている治療法はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の服用です。SSRIとはセロトニンという脳内の神経伝達物質が分泌された後再吸収されるのを阻害してセロトニン量を増やすことで症状を抑える抗うつ剤です。この薬に救われて社会復帰した患者さんを診たことがあるだけに良い薬であることは否定しません。でも、副作用は少ないとの事ですが服用を止めたらリバウンドはないのかな?とか、この症候の中心的な問題点が予期不安というまた発作が起こるんじゃないかというものなのでずっと薬が手放せないのでは?という素人的考えがあります。
そこで、パニック障害に悩む方々のためにこういう方法を試してみてはというものを2つご紹介します。


EMDR
(眼球運動による脱感作と再処理)苦痛を与え続ける記憶を眼球運動を行うことでリセットするというものでシンプルなようですがかなり有効性が高く今後注目の治療法です。ただ、まだこの方法を実施している専門家は少ないようなので探すのが大変でしょう。
ハーブ・サプリメント(セントジョンズワート)最近の研究によれば経度から中程度のうつに対してセントジョンズワートは抗うつ剤とほぼ同等以上の作用があることがわかってきた。しかも副作用が少ないとのことです。


カイロプラクティックのテクニックの1つにAKというものがありますが、その中にも回想テクニックというものがあります。それはまぶたの上の反射点を使った方法で、その点からも眼に注目してるEMDRは面白そうだとの印象があります。
個人的には3人の患者さんを診た経験では斜角筋という首の前の筋肉が緊張が強いことから呼吸と胸郭の関係にも着目しています。
過重なストレスがますます増えている現状で、ツライ不調があればネガティブになりがちですが、必ずどこかで良いものに出会えるでしょうから色々試されてはいかがでしょうか? [裕]
季節的にまだ悩んでいる人が多い冷え症についての話です。
手足など抹消が冷えてひどい人になると寝るとき靴下を2枚重ねないと眠れないといったケースもあります。
とくに臨床で話を聞いていると女性に冷え症が多いようです。
体内で熱の産生と放散はバランスが取れているのですが、外気温が下がると体は中心部の体温を保持しようとします。そのため、末梢の体温が下がり外気温が上がっても体温調節が上手くいかず末梢が冷えたままなのが冷え性です。原因は自律神経、ホルモン、甲状腺など色々考えられますが一般的な冷え症について血液と食物の関係からなぜ冷え症になるのか、どうしたら冷えを改善できるのかご説明したいと思います。


血液は栄養分・老廃物や酸素・二酸化炭素を運搬するだけでなく熱も運んでいます。末梢の血管が収縮した状態だとそこから先に十分に熱を運べないことになります。一時的に収縮してまた弛緩するなら良いのですが、常に収縮した状態だとどうでしょう?
臨床で冷え症の女性を診てて共通する特徴がいくつかあります。
・ふくらはぎが短縮していて硬い。
・歩行量が少ない。
・ヒールのある靴を一定期間履いていた。(現在は履いていなくても)
・むくみもある。
ヒールの高い靴でふくらはぎを縮めて生活して、歩くときも足首のスナップをきかせられない(ふくらはぎを十分に収縮させないということ)歩き方ではふくらはぎは短縮し硬くなるでしょう。
足は第2の心臓と言われるように歩くことで筋肉(特にふくらはぎ)がポンプ作用をして静脈の血管をしごいて血液を心臓へ戻しているのです。その作用が少なくなると血液循環が悪くなるのはお分かり頂けるでしょう?


まず1番目の対策としては血液循環を良くするためにヒールの無い靴で十分に歩くこと、アキレス腱のストレッチ、寝る際の腹式呼吸などです。臨床では足首の外くるぶしから指6本分上、そこからアキレス腱の方に指2本分回ったところの場所に筋肉の緊張が多くみられます。パートナーがいればそこをほぐしてもらってください。ただし、かなり痛いのでやってくれてる人を蹴飛ばさないように。


それに加えて、末梢に血液を十分に運ぶためには血液自体をサラサラにしてあげたい。テレビでサラサラ血液とドロドロ血液の映像を見た人も多いはず。第2番目の対策としては人によって、季節によって摂取量が異なるのですが常温の水(お茶などの水分としてでなく真水)を1.5~1.8リットルは摂ることを心がけて下さい。(アルコールで水分をそれぐらい摂ってるよ。と豪語する人がいますが、アルコールは体内の水分を消費します)コツは500mlのペットボトルを携行しほんの少量ずつ小分けに飲むことです。


最後に重要な食物。
熱い地方、熱い季節に採れる作物は体を冷やす作用があります。例えば、南国の果物にはカリウムが多く含まれます。カリウムが多く体に入ると体を弛緩させ冷やすように作用します。コーヒーや砂糖もそう。逆に冬に取れる作物や根菜類は体を温めます。また、ナトリウムを多く含む食べ物は体を収縮させ温めます。昔から熱い地方では香辛料を使った料理で発汗を促し体を冷やしたようにその土地と風土に合った食事は理に適っているわけです。3番目の対策としては食の効用を考え体質にあったものを食べることです。冷えると嘆きながら上にあるようなトロピカルフルーツやサラダ、冬には採れない作物などを多く摂っていませんか?
この考え方を推し進めると身土不二ーしんどふじーという考えに至ります。身土不二とは人間と風土は1つのもので一体であるということです。人は環境・気候に体を順応させることで適応し、それゆえに体質も異なってくる。大切なのはその風土で採れる作物から食事をしエネルギーをもらい日々生活してゆくのが理想的との考え方です。 [裕]

今回はこのサイトにあったテーマでO脚です。
カイロの哲学を学んだ人達にとって昨今流行のO脚矯正よりもっと身体にとって重要な箇所をケアしなきゃいけないだろ!と思ってる人が多いんじゃないかと思います。私もその考え方に近いんですが、見た目の悪さから身体の歪みに興味を持ち、それが自分の体調への関心に結びついていくなら案外O脚特集も捨てたものではないと思います。事実、O脚の問題から様々な不調が引き起こされるという展開の特集が増えています。このサイトの「具体例」にも膝の痛みを訴えてきた女性の臨床例があるのですが骨盤と膝の調整をすることで痛みも取れ、結果膝の隙間も細くなりました。O脚の矯正は我々骨盤・骨格調整をしてる者からすれば指1~2本分隙間を縮めるのはとても簡単です。
今回、O脚矯正に関心のある人や施術者にとってもご自分の方法以外でヒントになるものがあればと思い説明させていただきます。<>内の用語は施術者向けです。


まず、O脚がどういう状態かというと、太ももの内側の筋肉<内転筋>の弱化、外側の筋肉の緊張、膝のねじれ、足底の外側への荷重が常に行われ筋肉のアンバランスと関節のズレが固定し、膝の隙間が広がった状態です。なぜこういう状態になるかというと、成長期から積み重ねてきた習慣的動作が大きな要因でしょう。具体的には座り方(横座り、あぐら、足を重ねた正座等)です。
O脚がひどくなると変形性膝関節症(これは痛い!)、生理痛、生理不順、脚の血行不良による冷え性やむくみ等の症状が出てきます。
なぜ生理痛が起こるのでしょう?O脚では股関節を外側へねじり開く方向へ力が働きます。これにより骨盤は開きながらねじれ、内臓が下垂する傾向があります。骨盤の上の腰の筋肉と背筋は左右でアンバランスを起こし内臓を包んでいる腹膜がねじれを起こします。過去、解剖実習で確認をしたのですが子宮と卵巣は靭帯のようなもの<卵巣提索>で腹膜から吊り下がっています。洗濯されたTシャツが肩の所で2本のロープに吊り下げられた場面を想像してください。片側のロープを引っ張るとTシャツはねじれるでしょう?この様なことがお腹の中で起こっているわけです。下垂しねじれた子宮は排血が困難な状態になり痛みがひどくなると考えられます。(さぁ、どうですか?O脚から話がここまで展開しましたね!)


次にO脚の調整法です。骨盤・骨格の調整は必ず行います。<腰椎は3から5番に変位が多いようです>内転筋の強化<AK、等運動性収縮>、外転筋のストレッチ<特にTFL>、膝の調整<大腿骨に対する脛骨の調整、脛骨に対する腓骨の調整>等を実施します。


最後に自己調整です。O脚矯正を行っても、上にあるような習慣的動作を行っているとまた元に戻ってしまいます。そのためには、横座り、あぐらを極力しないことが重要です。また、膝をくっつける形のスクワットも有効でしょう。靴のインソールで外側が盛り上がっているものは足底の荷重バランスの改善になります。


いかがですか?O脚が気になり生理痛・不順の症状があるなら、まずはO脚の改善。それからもう少し上の身体にも興味を持って身体のケアを考えてみてはどうでしょう? [裕]
オーソティック(足底板インソールのようなもの)をその人の足に合わせ処方し、インソールをオーダーメイドで作ることで足から体の歪みを直すというアメリカのフットレベラー社の理論があります。合わない靴が体を不調にするという理論の裏返しとして足と靴の関係から健康を提案するというのはフットパラダイスの考え方と一致しています。その概要をご紹介しています。 [素]


材木座バス通りの九品寺ーくほんじーを越えて光明寺に行くまでの間に前田燃料氷店という看板のかかったしらす店があります。ここのしらすは美味いっ!!温かいご飯にここのしらすだけをかけて食うと、何杯でもご飯が食べられるぐらい美味いです。ここのしらすは店主で漁師の前田さんが毎朝材木座海岸から(砂浜から!)船を出してしらす漁をし、採れた物をすぐ茹で上げたものが売られてます。この漁師さんは「湘南スタイル」という雑誌に出てて自分の仕事に対するコメントをしてるのですが、それがまたかっこいいのです。
「漁師やりだしてから、パチンコ行かなくなったよ。毎日でっけぇギャンブルしてるようなもんだからさ」 「いい生き方してんな、と自分でも思う」「俺の考えではさ、漁師って究極のマリンスポーツだね。体は忙しく働いてるけどさ、心はいつも遊んでいるよ。」
どうです?こんな漁師さんが採ってくるしらすが美味くないはずはないでしょう!ただ困るのは材木座海岸で船で地引網もやってるのかな?波乗りやってると潮の流れで地引網に引っかかり危うく捕獲されそうになるのがちょっと...今年は3月10日がしらす漁解禁だとか、また美味しいしらすを楽しませて頂きます。 [裕]
例年より全国的に桜の開花が早いようですが、ここ鎌倉は桜の開花が一歩出遅れた感があります。
桜と言えば入学式、入社式。
普段スニーカーやひも靴、ローファー等らくちん靴で生活している人もどうしてもこの時期プレーンパンプスが必要だったりしますよね。プレーンパンプス=足に負担がかかる=足のためには良くない、ということはおわかりのあなたに、最低限頭に入れておいて欲しいプレーンパンプス選びのポイントをワンポイントアドバイスにアップ。
靴屋さんではストッキングを貸してくれるので、歩いて探すときは普段履きなれた靴で(スニーカーにソックスでもOK)出かけましょう! [素]


安保 徹著 岩波書店
まずは、本のカバーの書評から
「腰痛、アトピー性皮膚炎から胃潰瘍、糖尿病、癌にいたるまで、なぜ病は治りにくいのだろうか。著者は、人体の秘密ともいうべき自律神経系―内分泌系―免疫系の相互関連のメカニズムを解明。ストレス、免疫を理解しない治療、薬の処方が病状を悪化させていることを指摘。病気の成り立ちや薬の作用を免疫学の立場から説き明かし病気にかからないためには、またかかったらどうしたら良いのかをアドバイスする。」


この本はとてもお薦めです。目からうろこの落ちるような斬新な見解の連続で今まで熱のあるうちは冷湿布で・・などとアドバイスしていた自分の知識を引っくり返されたような思いでした。病気の成り立ちを自律神経と免疫の関係から説明しているので、アレルギー疾患で悩んでいる人やアトピーのお子さんで心痛めているご両親、鎮痛剤が手放せない方にお薦めです。
ただし、著者は医師への訴えも意図しているようでかなり専門用語が多用されています。解らない語句に引っかからずに読み進めましょう。


この本のこういった所を知って欲しい、というのがいくつもあります。
それをこれから何回かに分けて紹介していきたいのですが興味が出れば、買って読んでみて下さい。


まずは自律神経と白血球の関連から。


自律神経とは運動神経のように自分の意思とは関係無く、年中無休で24時間内臓のコントロールを中心に働いている神経です。
自律神経にはシーソーのように片方が働けば、片方が休むといった関係の交感神経と副交感神経があります。


交感神経が働くときとは、身体は緊張状態にあります。動物がエサ取り行動に出るときに働く神経で運動、闘争、逃避のときに必要な機能を高めます。具体的には運動機能を高めるために心臓の働きを高め、呼吸を速くし、消化管の働きを抑制します。
また、闘争、逃避など緊急事態に対応しないといけない為、この神経が働いている時、痛みを感じる事が少ないのです。
大勢の人がいる前で転倒した時、何事も無かったように取り繕い、後で落ち着いた時擦りむいた傷を痛く感じたことがあるでしょう。あの時はアドレナリンがバンバン出てて交感神経緊張状態といえます。その状態から脱した時(副交感神経への戻り反射)に痛みが感じられるのです。


副交感神経が働くときは、身体は休息状態にあります。取ったエサを消化、吸収、排泄するときに働く神経で、休息、消化、吸収、排泄に必要な機能を高めます。具体的には心臓の働きを穏やかにし、分泌現象を促進し、消化管の働きを活発化します。
上記の痛みを感じるというのはこの副交感神経が働く時の反応のようです。この本を理解するためには、「痛み」は悪いことでなく、行き過ぎた緊張状態から戻るときの一時的な反応であり体の出す正常な反応だととらえる事が重要です。


そして、この本で重要な自律神経と関連のある白血球についてです。
白血球には大きく分けて顆粒球とリンパ球がありますが、著者の研究グループではこの白血球と自律神経の間に関連があり、交感神経は顆粒球を働かせ、副交感神経はリンパ球を働かせていることを発見したのです。
顆粒球は侵入してきた細菌にくっつき細菌を食べる作用を持っています。これが増えすぎると顆粒球が出す活性酸素で組織が傷害されます。


リンパ球は顆粒球では捕捉できないさらに小さなウィルスなどを抗体という飛び道具を使って攻撃し身体を守っていますが、これが増えすぎるとアレルギーを起こします。


顆粒球とリンパ球の割合は正常な人で顆粒球60%リンパ球35%だそうですが、面白いことにはこの割合の違いで人の性格や出易い症状が異なるらしいのです。


顆粒球70%リンパ球25%の人は交感神経緊張型(顆粒球人間)で以下の性格や傾向が強いようです。
痩せ型・筋肉質、皮膚は浅黒い、脈が速い、性格は攻撃的で意志が強く集中力が高い、短期決戦の働き者。
怒りっぽくて視野が狭い、そう状態に近い、活性酸素が多い。
便秘、胃潰瘍、胃もたれ、食欲不振、癌体質。


顆粒球45%リンパ球50%の人は副交感神経緊張型(リンパ球人間)で以下の性格や傾向が強いようです。
ふくよかな体型、女性に多い、皮膚はみずみずしく色白。にこやかでのんびりした性格、ストレスに強い、感受性が強い。持続力があり長生き体質。
注意力が散漫、瞬発力は無い、鬱状態に近い。
下痢、アレルギー体質。


いかがですか?交感神経緊張型は多忙で責任重大なビジネスマンに多いタイプのようです。
私の場合2年前の血液検査では顆粒球約63.5%リンパ球26.5%とやや交感神経緊張型のようでもう少し副交感神経が働くようにしなければと思っています。
定期的に健康診断を受けてる方は白血球のデータはあるでしょうから、探し出して自分が顆粒球人間かリンパ球人間かチェックしてみるのもいいですよ。


次回は引き続きこの本の中から病気の原因は?についてです。 [裕]


今回は引き続きこの本の中から病気の原因は?についてです。
著者は日常的に起こっている多くの病気は「生活習慣病」という言葉がある通り、日常の活動、食生活、心の悩みが大半(80%近く)の原因だと考えています。
ストレス(都市生活では排気ガス、田舎では農薬や環境ホルモンを含めた広い意味でのストレス)が交感神経を過度に緊張させ病気になる大きな原因だとしています。以下は病気になるメカニズムです。


○胃潰瘍
胃潰瘍の原因は胃酸や消化酵素が胃壁を荒らすという「自己消化」の説が100年来定説とされてきましたが、しかし、著者はストレス、過労、鎮痛剤使用によって引き起こされると断定しています。
ストレスで交感神経緊張状態が続くと血流障害に加えて、胃粘膜下に顆粒球が出現し増加します。それにマクロファージという白血球が出すTNF(潰瘍壊死因子という物質)やヘリコバクター・ピロリ菌が産生する物質で活性化された顆粒球が活性酸素を放出し、組織を破壊します。これがびらん性胃炎となり慢性化すると胃潰瘍をつくるそうです。


現在行われている治療は「胃酸」が悪玉として酸を抑える制酸剤が使われていて、治療にはこういったメカニズムに対する理解は無く、また、現在の診療システムでは時間をかけてストレスなどの根本原因に迫ることが難しいと著者は嘆いています。


○癌
癌になっている人の多くが働き者のがんばり屋であることからも分かるように働き過ぎと心の悩みが癌の原因であると著者は言っています。
白血球の自律神経支配によって交感神経と副交感神経がバランス良く働き生体の防御を行っています。
「働きすぎ」「大酒飲みの習慣」「心の悩み」を常に行っていると交感神経緊張状態が持続します。
そのときの軽い症状としては脈拍上昇、高血圧、高血糖、腰痛、肩こり、不眠、慢性疲労などが持続します。
体の中では顆粒球が増加し、血流障害が起こり、皮膚や腸の細胞に対して顆粒球の攻撃が続きます。
皮膚や腸の細胞は盛んに再生を行いますが、この交感神経緊張状態が年単位で続くと細胞再生が限界を迎え遺伝子異常が起こります。
(実際、著者らの研究グループによると早期~進行胃癌まで一様に顆粒球増加が見られたそうです)
本来癌細胞が発生してもそれを攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞やT細胞がいるのですがそれらは副交感神経の支配下で働くので交感神経緊張状態では十分活躍できないのです。
このようにして交感神経緊張状態下でリンパ球という敵が少ない環境で癌細胞が自己増殖を行うのです。


癌から逃れるためには、生活を振り返り交感神経緊張状態を強いてきた原因を取り除く事だと著者は説きます。
働き過ぎなら仕事の時間を減らし、趣味や睡眠の時間を増やす。大酒飲みなら酒量を減らす。難しくとも心の悩みを減らす、あるいは出来なくとも悩みのある状況が体に多大な影響を及ぼすことを知っているだけでも価値があるとしています。
他に興味深い原因として痛み止めの長期使用や癌検診も癌の引き金になりかねないと指摘しています。


少し難しいでしょうか?ストレスは検査器具で数値化しにくい物です。それと病気の原因を自律神経ー免疫というメカニズムで
解明しようとしているところが画期的だと思うのですが・・・


次回も引き続きこの本の中から薬漬け医療がなぜ起こる?についてです。 [裕]

今回も引き続きこの本の中から薬漬け医療がなぜ起こる?についてです。
著者は老人の多様な訴えに対し、医師がまじめに症状を改善しようと症状毎に薬を出した結果が薬漬け医療の現象であるとしています。
しかも、多様な訴えの最初の原因が痛み止めの処方であると言っています。


老化現象の初期症状に筋力の低下があるのですがそれにより筋肉疲労が起こり、血流障害になり治癒反応として血流が回復した時に痛みが発生するそうです。


*痛みの発生と鎮痛剤についての補足*
生体組織に何らかの傷害が起きると、そこの細胞膜は破壊され細胞膜からアラキドン酸が放出されますアラキドン酸はカスーケード反応という階段状に次々と起きる反応で合成物をつくりプロスタグランジンという発熱・発痛作用のある物質が出来あがります。一部の鎮痛剤はアラキドン酸→プロスタグランジンの合成を阻害することで痛みが出ない薬理作用があります。


痛み止めは痛みの一時的な消去と交感神経緊張状態を招きます。
著者は痛み止めの長期連続使用で以下のような交感神経緊張症状がもたらされるとしています。
頻脈、高血圧、末梢循環不全(手、足の冷え)、顆粒球の増多、粘膜破壊(胃を悪くする等)関節や骨の変形、尿量低下、腎障害、白内障、不眠、慢性疲労、食欲不振、便秘、口渇、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、発癌、多臓器不全等・・・


これらの症状を抑えるためにさらに降圧剤、循環改善剤、睡眠薬、下剤、胃薬などが併せて処方されてゆく


著者によると唯一患者を救う方法があるそうです。それは、...薬を全部やめること!


アメリカの医師用教科書「ドクターズルール425」の引用がされてます。
「可能ならすべての薬を中止せよ。不可能なら、できるだけ多くの薬を中止せよ。」
「4種類以上の薬を飲んでいる患者は医学知識の及ばぬ危険な領域にいる。」
「高齢者のほとんどは薬を中止すると体調がよくなる。」

いかがでしょうか?
医師、患者、製薬メーカーの誰も悪意を持っていなく、症状を何とか改善しようとしているにもかかわらず、病状が悪化してゆくという...下手なホラーよりゾッとする話です。


次回も引き続きこの本の中からアトピー性皮膚炎とステロイドについてです。 [裕]
今回も引き続きこの本の中からアトピー性皮膚炎とステロイドについてです。
アレルギー発現のメカニズムは副交感神経緊張状態でリンパ球が過剰に増え、周囲の環境に抗原(アレルゲン)が多いことで起きるとされています。この根本的なメカニズムを理解しないで、ステロイド外用剤に頼っていると以下のメカニズムで「ステロイド依存症」なる副作用を起こす危険があると著者は指摘しています。


新鮮なステロイドホルモンは化学式にО2をつけていず、それが炎症を抑える作用を示します。
また、酸化レベルの低いステロイドは尿から排泄されます。(体外への排泄が簡単ということ)それが、生理的濃度を超えて体内に入ったステロイドホルモンは、組織内に沈着し酸化コレステロールに変性してゆきます。これは、胆汁酸として肝臓から排泄されます。(体外への排泄は困難ということ)酸化コレステロールは交感神経緊張状態をつくり、血流のうっ滞と顆粒球の増加状態が組織に隙間なく広がり炎症を引き起こします。
この段階ではすでにアトピー性皮膚炎から酸化コレステロール皮膚炎に移行しているそうです。
この炎症を鎮めるためには前より多くのステロイド剤が必要になってくるとの事。
ステロイドが切れたら、ステロイドを塗らない場所にさえ炎症が広がってゆき、やがてステロイド依存症になってゆく。


酸化コレステロールは交感神経緊張状態をつくり、ついには不安感、絶望感、鬱状態の精神的症状を引き起こすとの事。
また、副交感神経がずっと抑制されているため激しい免疫抑制状態で(抵抗力が無いということ)もしステロイドから離脱しようとすると免疫機能低下の症状が強く出てくる。-リバウンド反応の1つ


アトピーのお子さんを抱えるご両親の辛さはどれほどだろう?と著者は結んでいます。


アレルギー発現の根本原因に立ちかえり、著者は副交感神経優位を招く原因の除去を提案しています。
詳しくはぜひ本を読んでみて下さい。


この本では一貫して交感神経と副交感神経のアンバランスが病気の成り立ちに密接に関係があるとされています。
カイロプラクティックの世界でも同じく交感神経と副交感神経のアンバランスが病気の成り立ちに密接に関係があると考えた治療家がいました。
1978年に逝去されるまでに100万人の患者を診たといわれるドクター・クラレンス・ガンステッドというカイロプラクティック界の偉大な巨人です。


この本の著者はメディカル・ドクター(M.D)の立場としては異端(失礼)かもしれませんが大きな可能性を秘めていると思います。
カイロプラクティック(東洋医学も)は全体の調和を考える医学なので、痛みや症状にとらわれずバランスを考えます。
この両者の良い所が融合すればもっと面白い健康像が描けるのではと思うのですが。 [裕]


新緑の季節になりここ鎌倉に朝から数多くの観光客が訪れています。
名所・旧跡を歩いて散策するのでしょう首にカメラをぶら下げスニーカーにリュックを背負って元気に歩き出す多くの人の姿が多く見られます。
両手は手ぶらで、リュックを背負っている人の歩き方を注意深く観察してみると共通の歩き方に気づきます。
荷物が背中にあるため、反作用の力が働いて背中を丸めて、肩が前にきて両腕を前後ではなく、左右に振っているのです。


どこかであの歩き方を見た覚えがあるなぁ~と思っていたんですが、思い出しました。25年ほど前にドリフの番組で加藤茶と志村けんがやってたひげダンス!(古いなぁ)
あのしぐさも背中を丸め、顎を出し、肩も前に突き出して両腕を音楽に合わせ左右に振ってましたよね(ウンウンとうなずいているあなたは30代以上ですね。)


そこから腕がなぜ左右に振られるのか、という事を考えたのですが、肩が前に入っているからであろう、というのが今のところの結論です。
それをテーマに浜辺で手ぶらで自分の歩き方をチェックしたのですが、右の腕の振りがやや左右方向になっているようです。
多くの人の体を触って検証してみても、やはり右肩が前に入っている人が圧倒的に多いようです。
これは利き手が右手で右手でカバンを持ったり、右肩にカバンをかけたりすることや、軸足が右足であることに関係があるようです。


そこで見た目にもキレイに見えて、より健康的に歩けるためのコツを考えてみました。
まず、自分の肩がどちらがより前に入っているかをチェックしてみましょう。
そして、より前側の肩が分かったら後はカンタン。
そちら側の肘に意識を持っていって肘を後方に引くように歩くのがコツです。
お試し下さい。そして、感想を聞かせていただければうれしいです。
ひげダンスの歩き方よりは良いでしょう?
歩くことの効用は非常に大きいと言えます。次回も歩行についてです。 [裕]


筋肉を鍛えることは心臓―循環器系に有効です。
ことに全筋肉量の70%が脚にあることから歩行(ウォーキング)の効用は大きいと言えます。
歩くことのメリットについて3つの観点から挙げてみます。


まず、循環器系―>脚の末端まで運ばれた血液は静脈で静脈弁に逆流を防がれながら筋肉ポンプ(代表的なものはふくらはぎの筋肉)でしごかれるようにして心臓へ戻ります。つまり歩くことで循環が良くなるという事です。


次に、神経系―>座る、立ち上がる、歩く、交互に手と足を動かす―という行動は身体のバランスを維持するために様々な情報のやり取りが脳と筋肉の間で取り交わされます。歩くことで脳の活性化につながるという事です。


最後に骨格系―>閉経後の女性は骨が弱くなるため、カルシウムを摂取する必要性がよく言われますが骨を強くするためには、それに加えて骨に適度な荷重を(歩行が最適)かけることで骨形成が促されます。


以上のように歩くことの効用がわかったら、より良い歩き方について。
身体はやや前傾にしてできるだけ歩幅を広げ、肘は70~80度に曲げて肘を後ろに引くように意識して連続40分程を目安に歩きたい。より後ろに引きたい側の肘は前回のコラムの通りです。


ストレスや悩み事を抱えている時、あるいは思案がまとまらない時歩いていると解決したりする事が多いのも歩行の効用といえます。
まずはお試しあれ。 [裕]


鎌倉駅東口から若宮大路まで出て逗子側の歩道を海に向かって進むと農協直売所があります。
ここの野菜も新鮮で美味いのですが、そのそばにあるカウンター席のみの「焼き鳥屋秀吉」ここの焼き鳥は何でも美味いです。
とくにお勧めはビントロ串!
何のどこの肉かはお店で聞いてみて下さい。
運が良ければ寡黙なご主人(ご主人のお名前が秀吉らしい...)が説明してくれるかも。
店内にはサザンの曲がよく流れてます。見知らぬお客さん同志が気軽に話ができる雰囲気も○です。
火曜定休。ビントロですよ、ビントロ。 [裕]
妊娠時に分泌されるリラキシンというホルモンをご存知でしょうか?
このホルモンには関節をつなぎとめている靭帯を緩める作用があり、それにより産道が広げられるのですが、問題は出産後。
靭帯が元通りになるときに、ズレてくっつくと腰痛を始め様々な体調不良が起こる可能性があります。カイロプラクティック業界では比較的知られている現象なのですが、関節に興味のない他の業界ではあまり取り上げられていないようです。
出産後の体調不良に思い当たる方はそちらをご覧になって下さい。
もちろんアロハカイロではそのようなことも考えた調整を行っています。
これ宣伝です。 [裕]
ここのところ梅雨の走りを思わせる天気が続いています。
鎌倉の情緒あふれる寺々の紫陽花は有名でここに来て梅雨も悪くないかも...と考えるようになりました。
しかし、やはり雨の中外出するにはかなり勇気がいりますよね。服装、とくに靴は何を履こうか...悩んだあげく外出は中止!なんてコト私だけではないと思います。レインシューズはムレるし屋内に入ったらちょっと...という方。
最近は晴雨兼用のオシャレな靴が一万円ちょっと出せばかなり手に入るようになりました。ゴアテックスや表面加工した革素材で非常に軽く、靴底も滑らない様工夫されてます。
でもちょっとデザインが...とおっしゃる貴方には防水スプレー。出掛ける15分くらい前にサッとひと吹き。小さいものは¥600位(3回は使える)からあります。どちらにしてもレインシューズでなければ多少縫い目から水が入ってきてしまいますが、少し位なら我慢できますよね。


さて、これからの時期、突然の雷雨なんてこともあります。ぬれてしまった靴のケアはどうしていますか?
新聞紙を丸めて1晩靴に突っ込んでおく...じゃダメなんです!
紙は吸水性バツグンですが、放湿性も高いんです。1晩も同じものを突っ込んでおいたらせっかく吸った水分を靴に戻してしまうことに!
では、どうしたら良いか。


1.乾いた布で靴の表面の水分をふき取ります。
2.新聞紙を丸めて靴の中に突っ込み、1時間位たったら取り出します。
3.綿100%の要らないソックスを用意します。(穴開きのものでOK)別の新聞紙をソックスの中に詰め、それを靴に入れてください。


綿100%のソックスは吸水性は高いのですが、放湿性は低いのです。(洗濯して干してると乾きにくいのがわかりますよね?)ということはぬれた靴の水分は吸収して新聞紙に送りこんでも、靴の方には水分を戻さないのです。
靴用の乾燥剤を持っていない人もこれだったら出来そうですよね?
是非やってみてください。[素]
今回は心理学の話。
あの人の性格は○○○と、他者を評価する時どんな感じでしょうか。
「山田さんは私生活では几帳面だけど、仕事面で厄介な局面になるとチャランポランになる。」等と細かく状況ごとに性格を分析しているのではなく、「山田さんは几帳面。」と断定しているのではないでしょうか。
ところが、背景や状況を変えると他者の評価が変わってしまうそうです。
例えば実験で同じレベルのバスッケットチームの練習風景を評価する時に、照明の明るさを1つのチームは明るくして、別のチームは暗くして評価させると同じレベルであるにも関わらず照明が明るい中で見たチームの方が断然評価が高いそうです。


意外にも人の心や性格は根本的に変わらないものというよりも、周囲の環境にかなり影響をうけて変化しているそうです。
そうであるにもかかわらず、先ほどのように「山田さんは几帳面。」と断定しているのは心理学で”根本的属性認識錯誤”=ファンダメンタル・アトリビューション・エラー[FAE]=と呼ばれる頭の中での偏った情報処理の傾向があるらしいのです。
他者評価の際、その人の根本的と思われる性格・特徴を取り上げデフォルメ過大評価し、評価の時の背景や状況の重要性は過小評価する傾向があるのです。上の例では私生活では・・・仕事では・・・という状況ごとの判断が頭の仕組み上困難、ということです。


この説(性格は常に変化する。しかしFAEのために変化してるとは認識できない)が妥当だとすると、自己の評価はどうでしょう?
人の性格は川の流れの水のように常に周囲の状況によって変化しているのに”根本的属性認識錯誤”があるために「自分は○○な性格だから...」と決めつけていることにならないでしょうか?


アロハカイロの問診票の中に該当する症状があれば丸をつけてもらう欄があります。
見た目朗らかで、社交的に思える人が神経質や不眠に丸をつけていたりして意外に思うことがあります。
ツライ時に来るからそんな心理なのかな、とも思うのですが、逆の考えもありで常に自分を神経質だと決めつけていると、それが潜在意識に貼りつけられてそうなっていくこともありなのかと思わせられる話です。 [裕]
タイトルを見て何じゃ?と思われた方も多いと思います。
自分の体の中の脳と脊髄はどんな状態か想像つきますか?


CATVに「ディスカバリーチャンネル」という番組でその名もずばり
「手術」というのがありました。(もう放送は終わったみたいで残念)
毎回の番組構成はテーマとなる病気に苦しむ患者さんが術前にインタビューされ、どのように手術が進められるか概略説明があり、番組中大半の時間が実際の手術シーンで執刀医の現場中継があるのです。しかも、モザイクなどは一切なし。
非常に生々しいシーンが放送されます。そして、術後に手術を受けていかに快適な生活を送れるようになったかという患者さんの喜びの声で締めくくられます。


その放送の中で3歳ぐらいの男の子が腰から出てる運動神経が混線したような障害(痙性麻痺)があり歩く事が出来ず、手術で神経を電線を切るようにブツブツ切るという内容の放送があったのですが、背骨の中の管を(脊柱管)開けた時、脊髄はいけすからまな板の上に乗せられたいきの良い魚のようにピクピクと跳ね、動いていたのです。
執刀医は脊髄が動いているのは心臓の拍動の影響と説明していましたが、この脊髄の拍動こそがアロハカイロでも主要で使ってるテクニックの頭蓋仙骨リズムの査証であると思えたのです。


頭蓋仙骨リズムとは頭蓋骨と脊柱管内で脳脊髄を浸している液体がポンプ作用によりリズミカルに循環していて、身体がゆっくりと拍動しているという考えのリズムを指します。
詳しくは「カイロプラクティックとは」に「頭蓋仙骨リズム」をアップしておきましたので、ご覧になって下さい。 [裕]


肩こりは首~肩周囲の左右と言うよりは、前後の筋肉のアンバランスを整えてあげると動きも良くなり症状もかなり楽になるのですが、この前その調整をしている際ベッドの上で身体を左右にねじり「うん、回る回る。」と喜び、ベッド脇に立ち上がりゴルフのスィングをし始めた人がいました。
思い返せばゴルフ好きの人はじつによく自分の身体の可動域(身体を動かせる角度のようなもの)について知ってる人が多くて、調整中にも「このテイクバックした時に左の肩に突っ張りがあってね・・・」とか「首が左に十分回らなくって・・・」等と理想的なスィングをするためにいかに自分の身体でここの可動域が足りないかを良く知っているのです。
そして、調整後症状がとれた事よりも身体がより捻れるようになった事に喜ばれたりします。
こういう時には悪魔のささやき。
「ここがもう少し捻れるようになると、あと5つぐらいはスコアを縮められるんじゃないですかね~」なぁんて言うとうんうん、と大きくうなずきながら目は中に舞い、グリーン上の自分の姿へ・・・
付け加えると、自分の身体にあまり関心が無く、症状だけに注意がいってる人達よりも断然治りが速いです。はい。 [裕]

腰椎分離症・すべり症とは簡単に説明すると腰骨のジョイントである関節部が骨折し腰骨が離れている状態が分離症。さらに腰骨が前にズルズルとすべっていくのが分離すべり症です。
先天性のものと後天性のものがあり、後天性のものでは幼児期のヨチヨチ歩きを始めた時になったり、成長期に過度なスポーツを(ウェイトリフティング、ボート、体操等)することで骨に負荷がかかり疲労骨折・分離することがあります。


ただ臨床の場ではそうでないケースに多く出遭います。そうでないケースとは、ほとんどが女性なのですが以下の共通点があります。
  1. スポーツは昔から大嫌い。体はほとんど動かさない。
  2. 成長期以降かなりの肥満体であった。
  3. 中年期以降腰痛の症状がひどくなった。
  4. 腰椎の前彎(前に反ってるカーブの事)が強い。

これは私見なのですが以下のようなライフスタイルで分離もしくは仮性分離症も含めて進行するのではないかと考えています。
まず、体を動かさない―>宇宙飛行士が数週間無重力空間に行っていた後帰還すれば骨が弱くなっている事でも分かるように、骨は荷重をかける事で強くなります。昔から体を動かさなかった事で元々骨は強くはなかったと考えられる。
成長期以降かなりの肥満体であった―>肥満に至る食生活糖分の多いものの摂取。過剰な糖は骨からCaを奪います。
脂肪は下腹部に多く蓄えられ妊婦のように常に腰を反らせるストレスがかかりつづける。
中年期以降腰痛の症状がひどくなった―>腹筋が弱化してさらに腰の前彎が強まる。


症状が出た時点ではもう分離しているので手術以外の保存療法ではいかに症状をひどくしないかを考える必要があります。


そこで、重要なのが腰痛の1つの原因は腰が前に反っている事にあります。
カイロプラクティックではすべり症の人に対して後ろから前に(背中側からお腹側に)圧を加える事はタブーとされています。従って代替の調整法が使われ、腰の前彎を減らしてゆく事が重要です。
そして、もっと根本的な方法は...痩せる事!
今は低インシュリンダイエット等良いダイエット法も普及しているので、手術という事態を避けたいならあきらめずに、根気良く体重と腰の痛みを減らしていきましょう。 [裕]


今年は梅雨らしい梅雨ですね。雨に濡れた靴のケアはしっかりしていますか?(5/25号コラム参照)
さて今回は靴の中の温度の話です。
よく靴の中の温度は想像以上といわれますが、実際どの位だと思いますか?
日陰に立っている時で、春で27℃夏で30℃以上といわれます。
それが夏の直射日光下だと、ダークブラウンの靴で43℃、黒では47℃以上になるのです。
その靴を履いて汗をかくと、まさに靴の中は熱帯雨林気候。
白い靴やサンダルが履ければいいのですが、そうもいかない貴方に。
解消法は・・・歩くこと。
歩く事によって靴の中の空気の換気作用が促されます。
でも、べたつきが気になる方・・・使い捨ての紙製の中敷はお勧め!
1ヶ月分で1500円くらいです。
麻で出来た薄手の中敷もGOOD!こちらは500円くらいで手に入りますよ。
これからますますベタッ、ジトッとした季節になります。
足の健康と靴の健康のためにも、足元に注意を払ってくださいね。 [素]


アメリカではカイロプラクティックのドクターの試験に受かり、州の開業免許の試験に合格すると晴れて開業となります。
アメリカのカイロプラクティックのドクターには卒業後の研修制度が課されていて、ケア制度の担い手としてレベルの向上が強く求められています。
そのカイロプラクティックを行う人達をストレートとミキサーと分類する事があります。
狭い意味では、創始者の息子のB.J.パーマーの哲学を受け継ぎ上部頚椎のみしか調整をしないのがストレート、それ以外のカイロプラクティックを行う者をミキサーと呼びます。
広い意味ではカイロプラクティックのみを行う者をストレート、他の療法(物理療法など)も併用する者をミキサーと呼ぶようです。


併用する他の療法でもモラルの範囲内でやっていい事と悪い事があるのではないでしょうか。


今回、採血をし診断し(本来メディカルドクターにしか出来ない行為) 健康食品を売りつけていたという事件がありました。


アメリカのカイロプラクティック業界は薬の投与や注射を出来る権利を法的に得られるチャンスがあったにもかかわらず、手技にこだわり拒否したそうです。


カイロプラクティックに救われ、脱サラをし、パーマーの哲学を学びカイロプラクティックに誇りを持っている自分としては今回の件が残念でなりません。本当に悔しい。


儲け主義ではなく患者さんが良くなり感謝される事に何よりのやりがいを感じている治療家は大勢います。
望むらくはそういう人との出会いを。 [裕]


健康関連の仕事に従事して自慢できる事があるとすれば、禁煙した事です。
タバコを止める前は1日50~60本吸ってた超がつくヘビースモーカーでした。


振りかえれば最初にタバコを吸ったのは、15歳になったばかりの頃、当時ツルんでた悪ガキ連中が私の部屋にたむろしていて、その一人がタバコを吸い出したのがキッカケでした。


彼はその前の年までは野球部に所属するちょっとやんちゃな野球少年だったのですが、他校の女の子にはまって野球部は止め、その頃にはリーゼントの頭に目つきを鋭くして俺は立派な不良だぜ、と自己主張をする少年へと変わっていました。


彼はおもむろにタバコを取りだし
「吸っていいか?」
タバコをまだ吸ったことがなかったであろう他の少年達は固唾を飲むようにして、彼のタバコを吸う一連の仕草を見守っていました。
深々と煙を吸い込み吐き出すと美味そうな表情と勝ち誇ったような表情で周りを見渡し
「お前らも吸ったことあるよな。」
と聞いてきたのでした。
当時、本当は吸ったこともないのに、吸ったことはない、などと正直に告白する素直な少年は一人もいません。みんながうなずくと、
「じゃあ、吸うか?」
と新しいタバコを差し出しみんなが回し飲みをする事に。
まるで神聖な儀式を進めるように神妙な顔をして、みんながタバコを吸ってはむせてゆく。
さあ、私の番です。
むせるのを必死でこらえていると、みんなが、おっという表情に。
ただ、勧めた彼は首を振り、にたりと笑い
「口の中でふかしてるだけ。」
と判定。


その後、負けず嫌いな私がクラクラし、涙を浮かべ、むせながら猛特訓(?)したのは言うまでもありません。


1週間で立派にタバコを吸える様になってました。
その時のタバコの銘柄は”セブンスター”
あの日の出来事が無ければタバコは吸って・・・・たか、やっぱり。
(つづく)[裕]


いかにしてヘビースモーカーになったかという話が続きます(笑)
高校生になった頃にはもう既にきっちり1日1箱のペースが出来上がり午前中は学校近くの喫茶店に直行し、そこには誰かしらの知った顔がいて、漫画を読みながらモーニングを食べ、一服。
昼に学校に行くという生活パターンになり、休み時間に便所の個室で仲間3人とタバコを吸う(今思えば窮屈なことで)というのが日課になってました。(禁止されてる事をやってたから楽しかったんでしょうね。)
大学時代になると制約も何も無く勢い2箱にいくこともあり、咳や痰もひどくなり少し体を気遣いマイルドセブンに。
社会人になると過重なストレス、酒量が増えすぐに1日50~60本のペースになってしまいました。
その頃の行動様式は、まず一服ありきです。
起きて一服。食事して一服。なにか行動を起こす前に一服してからよっこいしょと、動く。
いつも営業で歩くエリアではどこに自販機があるかは把握してるし、灰皿のある場所も覚えてる。
夜の11時近くになると箱の中の残り本数を調べ、寝るまでの時間と起きてからの本数を計算して足りるかどうかを考える。それを毎日・・・


肺がん危険指数というのがあります。
(喫煙年数)×(1日の喫煙本数)が400を超えると危険というものです
20代半ばであっさり突破した頃は漠然と肺がんになったら嫌だな~と不安になりながらも全く禁煙をしようと思った事はありませんでした。
歯磨き中オェとなっても、妙な咳が出ても、喉が腫れても。


会社を辞めてからもタバコを止めなかったのですが、ある事がキッカケで生まれて初めての禁煙でスッパリ止めちゃいました。
それは次回。[裕]


生まれて初めて禁煙を決意して「これで最後だ」と最後の一本を灰皿にこすりつけた後の禁煙は思ったより簡単でした。
まるでTVの刑事ものドラマの麻薬の禁断症状のような状態が襲ってくるのかと内心恐怖に思っていたのですが・・・
まず、一番困ったのは手持ち無沙汰な時間が出来たこと。それはガムでごまかしました。
1ヵ月ほどの間はタバコの自販機に必ず目に行き、困ったものでしたが3週間を超えた頃には止められるという確信があったため、ついぞ誘惑に負ける事はありませんでした。


そこで、禁煙しようと思ったキッカケです。
振りかえれば3つほどの条件が期間的に上手く重なって禁煙しようという方へ気持ちが向いたのが幸いしたのだと思います。
その1番目は・・・貧乏!
それまでサラリーマンとしての稼ぎは外資系金融に勤めていただけあってそこそこ良いものでした。
そこから一転貧乏な学生生活が始まったわけです。100円を削る生活をしなければいけない。タバコは大変費用のかかる嗜好品という見方になったのです。
2番目にはお世話になった恩師の先生、治療して頂いた先生方からのアドバイスです。
「治療家たるもの、患者さんに健康になって頂くために色々なアドバイスをしなければならないのに治療家自身がタバコを吸うとは何事か」というアドバイスをその時期に頂いたのも大きな要因です。
3番目には日本の医大での解剖実習で献体の肺を手にした事です。
肺は実際手にしてみると、細かなそば殻の枕のような感触があります。何十年と生きた人体の臓器でキレイな物と汚い物がある。それを手にする。これも深い感慨を持ってしまいます。


以上のような条件が重なってなんとなく禁煙しようかな~と思って、書店で手にした本が「禁煙セラピー」という本でした。
それなりに説得力のある本だったと思います。
ただ、私の場合(3番目の条件は特殊にしても)止めようという方向で気持ちが向いている時にこの本を読んで最後の1歩を踏み出せたのだと思います。


タバコを吸っていた頃の自分のモラルを振り返れば恥ずかしい限りです。
食事の場で一服し、街では歩きタバコをし、吸殻を罪悪感無くポイ捨てしていました。(今では昼食後の爪楊枝でさえ捨てる事は出来なくてごみ箱をずっと探すのですが)


こういった話を身近な人にすると意思が強いんだ、と言われますが、とんでもありません。自分はとても意思の弱い人間だと思ってます。そんな私でも禁煙できたのですから、誰でもできると思うのです。
自分なりの禁煙しようという動機を見つけることが一番大切でしょう。
そして、禁煙をするといつもタバコに支配をされていない自分を再発見するのです。いいものですよ、本当に! [裕]


うだるような暑さが続きますね。夏好きの私もちょっと(いや、かなり)ダレぎみ・・・。
既に夏バテの人も多いと思います。症状としては食欲不振、食あたり、睡眠不足、ヤル気減少などなど・・・暑い夏の日差しは心身のリズムを乱します。また、クーラーなど冷房環境にも原因があるでしょう。本来は、ゆっくりと休養・・・といきたいものですが、現実、疲れたからといってすぐに横になる生活は出来ませんよね。


夏バテ対策には人それぞれの方法があると思いますが、私はアロマを利用しています。


・疲労を押して仕事を遂行しなければならない時
 ラベンサラ3~6滴を首~背中にかけて擦り込みます。ちょっと専門
 的になりますが、ラベンサラにはアルコール類テルペンアルコールが
 含まれていて、肉体・精神・神経を強壮にします。


・帰宅後の疲労感の解消には
 まず、入浴により疲労物質である尿酸や乳酸を排出して、リラックス
 させるにはラベンダー。湯船に4~6滴入れ、よくかき混ぜて入りま
 す。スッキリ清涼感を味わいたい時はペパーミント。但しペパーミント
 は刺激が強いので、4滴までに。ペパーミントは食欲不振、頭痛にも
 効果があります。
 そして、早めに休みます。疲労回復には熟睡が一番。深夜までダラ
 ダラ起きていると、睡眠不足のまま朝を迎える事に。8時にはかなり
 気温が上がっているのでゆっくり寝てもいられないでしょう?
 寝る前にラベンダーもしくはネロリを枕カバーに数滴。リラックス。
 優雅な気持ちで休めます。

是非お試しあれ。[素]
我が家ではここ5年ほど新聞を購読していません。
古新聞の処理が大変だとか、勧誘員がしつこくてつい喧嘩になってしまうとか(笑)、でなくある理由のために購読していません。
それはニュース断食という考えで、アンドルーワイル(癒す心、治る力の著者で医学博士)が提唱したものです。
なぜニュースを断つのかというと、時事記事は心(気分)をネガティブな方向に向けるものがあまりにも多いからです。殺人、放火、倒産、汚職etc...読む度に「まったく、今の世の中は・・・」という気分にさせられる記事が多いと思いませんか?
ニュースの特性として事件やハプニングを扱う方が訴求力があるというのは致し方ないのでしょうが・・・


あなたは今、新聞(TVを含む)を止められるでしょうか?
私も会社勤めをしていた時には止められなかったかもしれません。
営業で外回りをしていると取引先との雑談で「ご存知のように、今日の日経新聞によれば・・・」という風に読んでて当たり前という前提で話が振られる時があります。
そういう時に限って、前夜遅くまで飲み歩き、朝二日酔いで日経新聞に目を通すのをサボっていて曖昧な笑みを浮かべながら頷き、心の中では「頼むからその記事について質問を振ってこないでくれ~」と冷や汗をかいていたりします。
そして、事無きを得ると翌朝から義務感を伴いながら必要最低限のチェックをするようになる。
誰しも似たような経験があるのではないでしょうか?


アンドルーワイルによれば怒り、不安、恐怖などのネガティブな感情も潜在意識に蓄積する。
そういったストレスが許容範囲を超えると不調となって身体に現れる、との事。
であるなら、先ほどの例で言うと知らないという事がばれて面子をつぶしたくないという恐怖から自分から進んでネガティブな情報(=感情)を毎朝仕入れている事になります。
ワイルによれば1日だけニュースを断つだけでも、ニュースに触れた日と断った日の感情の変化をちゃんと認識できれば効果があると言ってます。
5年止めててもちゃんと生きていられます。
週末だけでもやってみてはいかがでしょうか?馴れればネガティブな記事だけを飛ばして読む(耳をふさぐ)ことができるようになります。
ポジティブな記事ばかり集めたニュースがあれば購読するんですけどね。 [裕]

今回はOリングテストの話です。
Oリングテストについて例を入れて簡単に説明すると、まず検査する人と検査される人の2人で行います。
検査される人は右手で人差し指と親指で輪を作ります。(お金をあらわすサインや、OKサインのあれです。)
これがОリングと呼ばれる所以です。
右手で作られたОリングの人差し指と親指を検査する人が両手でつまみ、開くように(人差し指と親指が離れるように)力を入れます。
検査される人が左手で自分の体質に合わないもの(タバコ、毒性の強い物)に触れてみます。
検査する人が右手のОリングを開こうとすると、身体に良くないのであれば開かないようにこらえても力が入らず開いてしまう。
自分の身体にとって良いものに触れた場合は、検査する人がОリングを開こうとしても力が入り、開かない。
この指の力の入り具合で、身体にとって良いものと悪いものを検査しようというものです。


このテストを私が知ったのは今から10年以上前のことで、まだカイロの「カ」の字も知らない素人の頃でした。
事故で入院していた病院で、患者仲間から暇つぶしに教えてもらったのが初めてでした。
上で説明したようにして身体の悪くない個所に触っていると全然指は開かないのに、骨折した所に触れると一生懸命頑張っても指が離れてしまう・・・単純な性格の私はえらく感動したものでした。


その後、カイロプラクティックの治療を受けたとき再びこのテストと出会いました。
カイロプラクティックでの利用の仕方は、ズレている骨があるとすると、そこに触れるとОリングが開く。
ズレを戻す方向に力を加えてテストするとОリングは閉じたままとなる。これは身体にとって良い方向への力なのでそちらへ力を加えてズレを直す、というものです。
このカイロプラクティックの治療でかなり症状が良くなった私は、このテストについて先生に根掘り葉掘り聞き全く医療系の知識が無いにもかかわらず、専門書を買って読んだのです。


その書名は「バイ・ディジタルOリングテストの実習」大村 恵昭 著
今にして思えば、知識が無いのに無謀なチャレンジであったのですが、人体(生物)が持っている自己防衛的なセンサーが働くのでこのテストが可能だということが本を読んでなんとなくわかりました。
後で分かった事ですが、カイロプラクティックを学んでいくとOリングテストにも源流があってカイロプラクティックのAK(アプライド・キネシオロジー)からヒントを得ていた事やそのAKが同じくカイロプラクティックのSOTから別れて出てきたとの事です。(アロハカイロではSOTやAKを主要に使っています。)
Оリングテストに素直に驚き、身体の不思議なセンサーに興味を持ちつづけていた所、カイロプラクティックに出会いそれを志してみると、実は最初に驚いたOリングテストの源流がカイロプラクティックにあった訳です。
次回はОリングテストを使った検査法や面白い話、それを使いつづけた執念の患者さんの話です。 [裕]

前回、人体(動物)に備わっている自己防御のセンサーを使ったのがOリングテストであるということでした。
身体にとって良いものに触れる→筋力は強いまま→Оリングは閉じたまま
身体にとって悪いものに触れる→筋力は弱くなる→Оリングは開いてしまう
この仕組みについてAK(アプライドキネシオロジー、カイロプラクティックの1つでОリングテストはここからヒントを得た)のセミナーで以下のような説明を聞いたことがあります。
AKの立場から科学的に説明できる仮説を立てるなら、例えば、草食動物は食べても良い草と良くない草を知っている。
それは、身体に悪い草を口に入れた瞬間、その情報が脳へ伝えられ判断される。
身体に悪いのであれば、噛む筋肉の筋力を即座に弱めて口の外へ吐き出すようにする。これが身体の防衛になる、との事です。


この身体にとって良くない物に触れると筋力が弱くなる仕組みを使った特殊な筋力テストがOリングテストであり、AKなのです。
これを応用すると色々な検査が出来ます。
身体にとって悪い食べ物、飲み物。
体質に合わない貴金属(アクセサリー)。
色もあります。
検査される人に見られないようにして背中に多くの色の折り紙をつけてテストをしていくとその人に合った色がわかったりします。


これは本当は内緒にしておきたかったのですが・・・
ウソ発見器の代わりにもなるんです!
ある特殊な事前方法をしてからテストをすると、あ~ら不思議、ウソが次々ばれてしまう。
旦那さんに別の女性の影がちらほらと見え隠れしているな、と思っている奥さんは試してみては?
ただし、その後夫婦の関係に亀裂が走ってもアロハカイロでは一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承下さい。
次回こそ執念の患者さんの話です。 [裕]


Oリングテストを1人で出来るよう改良した方法があります。
ポール牧がやる指パッチンに似た方法で自分にとって良いか、悪いかを判断する方法です。


以前私がいた治療院で良く通って来られる70代半ばの女性の患者さんがいました。
彼女は色々な健康法、治療法、治療院を渡り歩いてきた人らしく下手な治療家より治療法に詳しいいわゆる「患者のプロ」と言われる人です。
その治療院で新顔であった私を目ざとく見つけた彼女は
「あなた、操体法知ってる?」
「ダメね。それじゃ、ここではそれぐらいできないと・・・」
「私が教えてあげるから、私に対してやってみなさい。」
などと攻守が逆転して指導される羽目に。
院長は傍で苦笑しながら、”まあ、つきあってあげなさい”という仕草です。
「はい、1、2、3、ストン」
「これがコツよ、次までにちゃんと練習しときなさい。」
という彼女に私は
「ご指導ありがとうございました。」
と頭を下げるのでした。


聞けば彼女は40年程前に慢性関節リウマチを発症したそうです。
そういえば若干手も足も変形してます。
リウマチを克服するために、色々な治療院を渡り歩き、目新しくて良い治療に出会うとそれは何か、どうすれば出来るのか、自分でも出来るのか等、根掘り葉掘り治療家に聞き色々試してみたそうです。
そのうちの1つに上で紹介した1人で出来るOリングテストがあったのです。


彼女によればスーパーのパックされた食品も添加物の多い、少ないがあるそうです。
そこで、より添加物の少ない物を見抜く為にパックされたものに触れて、指パッチン。
そうやって食品表示など当てにせず、自分の体に良い物を選び何年も過ごしてきたそうです。
それによりリウマチの進行を遅らせてきたとの事。
偽装の食品が表沙汰になり騒がれている今より、ずっと前からこのテストを信じ練習をし、実践し続けていたのです。
そして、良い食べ物を選び取り、自分の身体を防御してきた姿勢には脱帽させられます。


前回のコラムではOリングテストの事を面白おかしく書いたのですが、たった1つでもこれだと言うものを信じて、実践しつづけると実はこんな効果が人によっては得られるのです。
私達は時折そういう患者さん達を目の当たりにしています。
だから、ある治療法に対して、それは科学的じゃないだろうとか、一時的な錯覚だろうとか、ああいうのはダメだなどと簡単には言えないと思うのですが、いかがでしょうか。 [裕]


アロハカイロ&フットパラダイスのオフィスは滑川河口の近くにあります(近々オフィスの移転を計画しているのですが・・・)
その滑川河口由比ガ浜ビーチの入り口で派出所のある交差点からガストの裏手にあるマンションへ続く道を20m程進むとマンションの一角で営業している「オセヨ」という韓国家庭料理の店があります。
ここの海鮮チヂミはかなりいけます。
一皿の料理が大量なので4人以上で行ったほうが多くの料理を楽しめると思います。
いつ行っても混んでるし、時間帯によっては予約が必要な事が多いみたいなので注意を。
ちょっとマスターは無愛想で怖いんですけど、大船に2号店を出すだけあって美味いです。 [裕]
(2005年閉店しました)


プロフィールにも書いていますが、私がこのシゴトにつく足がかりを作ってくれたのは原宿の靴工房です。
その工房の主宰である師匠が、最近までケガで入院をしていました。先日その師匠のお見舞に行き、その時に聞いた話です。


今現在靴を作っている手仕事(手私事と師匠は言っている)をハタオリに例えると、技術が「タテ糸」で自分のコンセプトは「ヨコ糸」である。
私達、靴の作り手の取り組みはこのタテ糸とヨコ糸を組んで、1枚の布に仕上げることに似ている。
習得した技術が例え同じであろうと、仕上った布は十人十色。その布は、作り手の個性であり、自己表現・・・いや、その人間そのものなのだ。その人が感じたコト、経験したコト、考えたコトetc...がぎっしり詰まったその布で、何を包むか?
これは、どうコミュニティ(履く人、同業の仲間、その他周りの人々や社会)と関わっていくか、ということが我々の課題である。との事。


師匠曰く私(=素子)には、足のメカニズムについての研究や、リフレクソロジーといったヨコ糸がある。
そのコンセプト=「ヨコ糸」でどういった布が出来あがるか楽しみにしている・・・と。
常に一生懸命取り組んでいるつもりですが、ともすれば目的意識を無くしてしましそうな毎日。
これは私達、靴の作り手だけでなく、あらゆる分野の人に当てはまると思います。
師匠の話を聞いて、一筋の光明をみたような気持ちになりました。
入院中の師匠を励ましに行ったつもりが、逆に励まされて帰ってきたのでした。 [素]


長年、フリーマーケットに行きたいと思っていたのですが、念願叶い、今回縁あって東京ビッグサイトでフットマッサージで参加させていただきました。出版社主催で若い人達(10代から20代の前半)に囲まれ、エネルギーとパワーをGETして来ました。


1時から6時の間に16、7人の方の足をみさせていただいたのですが、夏にサンダルで酷使されたと思われる可哀相な足が非常に多かったのが印象的でした。とてもキレイな子なのに、マメ、タコ、魚の目、バンソコいっぱい!血がちゃんと届いているのかしら?と思えるようなつめた~い足が沢山でした。ここ何年か、華奢なミュールや細いラインのサンダルが流行っていたので、そのせいかもしれません。それに比べて男の子の足はとってもキレイ!つるつるピカピカでした。


いつも感じているのですが、大人の女性で足がキレイな人は見た目がとっても若いです。心臓から一番遠い足まで血行が良く代謝がイイということは、すなわち身体全体に栄養が行き渡り老廃物を排除してくすみが無いからだと思います。10年20年経って、いつまでも若くて美しくあるためにも、お顔の手入れと同時に、足の手入れももっとしてあげて欲しいですね。(若い人、これ見てくれているかな?)


大変多くの方にご希望いただいたのでお断りした方、すみませんでした。私もゲストの深キョン(深田恭子)見たかったけれど、暇が無く、気がついたら帰られてしまっていました・・・。残念!(涙)
それと、話は変わりますが、使わないものが結構あるので、次回はフリマに出店参加したいものです。
みなさ~ん!その時は、買って下さいネ!![素]


3月2日の冷え症のコラムで水を飲む事をお勧めしたのですが、その後水を飲む効用について書いてある面白い本を見つけました。
「水で血液サラサラ」 宝島社新書
一般の人向けにわかりやすく書かれているので、お勧めです。


高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病が怖いのは徐々に進行し
心筋梗塞や脳梗塞の原因となるからです。
その生活習慣病の原因の1つに血液がドロドロの状態が挙げられます。
したがって、血液をサラサラにして病気を予防するために、簡単に出来て有効なのがたっぷりの水を飲むという健康法なのです。
血液をサラサラにして身体にとって良い水とは常温の真水やミネラルウォーターです。
逆に控えたいのは、冷えた水、清涼飲料水、アルコール、果物で摂る水分などです。
量は1日2リットル!飲むコツは小分けに少量を飲む事です。


予防できる病気は、脳梗塞、心筋梗塞、血栓、動脈硬化、高血圧、結石、胆石、呼吸器疾患、便秘など。
女性にとって関心のある問題として便秘の解消やツヤツヤ肌のキープなんて事もあるんです。
便秘の最大の原因は水分不足。朝一杯の水を飲む習慣で便秘の解消に役立ちます。
また、お肌の栄養補給と老廃物の排泄は末梢の血管が行っているのですが、ドロドロ血液だと循環が悪くて肌の新陳代謝が進みません。やはり、美容のためにも水を飲んで血液をサラサラにしたいものです。
いかがですか?
私も3年以上水を飲む習慣を続けています。これはお勧めです。
安くて誰にでも出来る健康法でしょう?まずはお試しあれ。[裕]

今回のコラムは波についてです。その1は波の出来るメカニズムと波乗りの話。その2は身体の中にある波で非常にマニアックな話です。


NHKの5月4日の放送にハワイの巨大波ジョーズに波乗りで挑戦をする番組がありました。
世界中で巨大な波は起こるのですが、ハワイで起これば「ジョーズ」と呼ばれているようです。
カリフォルニアでは「ビックウェンズディ」
ここ湘南で起これば「稲村ジェーン」(笑)
さて、そのハワイの巨大波がいかにして出来るかと言うと、冬の日本の北側(アリューシャン列島)で発生する低気圧が原因だそうです。
低気圧で吹く風がさざ波をいくつも発生させます。その波は同心円に広がってゆきますが、風がない地域まで広がっても波はある所では干渉して打ち消しあい、ある所では重なり合い小さな波をいくつも吸収して大きな波へと成長していきます。
この重なり合って大きくなった波の推進力がやがて何千キロも離れたハワイに近づき、急に浅くなった海底に巨大な推進力がぶつかり盛り上がったのが「ジョーズ」と呼ばれる15メートルを超える波なのです。


番組はこの巨大な波に乗ろうとチャレンジする人の話です。
ボードは強度上げるため改造し、足を固定する器具が取り付けられています。
パドリングでは追い着かないので水上バイクに引かれて波の頂点でテイクオフ。斜面での速度は80キロを超えるそうです。
これほどの巨大な波の斜面ではなんと「こぶ」があるそうです。
それに吹っ飛ばされないように、また崩れる波頭に巻き込まれないように、まさに命懸けのチャレンジです。


初心者にとっては3~4フィート(1メートル)の波でも怖いものなんですが・・・
今「ジョーズ」と呼ばれる巨大波は、昔ハワイでは神が起こすものと考えられていました。それに乗りこなす事が勇気を示す1つの儀式であり、伝説となっていったのです。
波は昔から不思議なもので一種神聖な物と考えられていたのです。
次回は身体の中にある波についてです。むちゃくちゃマニアックな話です。[裕]


前回は太平洋を伝播して行く波のメカニズムについての話でした。
波はお互い打ち消しあったり、重なったりして大きくなり、同心円状にうねりが伝播して行く、という事でした。


今回は人の身体の中にある波についてです。
人の身体は2/3が水分で出来ています。
非常にリラックスした状態で寝ている人の頭頂部を指1本でほんの5ミリほど押しても、つま先まで身体が揺れていきます。
人の身体を膜に包まれた液体と捉え、波の出来るメカニズムを知ると、とても面白い仮説が立てられるのではと思うのです。


オステオパシーやカイロプラクティックのSOTでは身体に「第1次呼吸リズム」と呼ばれる固有のリズムがあるとされています。
これはCRI(クレニアル・リズミック・インパルス)や頭蓋仙骨リズム、サザーランド波等と呼ばれる事もあるのですが、身体の中のとても微細なリズムを指しています。
これは1分間に6~12サイクルのリズムで、呼吸とも心拍とも異なるリズムなのです。
このリズムが発生する原因は脳脊髄液の循環する動きにあるとする説や、それに加えて呼吸の動きが加わって固有のリズムが出来るとする説など色々あるのですが、理論はさておき熟練してくると確かにこのリズムを感じることが出来るようになります。


様々な臓器は固有のリズムで動いています。
代表的なものでは心臓、横隔膜、脳脊髄(これは以前6/8のコラムで触れました)そして腸。
腸の蠕動運動は太古の昔から波のリズムを刻んでいると言う鋭い洞察もあります。
これは生物がまだ原始的な腔腸動物で海で生活していた頃、食物を捕捉し消化し排泄するのに波の力を借りて管の中を通して行った名残がいまだ腸に刻まれている、という考えです。


さて、ここで波の出来るメカニズムを見ていてひらめいたのがこれら各臓器の動きがそれぞれ体内という水の中で波となり、あるものは打ち消しあい、あるものは重なり合って同心円状に広がってできたのが「第1次呼吸リズム」と呼ばれる固有のリズムではないかという考えです。
なぜこれほどに私が「第1次呼吸リズム」にこだわるのかと不思議に思われるでしょうが、このリズムを整える事で劇的に症状が変わる人を過去に見てきているからです。(大先輩の先生の治療であったり、ささやかながら自分の治療であったりするのですが)そして、この腹の奥から起こる同心円状の波は他の療法でも起こっているのではないかと思うのです。
呼吸法や鍼や経絡やその他色々な療法で・・
身体の中でバランスがとれて起こるこの波は、片岡義男の小説的な表現を借りれば、身体の中に「海を呼び戻す」事になると思うのです。
すみません。今回はとてもマニアックな内容でした。[裕]


10/5に肩こりについてアップしたのですが、その原因について姿勢を大きく取り上げました。
今回はストレスからくる肩こりについて。
ストレスも肩こりの原因になるんだな~と実感させられたのは2人の若い白人男性をみた時でした。


1人はアメリカの中部のど田舎(失礼)から来日して3ヶ月も経っていない、という人でした。
彼は全く日本語が話せず、日本人の友人を連れて来て通訳をしてもらいながらの治療だったのです。
彼の最初の自分の症状(この未知の痛み)についての感想は肩の骨折ではないか、との事。
友人と話していて分かったのですがただの肩こりでした。それほど、肩こりの経験が無く、恐怖の症状だったようです。彼の友人によると人が少ない田舎から、全く話が通じない外国に来て端で見ていてもかなりのストレスを常に感じているとの事。治療の後、それを説明し納得してもらうのにかなり骨が折れました。


2人目は対照的に日本語ペラペラ。英語なんて忘れましたーなどと軽口を叩くオーストラリア人でした。
彼は来日して6年を超え、日本人を交えて働く環境で言葉も流暢な陽気なオージーのストレスは、交通事故の後遺症でした。事故後の検査で打撲の程度も軽く、骨に異常無しとの診断だったのですが、それ以降、彼を今まで経験をした事の無い恐怖の痛みが襲います。肩こりです。
以前から私は知識として知っていたことを彼に質問してみました。
「英語に肩こりという固有名詞は無いの?」
「ん~、無い。日本に来て初めてそんな言葉を知った
「じゃあ、肩凝った時、どう言うの?」
「肩は凝らない
「じゃあ、今のあなたの状態をどう表現するの?」
「う~ん、Backpain 」
まず、彼ら欧米の白人は肩が凝らないらしい。そして、それでもそういう状態になったら肩~腰までを指す非常に面積の広い背中の痛み、という表現を持ってくるらしいのです。
彼らはストレスがキッカケで肩の凝りを意識し出し、それに意識が集まると症状が顕在化し慢性化していったようです。
肩を触ったらバンバンに張っているのに、肩こりを感じないという人が周りにいませんか?


日本人は昔から身体の部位を表現に使うことが多いそうです。
肩で風を切って歩く、肩の荷が降りる、etc。それだけ身体の部位に意識を持ちやすいのではないでしょうか。
肩が凝っている、と意識すればするほど肩が凝る。そういう肩こりもあるように思えるのですが、いかがでしょうか。[裕]


つい最近まで半袖Tシャツを着ていたかと思ったのに、すっかり寒くなってしまいました。10月も終わりなので当たり前と言えばあたりまえですよね。寒くなるとツライのが朝。私は、よく、「朝は目覚めバッチリでジョギングでもやっていそう・・・」「朝は強いよね」などと言われるのですが、実は大の苦手。
寒がりで、なかなかフトンから抜け出せないタイプ。ギリギリまで寝ていて、慌てて用意をしてすっ飛んで出かけます。しかし、小さい頃から遅刻しても朝食は抜きません。(ある意味、うちの親は変わっていた)必ずしっかりと食べてから出掛けます。ただ、親と一緒に住んでいる頃は朝食は作ってもらえますが、大人になってからは、そうはいきません。いかに素早く用意できるか・・・これは責任ある大人にとって非常に重要な問題です。


そこで、是非お勧めしたい朝食を紹介しましょう!
用意するものは食パン1枚、ちりめんじゃこ、焼き海苔、とろけるチーズ。バターもジャムも要りません。
まず、食パンにちりめんじゃこを敷き詰めます。その上にとろけるチーズ1枚(ピザ用チーズをテンコモリにしてもOK)をのせて、最後に焼き海苔を食パン大に切ってのせます。あとは、トースターでチン!じゃことチーズの塩分だけで十分な味付け。さっぱりと・・・でもボリュームもある朝食の出来あがりです。これにキウイフルーツを付ければビタミンもちゃんと採れます。
驚く人が多いのですが、とても美味しく、栄養もあるのでおすすめです!!私は何年もこれを食べて、寝坊しているわりには朝がさわやかです。お試しください![素]
今年は夏からいきなり冬になってしまったような天候ですね。このくらい寒くなると、悩みは「足の冷え」という女性が多いのではないでしょうか。
’96より成人病から生活習慣病と表現が変わりました。五大習慣病といわれるものは、糖尿、高血圧、高尿酸血症、高脂血圧、肥満ですが冷え性もりっぱな生活習慣病です。これからますます寒くなると、お風呂からあがってフトンに入る頃にはすっかり足が冷えてしまって眠れない・・・そうすると、寝不足・・・疲れが取れないなど体調を崩すことに。その対策としてよく耳にするのが、靴下の重ね履き。しかし、ゴムがしっかり入った靴下は血流を悪くする事になりかねません。また、汗を吸って発散しにくい素材だとかえって足を冷やしてしまうこともあります。ですから、足そのものよりゆったりしたレッグウォーマー等で体幹を暖めることをお勧めします。体幹を暖めると血管が広がり、血流を増やします。それによって足の先まで血行が良くなって温まるのです。


また、足浴も効果的。大きめのたらいに足首までつかるくらいのやや熱め(42度くらい)のお湯をはり、硫酸マグネシウム(薬局で500g500円くらいで売っています)を大さじ4杯いれます。それに20分ほど足をつけていると身体がホカホカに。


それでも時間のない人には、フトンの中で下半身ストレッチ。仰向けに寝て腹式呼吸をしながら、息を吸う時はつま先を頭のほうに近づける感じでアキレス腱を伸ばします。息を吐くときは逆につま先をのばします。呼吸に意識を持っていって5、6回くりかえします。これだけでもかなり全身に血液がゆきわたり温まります。質の良い睡眠をとるためには足が温かいことが重要です。まずはお試しください。[素]


今から20年近く前、大阪の地下街に大きな看板がありました。
占いのキャッチコピーをもじった内容で「黙って座れば、ぴたりとモテル」と言う文句です。
出してたお店は確かキャバレーだったと思います。
さすが大阪、ひねりが効いてるな、と感心したものです。
今回はそれをもじって「黙って寝れば、ぴたりと当たる」という話です(笑)。


うつ伏せに寝ている患者さんの背中をすーっと一撫でして、なにか格闘技系のスポーツをしていましたかと聞くと、当たったのか何で分かるんですか、と驚かれる事があります。
何をみているかというと、背骨の彎曲です。
背骨は横から見てアルファベットのS字状にカーブしています。首は前に、胸は後ろにそして腰は前にという具合です。
私の経験から見ると、カーブの強い人は積極的で、行動的、好戦的な性格が多いようです。
カーブの弱い人は慎重で、思慮深く、争いを避ける性格が多いようです。よく腰が引けてる、等と表現しますが実際、会社の中間管理職でリスクを極力背負わないように頑張らなければいけない立場の人は腰が後ろにカーブ(通常と逆)している人が多いんです。
そういう背骨のカーブと性格の兼ね合いから、この人のカーブは強く好戦的で格闘技系では?という推理が成り立つのです。


そう言うお前はどうかって?自分の背中をうつ伏せに寝て触れないもんですから、推測なんですが自分の性格から推測すると、慎重で、思慮深く、平和主義なんで彎曲は弱いカーブではないかと・・・
次回は好戦的な人々が一番多いであろう業界、その筋の方々の彎曲はどうか?と言う話です。[裕]


以前は遠めにしか見たことの無かったその筋の方々なんですが、この業界に入って数多く身体をみさせて頂く機会が増えました。数えているわけではないので正確には分からないのですが、今まで身体をみた数は50人以上で100人以下といったところでしょうか。
最初は入れ墨の背中を触れるのはドキドキものでしたが、話してみると意外と気さくな人が多いという事が分かりずいぶんと馴れてきました。しかし、足の甲までびっしりと入れ墨のある気合の入った人なんかは今でも緊張します。


今回の話は好戦的な彼らの彎曲はどうか?という話ですが、彎曲のカーブが強い割合が非常に高いのです。
特に胸椎の後彎が強いのです。実はそういう人達を数多く触ってみて共通点が多い事からカーブの強い人は好戦的な性格が多いのでは?という考えに至ったのです。
例外もあります。腰が後ろに曲がっている人達もいるのです。(前回の話ではリスクを避ける管理職等)
そういう人達にもある共通点があります。指を詰めているか、開腹の手術をしているという点です。
責任を取って自分で自分の指を切断する、という行為はすさまじくストレスのかかる事だと思います。
そういうトラウマが以降、メンツを守りつつリスクを避けるという素人には想像のつかないストレスとなり背骨の配列まで短期間に変えてしまったのでは?などと推理しているのです。
想像もつかないほどの大きなストレスが背骨の並びをも変える、というのはSF的に過ぎると感じるでしょうか?


それはさておき、彎曲のカーブと性格のほうはかなりの確率で合致すると思います。
結婚を間近に控えてる男性はデートの折にでもさりげなく彼女の背中を一撫でしてみましょう。
女性が彎曲が強くてあなたの彎曲が平らだと将来尻に敷かれることは請け合いです。
我が家はどうかって?そんな事怖くて...ノーコメントです。[裕]

私は少年時代は比較的甘い食べ物も好きだったのですが、プロフィールにもある通り酒を飲むようになってからは好みが変わり甘い食べ物は苦痛で苦痛で・・・
ケーキなどは結婚するまで外であまり買ったことがありませんでした。
これは独身時代、会社員で営業をしていた頃の恥ずかしい話です。


当時、かなり自分の仕事に関し取引先の事務の女性方にお世話になっている状況で、そこにに向かう途中で何か甘いものでも買って持って行った方が良いだろうな、と思いケーキを買った時の出来事です。
そこは駅ビルの喫茶コーナの片隅にあるケーキのブースで、真面目そうな若い女性が対応してくれていました。
「***円になります。」
「はい。」
「お持ち帰りの時間は?」
今買ってるんだから今もって帰るに決まってるだろう?何訳のわからないことを聞いてくるんだ、と思いつつ表情を変えずに
「今持ちかえります。」
今度は女性がはぁ?と言う表情です。そして先程と全く同じセリフを繰り返します。
「ですから、お持ち帰りの時間は?」
私は喫茶コーナーに目を見やり、なるほどここではケーキを買ってから預けておいてお茶を飲んで帰り際に持ち帰るお客が多いんだな、と納得しいかにも理解しましたよ、という表情でもう一度
「今払ってそのまま持ち帰ります。」
と答えました。
女性はやれやれ困った人だ、という表情をしながら
「ケーキを買ってから家で食べるまではどれぐらい時間がかかりますか、という事を聞いてるんです!」
そこでやっと持ち運びの所要時間を聞かれているんだ、という事が分かり赤面状態に。
「あ~15分ぐらいですかね。」
と答え、後はバツの悪い事悪い事。


このやり取りは英語にするとはっきりするのになぁ~、と思うのです。
彼女の質問はHow long ~?
私が受け取ったのはWhen~?
毎日、何十人とケーキを販売してる彼女と、生まれて初めてケーキを買った私とのギャップです。
このやり取りは今でも自分にとって教訓となります。
何年もこの業界にいると医療系の専門用語に馴れてしまい、患者さんとのやり取りに
「腰椎5番が変位していて・・・」
や、セミナーに出てて
「***が起きる帰序は、」
等と一般の人にはちんぷんかんぷんの言葉を使いがちになってしまいます。
赤面した時の気持ちを忘れず、出来るだけ平易に説明する事を心掛けようと思っています。
もし、来院されて私が難しい言葉を使っていたら、書いてる事と違うじゃないかーと指摘してください![裕]


アロハカイロ&フットパラダイスが六地蔵に移転して早1ヵ月。皆様には駅に近く交通の便が良いということで喜びの声を戴いています。足をお運びいただいた方々には大変感謝しております!今後とも宜しくお願い致します。


さて、私達アロハカイロ&フットパラダイスでは、あるこだわりを持ってやっています。
それは、あくまでも『手』を使うこと・・・。カイロプラクティック、リフレクソロジー、フットケアによる治療は全てマシンに頼らず、手だけで行います。そして、私の手がけるオーダーシューズもあくまでも手作り。
人間は何故人間なのか?大昔、4足歩行だった動物が後ろ足2本で立って歩き、前足を手として道具を使うようになって脳が発達し、人間として発展してきました。その人間が手を使って知恵を働かして、後々便利な機械を産み出してきたのですが、現在、人間は便利な産物に頼って歩かなくなり、手を使わなくなり、工夫して考える事も忘れてしまった人が沢山いると思います。歩かなくなると血の巡りが悪くなり、脳にも新鮮な血が送れなくなります。
手を使わず頭だけで考えようとしている頭でっかちではコンピューターみたいなもの。
私達には人間として生まれながらに手にしている感覚を大切にしなければならないと思います。
よく考えてみてください。子供の時に親に「お腹が痛い」といえば、手でお腹をさすってくれたし、「どこかにぶつかった」と言えば、ぶつけたところを手で撫ででくれたと思います。『手当て』という言葉はそういうところから発生してるのではないでしょうか?また、物を作る・・・この原点は手にあると思いませんか?人間らしく生きる。2本の前足が2本の手となった時点で、その手で判断認識することも人間には課せられたと思います。手は使えば使うほど感覚が鋭くなります。
自分とは独立した別物と思われるくらいに、様々なコトを感じ取っているのです。
私達は、なるべく自然に近いカタチで健康を保ち生活していきたいと思い、この手技療法、手作りにこだわりを持っています。
自分の心身の健康作りにそういった意味でも関心のある方には是非一度お立ち寄りいただきたいと思います。


さて、話はちょっと変わりますが、現在、ここ治療院には南国アロハシャツとともに、窓にクリスマスツリーが同居しています。
下が湘南しんきんのATMなのでそのライトが灯っている9時までは目立ちませんが、その後から11時まではキラキラ頑張っているのでお近くの方は夜の散歩がてら見てみて下さい。ちょっと変わった輝きをしています。[素]


私はここ4,5年読む本は実用書ばかりでした。
健康・治療関連の本、ビジネス書、パソコン書etc
本を選んで買う基準は読んで役に立つか立たないか-小説なんか長らく買って読むということは
ありませんでした。
ある雑誌の書評でこの本の紹介があり大変興味を引かれ買って読んだのですが、この本の感想を
一言で述べるなら「面白い!!」
寝る間も削って読み進みたくなり鳥肌が立つことや涙腺が緩むこともありで、小説の世界へ一気に
引きずり込まれてしまいます。


ストーリーは臨死体験(NDEニア・デス・エクスペリメント)をテーマにしたものです。
女性主人公のジョアンナは心理学者で、舞台となる病院で心停止後蘇生した患者の聞き取り調査をし、科学的に臨死体験を解明しようとしています。そこへ男性主人公の神経生理学者のリチャードが登場し脳内のある物質を投与することで臨死体験を実験的にシュミレーションするプロジェクトが始まります。
問題により実験の被験者がいなくなったことにより、女性主人公のジョアンナが被験者となり臨死体験を経験することに・・・
そこで見たものは夢ではなく確かに存在する場所で、誰もが知っているあの場所だった・・・
というものです。臨死体験というとトンネルがあり、それを超えると光に包まれ目の前には川があって死んだはずの肉親や知り合いが立っていて、というややオカルトめいた話なんですが、作者のコニーウィリスはそういった類の話を脚色し商業的なエンターテイメントにすり替え、金儲けをしている輩を嫌っています。
小説の中では主人公たちが科学的に解明しようと臨死体験を冒険してゆきます。
上下巻で一冊5センチほどの厚さのあるボリュームですが、一気に読んでしまい大満足できること請け合いです。[裕]
航路、コニー・ウィリアムス著 ソニーマガジンズ 上下巻 1800円


患者さんの身体に触れていてよく聞かれたり、驚かれたりすることがあります。
「何で痛いところが分かるんですか?」
「何でそんなに手が温かいんですか?」
私としてはどう答えようかいつも困ってしまいます。
ひと言で言うなら手が研ぎ澄まされてきたからなのですが・・・
もう少し分かってもらえるように説明するとパルペーション(触診)の技術の鍛錬を続けていると誰でも指先は温かく、鋭いセンサーのようになってきます。


はじめは私も学校でパルペーション(触診)を学び始めたときは絶望的なほど骨格が分かりませんでした。
お尻の下に坐骨と言う骨があります。いすに座っていてコツンと当たるあの骨です。大きさは手のひらの親指の付け根にあるふくらみ程で、大きい骨なので身体の中では一番探しやすい骨なのです。パルペーション(触診)の授業でまずこれが探せなくて驚愕の状態になります。
それが日々練習を続けていると乳頭突起や関節突起という小指の先ほどの大きさの物も探し出せるようになるのです。
そして、それ以降臨床の場で6000人ほどの人の身体を触っているとすーっと触ってどこが痛いかぐらいは一撫ででわかるようになります。ただここまでのことを順序だてて話すとなると時間がかかるから困ってしまうのです。


この日々の鍛錬の過程で指はいつも必要な情報を探そうとしています。皮膚の熱感、弾力、筋肉の緊張度etc。指先に神経を集中させることでどんどん感覚が鋭くなり、微細な変化をキャッチすることができるようになるのです。
こういう鍛錬を2年3年と続けていると指先の色やつやが変化をし赤みと熱を帯びてくるのです。
なぜそこまで指が頑張るのか?それはこのパルペーション(触診)という技術が手技療法の根本の技術だからです。
もっと簡単に言うとこの感覚が鈍いと飯を食っていけないから--指も自分も必死です。
おかげ様で私の指もずいぶんと敏感になったのですが、困ることがひとつ。熱い物が触れない-他人には普通の熱さの湯飲みや茶碗が持てないのです。そのことを患者さんに話したら、
「それは猫舌ならぬ猫手だ~」
上手い表現だ!と思いここで使わせてもらってます。猫手なんです。実際。[裕]


先月、そろそろ蟹のシーズン!!と、好物の蟹が安かったのでソク購入。かにすきに冷酒の組み合わせは最高の贅沢だ。
いそいそと準備をし、待ってました!茹で上がった蟹をふーふーパクリ!しかし、その一口は至福の時間であるはずの夕食をどん底に追いやった!!身はスカスカ苦味さえ感じるほどで、もちろんスープにだしなど出ておらず、そのまずさに閉口した。
購入した店は、魚が安くて美味いで知られていて、いつもたくさんの人でごった返しているところなのにだ。
やられた~。旦那と、安物買いの銭失いだね・・・と言って、その蟹は結局全部サヨナラしてしまった。しばらくして、TVで知ったのだが、今年は蟹が非常に高いらしい。過去数年、蟹を獲りつくして数が減っているらしい。
じゃあ、安いのは?そう。ロシア船が日本で消費率が高いことを知って、数年前に、これでもか!というほど獲って売れ残った冷凍ものの在庫を叩き売ったものらしい。それに素人の私がひっかかったということだ。
確かに、本物!と思われるものはキロあたり1万くらいで並んでいた。例えばタラバは本来10~20年かかって大きくなるらしい。それを無理からに5年くらいで獲ってしまっているうちに、無くなってしまったそうだ。
そうだよな。今じゃ、大きな町に行けば色んな所で、巨大蟹が空中をモニョモニョ泳いでるもんな。
(別にそこが悪いんじゃない。そういった店に私は大変お世話になっている。)やはり、蟹は高級食材だったのか・・・
産地の人はまだしも、都会の庶民がそんな気軽に食べられるものじゃないんだ、と改めて考えてしまった。ああ、今年は大好きな蟹さんとはあまり会えなさそうだと思ってちょっと(いや、かなり)寂しい。[素]


NDEとはニア・デス・エクスペリメントの略で臨死体験ということは3回前のコラムで説明しました。
心停止後、時間の経過が止まったかと思うほどゆっくり過ぎ、トンネルの中を通り抜け、光に包まれ目の前には川が流れていて、対岸には昔亡くなったはずの肉親が立っている--という例のアレです。
時間経過の遅延はとっさの事態に大脳が必要最低限の情報に的を絞り何とか生き残るため術を探そうとするために起こると現象とされています。


お勧め本「航路」の書評のとき興味が惹かれたと書きましたが、惹かれたのは実はNDE(臨死体験)だったのです。と言っても私は実際それを経験したわけではありません。ただ、タイトルにあるようにそれに近いかもしれない経験があるのです。


それは10年ほど前の交通事故。バイクに乗っていたとき出会い頭に横から車ではねられた直後から2時間は意識がありません。気がついたのは何ヵ所かの病院をたらいまわしにされた後の救急治療室でのことです。最初に戻った意識は『冷たい!』でした。なぜなら当直の先生が裂けた右足をこれから応急処置するために水で洗っていたからです。そのときには痛みという感覚が無いのです。やがて、自分が事故に遭いこれから治療を受けるのだと理解できるまで意識がちゃんとしてはじめて猛烈な痛みが襲ってきます。それは翌朝の緊急手術まで続きます。後日聞いた話ですが、事故現場で119番通報してくれた人も、当日一般病室に運ばれた時の隣のベットの人も私がもうすぐ死ぬんじゃないかと思っていたそうです。生死を彷徨っていた訳ではないのですが、不思議と事故直後から応急処置までの2時間あまり痛みと苦痛は感じなかったのです。
臨死体験は生死の境を彷徨っている時,身体が何とか生き残ろうとして苦痛を和らげる脳内物質を分泌するサバイバルメカニズムの中で見る幻覚だとする説があります。真偽はともかく実際そのような体験をすると生命の仕組みはたいした物だと感心させられます。


このような話を患者さんにするとよく分かってくれる人といまいちピンとこない人に分かれるようです。
前者は大きな病気をし健康の大切さを身に沁みて分かっているいる人に多いようです。
思い返せば自分もこの世界に飛び込んだきっかけは、健康の大切さを身に沁みて分かったからでした。
時節柄1年を総括する時期ですが、来年も再来年もこの原点に立ち返りたいものです。[裕]

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